村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

朝の出来事

2012年09月20日 18時13分49秒 | 震災・放射能

毎朝、会社の駐車場入口にある「旧警戒区域」境界のバリケードまで行っていますが、今日の朝は凄いことになっていた。

夜中に何者かがバリケードを突き破り侵入していったらしいのです。

ブレーキの跡はなかったので、ブレーキを踏まずにそのまま突入していったらしいです。車にはかなりの衝撃があったでしょうね。事務所にいた守衛の話では爆発音のような激しい音がしたそうです。

警察が調べた結果では、突入した車はその先約1kmのところにある同じバリケードも突き破り、太田川の津波で流された橋の根元から川に突っ込んで止まっていて、運転手はいなく車だけが残されていたそうです。

車はホンダのフィットだそうです。フィットでこのバリケードを2か所突破し川にジャンプして車から脱出できるなんて、まるで映画の世界ですよね。

立って入るのは禁止だから車に座って侵入したんだろうなんて冗談言う人もいたけど、こんなことをする人はまともな人間ではないような気がする。この閉鎖されたような生活に、ついに我慢の限界が来て狂ってしまったんだろうか。

怪談話も多いし、夜に津波被災地を通るのに身の危険を感じます。

津波被災地の夜は真っ暗で誰もいないので危険です。夜、気軽に海を見に行こうなんて考えないでください。夜はなるべく海に近づかない方がいいですよ。


震災から1年半後の南相馬

2012年09月18日 18時36分25秒 | 震災・放射能

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から1年半が過ぎてしまいました。

旧警戒区域を除く津波被災地はがれきが撤去されきれいに整備されている。現在は復興整備計画に基づき海岸線の整備や復興住宅、集団移転計画が実施に向けて進められていくでしょう。しかし、小高区の旧警戒区域はいまだに震災後の姿を残しています。がれきの撤去やインフラの整備に多くの人が作業に入っていますが、住民が生活できるまでには何年後になるのかわからない状況です。

南相馬市原町区の市内を歩くと人が多くなったように思われますが、南相馬市の人口は増加していません。

南相馬市の震災前の人口は、71,561人。

現在の人口は、45,245人。震災前の約63%の人口である。そのうちで市内の仮設住宅や借り上げ住宅に避難している方は、10,463人。約23%の方が自宅外の生活を強いられている。

市外に避難している方は、18,934人。約27%の方が避難を続けている。そのうち11,621人の方が福島県外に避難している。

震災以降に亡くなられた方は、1,828人。その中の多くは震災と原発事故による強制避難により亡くなられた方が多い。

震災以降に南相馬市から転出された方は、5,368人。原発事故の影響により転出を余儀なくされた方が多いでしょう。

人口の割合でも60歳以上の方が約40%だそうです。子供たちは小さくなるほど少なくなります。平均年齢はかなり高いでしょうね。

南相馬市には住民以外にも多くの方が生活しています。双葉地方の避難者の皆さんや火力発電所の復旧作業の皆さんそして、除染や震災復旧工事関係の皆さんで10,000人を超えるかもしれません。仮設住宅も使用されていないものを南相馬市に移築するそうです。南相馬市に避難を希望されている方が多いと聞きます。

市内の宿泊施設は満室状態が続いています。それを解消しようと仮設の宿泊施設が市内のあちこちに作られています。仮設の宿泊施設が整備されればホテルや旅館等の宿泊施設にも落ち着きが戻るかもしれません。

市内の飲食店も夜になると多くの人でにぎわっています。作業員の方が宿泊所の食事に不満で市内の飲食店で食事をする人が多いそうです。地元の方よりも工事関係の方や避難してきている方が多いと聞きました。トラブルも多くなっているようです。市内の飲食店はバブル状態ですね。

農林漁業はいまだに回復の傾向も見えず、先行き不透明な状況が続いています。原発の賠償がなければ壊滅していたことでしょう。南相馬市の南に行くにしたがって荒廃がひどくなっていきます。今年は稲の試験栽培がおこなわれましたが、来年作付したとしても震災前のようにはいかないでしょう。元の状態に戻るには何年かかるかわかりません。若い力が少なくなった状況では廃業する人も多くなるでしょうね。

