アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

2005年12月13日 | 雑記
今年を表す漢字は です。

これは、日本漢字能力検定協会(本部・京都市)が
全国公募して決定する、その年の世相に合う
漢字一文字で、1995年から発表されています。

毎年12月12日の「漢字の日」前後に
京都の清水寺貫主により揮毫され、
本尊である千手観世音菩薩に奉納されるとのこと。

今年と「愛」という文字を関連付けて考えてみて・・・

一番先に思い浮かんだことは、寂しいことですが、
自己愛のために引き起こされ、小学生の女の子が
犠牲になってしまった数々の悲しい事件…。

「愛」という文字は、素敵な意味があるのですから、
良い方にも目を向けなくては・・ということで、
まず単純に思い浮かんだのは「愛・地球博」。

それから、いつも頑張っている卓球の愛ちゃん。

愛子さまも、大きな話題でしょうし、
純愛に育まれた黒田清子さんのご結婚もありました。

漢字源を引いてみると、意読として・・
  いとおしむ(いとほしむ)、いとしむ、
  めでる(めづ)、おしむ(をしむ)

と、出てきました。

ここで、「あれ?」と思ったのが「おしむ」です。
今度は広辞苑。

6番目に・・おしむこと。「哀惜・割愛」とあります。
7番目にも・・
  〔仏〕愛欲。愛着(あいじゃく)。渇愛。強い欲望。
  十二インネンでは第八支に位置づけられ、迷いの根源
  として否定的にみられる。

とありました。

私にとっての今年の漢字一文字は何でしょうね?
「あい」で考えてみると・・「会」でしょうか。

人との出会い、本との出会い、曲との出会い・・・。

どれも、風に乗って小さなタネが舞い落ちただけなのですが、
私が興味を持って水やりをしていくうちに、
それぞれがそれなりに根を下ろしてくれて、
今も少しずつ成長してくれている・・
・・そんな風に感じています。

世の中の人が、皆、今よりも少しだけ心を広げて、
周囲に対していつくしみの気持ちを持つことができたら
いいのに・・・なんて、私は思ってしまいます。