評価損の最終章として、たぶん知る方も少ないと思われ、この答申の結果如何によっては、車体整備業にも分解整備魚と同じく検査という法律の枠が課され、それによる付加価値が生まれたかもしれないという話題が歴史としてあったということを知ってもらいまとめとしたい。
5.車体修理業界の歴史に関する知識・「何故事故車検査制度が生まれなかったか?」
このことは、たぶん余程車体修理業界の歴史に疎い一般の方は知らぬ . . . 本文を読む
前回にさらに続いて、今回は対物賠償事故で、必ずしも多くはないが、評価損害が問題にされる案件について種々考察してみたい。
4.査定協会が算出する評価損害
評価損害の主張がなされる場合に、一般財団法人 日本自動車査定協会なる組織体が有料で発行する事故減価証明書なる文書が根拠として提示される場合がある。(添付3参照)
この算定式では、P=基準価格(小売価相当)、X=修理費とされているらしいが、 . . . 本文を読む
前回に続いて、今回は対物賠償事故で、必ずしも多くはないが、評価損害が問題にされる案件について種々考察してみたい。
2.評価損害の裁判例
評価損害の裁判例が膨大にある訳ではないが、過去からの裁判例を概観すると、主には修理費を基準として、その10~30%(中には50%のケースもある)を認めている場合がある。この評価損を認容した場合に、争いのない時価額を超える場合は、賠償総額としては時価額が限度に . . . 本文を読む
今回は対物賠償事故で、必ずしも多くはないが、評価損害が問題にされる案件について種々考察してみたい。
1.そもそも評価損害(評価損)とは何か
交通事故などで他人の車両が損壊させた場合、その損害修理費が時価額(同種同程度の一般的販売価格)を明らかに超える場合は、全損として、時価額を弁済することが相当となることが、また修理費が時価額に達しない分損の場合は、事故前の現状に復帰する費用を賠償することが . . . 本文を読む