震災から1年半。復興は進んでいるように感じられますが、住民が平和な生活を送れるようになるときは来るんでしょうかね。

これからますます福島県の端っこの町として僻地化が進んでいくような気がする。


復興祈念大会コース決定

2012年09月16日 18時53分39秒 | ディスクゴルフ

今日は昨日に引き続き大会会場の整備とコースの検討を行いました。

午前中は30℃の炎天下の中を2時間かかって草刈りをしました。

途中で不審者と思われ警察に職務質問受けるし暑すぎるしで参ってしまいました。何で草刈りやってて職務質問受けなければならないのかな? 暑くてしゃべるのも億劫なのに信じらんねーな!! 暇だから邪魔しに来たのかな? 

そんなこんなで何とかティーエリアとゴール周りの草刈りは終了。予想以上に草が伸びていたのだが何とかなりそうです。

午後からは助っ人が3人入り、コースの距離計測と試投をして危険性などを確認しました。

昨日は目視でだいたいの検討を付けたのだが、目測が全然合ってなくて結構距離の短いコースになってしまいました。でも試投の結果やっぱりピンポイントでコントロールしなければバーディーは取れそうもないから楽しめるでしょう。俺でバーディー2つくらいかな?風が吹いたらかなりの時間がかかるかもしれない。日曜日は暑さはいらないけど晴天に恵まれるのを期待したいですね。

日曜日に悲鳴がこだまするのが楽しみです。


大会コース案

2012年09月15日 20時07分27秒 | ディスクゴルフ

今日、雲雀ヶ原で開催するコースの下見をしてきた。野馬追い前に会場を下見したときにはあまり整備されていなかったが、除染と一緒に整備をしたらしい。でも、とても観覧席という感じは見えない整備の仕方にちょっとがっかりした。以前と雰囲気が変わってしまったが、大会を開催する会場がないので何とか工夫しながらコースを設定するしかないですね。明日、正式に決定しますがちょっと構想を考えてみた。

西側のエリア下の段から徐々に上へ登って行き、東側のエリアを徐々に下ってくるコースを考えてみた。

1番ホールはやや投げ上げのロングホール。オープンは約100m。道路と道路を超えたエリアはOB。車に注意が必要ですね。

2番ホールは前方の松の木の下にゴール。約80mストレートラインだが左に流れるとどこまでも落ちて行く。ゴール周りもやや狭いエリアだから落としどころが難しいと思われる。パットも外すとどこまで転がるかわからない。

3番ホールは、前方の松の木の中にゴール。約90mのストレートラインだがハイザーで攻めれば安心のコース。

4番ホールは、高低差約10m距離約50mの投げ上げのコース。ゴール付近は平地になっているのでサービスコースかもしれない。

5番ホールは、もっとも高いところにあるホール。約60mのストレートラインだが左に流れると最下段まで流れてしまう恐れがある。ハイザーを投げるのは冒険ですね。緩いアンハイザーがベストかもしれない。

6番ホールは、投げおろしのショートホールだがコースの中では一番びびるかもしれない。ゴールは写真中央の松の木の根本で狭いエリアしかない。バーディー狙いで大たたきの可能性あり。

6番ホールのティーからは眺めがいいですよ。右の写真あたりが本部になります。

7番ホールは、約80mの投げおろしのコース。正面の桜の木をクリアすればバーディーが可能です。ただ右に流れると下の道路まで流れるかもしれない。

8番ホールは、前方の桜の木を超える約70mのコース。ハイザーラインで投げれば安心のサービスホール。やっぱりどこか安心して投げれるホールがないとかわいそうだよね。この辺は草刈りが必要だな。本当は別なラインを考えていたがあまりにも草がひどいのであきらめました。

9番ホールは、前方の松の木の左を通すマンダトリーホール。ただしこのホールのみ最下段の砂利道に落ちればOBとします。OBが多いだろうな!!

