２億３７００万円

はたして、この金額は、
高いのでしょうか？　安いのでしょうか？

一般人であれば、とうてい手の届かない額なので、
何とも言い難いところもありますが…。

何の金額かって？
「ベートーヴェンの自筆とされる楽譜８０枚」
が、イギリスはロンドンのサザビーズで
１２月１日のオークションで競り落とされた時のお値段です。

ベートーヴェン晩年の作品である
弦楽四重奏のために作られた「大フーガ」を書き直し、
死亡する前年の1826年に完成した
ピアノ連弾用「大フーガ　変ロ長調」（作品134）
の楽譜です。

この楽譜。
黒や茶色といったスタンダードなインクで書かれているほか、
エンピツや赤のクレヨンなどで加筆や推敲も幾度となくされており、
紙がすり切れてしまうほどの消し跡や、
紙を貼り合わせた跡もあるらしいのです。

記録では、1839年に売られ、さらに1890年に再び売られたとか。
1890年に、アメリカ合衆国の賛美歌作家の手に渡り、
その賛美歌作家のお嬢さんが神学校に寄贈したらしいとのこと。

そして、アメリカ合衆国ペンシルバニア州フィラデルフィア郊外にある
神学校の地下室で、職員が発見したというもの。

落札したのは、賛美歌の作曲家ではないかとのこと。
落札価格は112万8000ポンド（＝約2億3700万円）です。

ところで、ベートーヴェンの自筆楽譜は、
大変キタナイことで有名だとか。。。