村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

田んぼの除染

2012年05月05日 08時35分32秒 | 農業

南相馬市の5月ゴールデンウイークは例年だとほとんどの農家で田植えが行われている。しかし、原発事故による放射性セシウム拡散の影響で昨年から草原化した田んぼが広がるだけになってしまった。

県や日本原子力研究開発機構(JAEA)の実証試験では、構造物の除染技術に一定の効果が見えた一方で、農地除染は課題が山積しているそうです。放射性物質をなくすには表土除去が最も効果的ですが、大量の廃棄物が生じます。住宅除染は一律の対応が難しいのが実情で、山林の除染技術は手探り状態が続くそうです。

県によると、10アールの農地で厚さ5センチの表土を除去すれば、廃棄物は50トンに上る。我が家で耕作している田んぼは1.6ヘクタールなので、単純に計算して800トンの廃棄物が出ることになる。1つの集落から出る量は膨大ですので、広大な仮置き場がなければ表土除去は事実上不可能」でしょう。

南相馬市でも昨年度の作付は見送られたが、農地を耕し荒らさないようにということで田んぼを耕してしまった。これらの農地は耕したことで放射性セシウムが土の内部に入り込んでいるため表土除去の効果はない。このため、表面から15センチ程度とその下の15センチ程度を入れ替える「反転耕」か、通常より5センチ以上深く耕す「深耕」で対応することになる。県によると、いずれも放射性物質を除去せず封じ込める対策のため、放射線量がゼロにはならないという。反転耕は封じ込め効果は高いが、土壌の厚さが30センチ以上なければ実施できない。県は反転耕か深耕で土壌に含まれる放射性物質の濃度を下げ、その上で農作物の吸収抑制対策を施すことで安全性を確保したい考えのようです。吸収抑制には、鉱物のゼオライトやカリウム肥料を農地に散布する手法がある。県の試験では、ゼオライトを使うことで、土壌の放射性物質の濃度は半減した。県はさらに効果的な技術を探ろうと民間提案型の実証試験を行ったが、現段階で民間企業が提案した物質は、いずれもゼオライトに比べて効果が下回った。現段階で農地の除染に「決め手」はなく、県は「民間企業や大学の今後の技術開発に期待するしかない」としている。

我が家の田んぼでも「反転耕」が先ほど行われた。以前から「反転耕」しかないだろうと言われていたが突然の実施である。

大型のプラウを使い30cm程度耕している。

この状態では普通のトラクターでの整地は難しいでしょうね。「反転」というが表面に付着したセシウムを拡散しているとしか思われないですね。セシウムは半減期を迎えるまで無くならないと言うことになります。我が家の田んぼもすべて「反転耕」されてしまったので、これからずっとセシウムと付き合っていかなければならなくなりますね。来年から作付が開始されるとしても、これだけ深く耕してしまったので普通の農機で作業ができるのか不安です。ところによっては石の多いところもあるでしょうから心配ですね。ただ単に一律「反転耕」では問題が出ないんでしょうかね。

「相馬野馬追ひまわりプロジェクト」というのが実施されるようです。今年は相馬野馬追祭が例年通り開催されるに当たり、太田神社から雲雀が原祭場地へ出陣する行列の沿道にひまわりを植え祭りを盛り上げようと企画それたようです。

太田神社を中心として前後約1km、20ヘクタールの水田にひまわりを植えるようです。実際に広大な面積にひまわりが咲いたら見事でしょうね。ひまわり街道になりますね。

そのプロジェクトに該当する田んぼが「反転耕」されたようで、これから放射線量測定や土壌調査をしていくようです。