全体的にOBエリアは少なく思いっきり投げれるコースですが、攻略を考えないと大たたきするかもしれないコースになっています。勇気をもって刻んでいきましょう。

明日は、草刈り機を持って行ってティーとゴールエリアの草刈りをしながら再度検討します。距離も正確に計測してみて、あまりにも過酷な場合は、オープン以外はフロントティーにするか検討したいと思います。

明日の東ヶ丘公園の練習は中止とし、大会コースの検討を行いますので時間のある方は雲雀ヶ原にお越しください。


スポレク南相馬 ディスクゴルフ

2012年09月14日 19時12分46秒 | ディスクゴルフ

いよいよ南相馬市で震災後初めて正式に開催する「スポレク南相馬 ディスクゴルフ」の開催日が迫ってきました。

協会が休止している状態なのでなかなか準備が大変なのですが、みんなの明るい笑顔が南相馬で見られるように頑張ります。

今回の大会は「復興祈念大会」としたいと思います。来年の馬事公苑コース完全復興に向けて、それまでの期間ディスクゴルフの灯が消えないように頑張る意味でも盛大に開催したいですね。

会場は、今年正式に開催された「相馬野馬追い」の神旗争奪戦や甲冑競馬の会場となる「雲雀ヶ原祭場地」。コースはその観覧席に設置します。9ホールですがアップダウンを使った悩ましいコースにするつもりです。

日曜日の午前中にコースを検討するので暇な人はご協力ください。

申込み期限も迫ってますので参加希望の方は早めに連絡をお願いします。

福島県のディスクゴルファーの皆さん待ってますよ~


浄土平ビジターセンター

2012年09月13日 18時31分07秒 | 登山・滝めぐり

いつも吾妻山へ行くときに確認するのが「浄土平ビジターセンター」のホームページです。

浄土平を中心とした様々な情報を提供してくれるので、事前に情報を得るのには最適です。

今回の山行ではいろいろな動植物との出会いがありましたので、下山後にビジターセンターの展示資料で名前などを確認しました。館内には吾妻の自然や歴史など多くの情報が展示してあります。

今回は「オコジョ」と遭遇したので職員の方ともお話をさせていただきました。「オコジョ」についても親切に教えていただきました。他の観光客の皆さんとも明るく対応していたのですごく印象がいいですね。

このビジターセンターの運営や環境整備、監視活動は浄土平駐車場の収益で運営しているそうです。それが昨年の震災以来、スカイラインの通行料無料に伴い駐車場の料金も無料にしたために危機的状況に追い込まれているそうです。職員の方も17名?いたのが4名に削減され13名が職を失ったようなことを言っていました。福島県観光の復興のためにしていることが環境の荒廃につながらなければよいと思いますが、通行料と駐車場が無料で喜んでいたのが間違っているのに気づかされました。

申し訳ないので浄土平のガイドブックとクマよけの鈴と一切経山のバッチを購入してきました。

浄土平のガイドブックは登山の案内には情報が乏しいですが、動植物の情報や吾妻の歴史がわかるようになっています。熊よけの鈴は一人で山歩きするには必需品となるかもしれないですね。個人的には少々うるさくて好きでないのですが。一切経山の記念バッチはこれまで無かったのですが、今年新しく製作したそうです。

次の山行から「からんからん」とにぎやかな音を立てながら登ります。


桃さんのぶどう

2012年09月11日 19時35分52秒 | 美味しかったもの

岡山の桃さんが丹精込めて育ててきた「ニューピオーネ」が収穫の最盛期を迎えました。

桃さん葡萄園のニューピオーネ。

昨年は、桃さんのお父さんがガンとの闘病中にもかかわらず大事に育てたニューピオーネを被災者のわれわれのために送ってくれました。地元の野菜や果物を安心して食べられない時期でしたので、涙が出るくらいうれしく、そのおいしさには感激しました。他のぶどうが貧弱に見え食べられなくなってしまいました。そして、今年は農作業ができなくなった父親の代わりに桃さんがぶどう栽培に取り組み、その苦労の結果がやっと実を結びました。

お父さんのぶどうも最高においしかったけど、桃さんのぶどうもお父さんと変わらないおいしさのぶどうです。最高級品の岡山産ニューピオーネですね。

南相馬市でこのぶどうを購入しようとすると普通のスーパーでは買えないでしょうね。たぶん高級果物店のやまさんあたりで一房2000円位でしょうかね。

俺たちが購入するのには安い方が助かりますが、桃さん販売価格安すぎますよ。もう少し高くてもみんな納得するものだと思います。

桃さん、食べたみんなはおいしくて感激してますよ!!

本当においしいぶどうをありがとうございました。

このおいしい桃さんのぶどうを食べたい方は、桃さんの葡萄園にお問い合わせください。きっと格安でおいしいぶどうを届けてくれるはずです。

収穫期はたぶん9月中で終わりだと思いますので注文はお早めに!!


吾妻へ Part3

2012年09月10日 20時06分15秒 | 登山・滝めぐり

姥神様と再会を果たし、早めの昼食をとるために鎌沼への分岐付近にあるベンチを目指す。

姥神様からベンチまでは5分程度の距離。数年前までは苔むしたきれいな景色が見られたが、ハイマツの背丈が高くなったせいか眺望が悪くなったような気がする。5年間でこんなにも変わってしまうんだろうか? 木道の両脇にはリンドウやミヤマアキノキリンソウがきれいに咲いています。

昼食をとるいつもの場所はベンチがなくなっていました。仕方がないので広いスペースに腰を下ろして休むことにした。そこへきれいな蝶が飛んできました。「キベリタテハ」と言うんだそうです。「タテハチョウ」科で夏を山岳地で過ごし、秋は低地へ移動し越冬するそうです。

昼食のメニューは、カレーうどんとマツタケごはんと野菜サラダ。食後のコーヒーはなんと車に忘れてきてしまった。休憩にはコーヒーを飲むために水を多めに担いできたのになんにもなんねーべよ!! やっぱり計画もなく行き当たりばったりでは忘れ物もするんだろうな!! しょうもないやつだ!!

おいしいマツタケごはんを食べながらカレーうどんを作っていると、何かチョロチョロ動き回るやつがいる。最初ネズミかと思ったらなんか胴長のテンに似た動物だ。確か「オコジョ」ではないかと思ったが実物を見たことがないのでわからない。下山後にビジターセンターの方に聞いたら確かに「オコジョ」でした。「ラッキーでしたね」と言われました。なかなか巡り合うことができないそうです。イタチ科の哺乳類で体長は18cmほど。山岳地に単独で生活していて肉食のネズミキラーだそうです。冬は全身白色になるが尾の先だけが黒くなるそうです。好奇心が旺盛で人がじっとしていると近くに寄ってくることもあるそうです。俺のところに来た「オコジョ」はやっぱり好奇心旺盛で近くに寄ってきます。ザックの上に置いた帽子を引っ張っていたずらをしていました。

じっとしていると手の届くところまで寄ってきていたずらをしようとしています。なんか俺をバカにしているような気分になってきた。知らんぷりして食事をしていると体の周りをチョロチョロと動き回っていました。カメラを向けると隠れるし動きが早いので写真を撮るの難しいですね。これまでヤマネやノウサギとは巡り合っていますが、20数年で初めての出会いでした。今年は何か幸運なことがあるかもしれない。

「オコジョ」と遊んで昼食の時間が40分を過ぎた頃、遠くの方で雷が鳴り始めた。雷に会うと困るので、きりのいいところで「オコジョ」とお別れして次の「一切経山」を目指すことにした。昼食休憩したところからは鎌沼が望めます。そこの分岐を今度は鎌沼に下りて行きます。12:00出発。

鎌沼は、蓬莱山、前大巓、姥ヶ原に囲まれて形が鎌に似ていることからその名前が付いたとされています。木道が整備されていて高低差もないので歩きやすいです。雨が少ないせいか水量は少ないですね。鎌沼が全面凍結している時期に来た時に姥ヶ原から鎌沼まで滑って降りて行ったことがあります。すごく気持ちよかったですね。スカイラインオープンと同時位に行くと可能ですよ。

鎌沼を過ぎて行くと酸ヶ平の湿原が広がります。6月中旬頃から7月にかけてワタスゲが一面に咲きますね。池塘が点在しているんですが、今年は雨が少ないせいか小さい池塘は干上がってました。この池塘の水が酸味かかることから酸ヶ平と名付けられたそうです。ここの東端に避難小屋がありトイレも整備されています。ここにはウメバチソウが群生していました。

12:25 酸ヶ平分岐。酸ヶ平の東端から避難小屋を通り急なガレ場を登り一切経山へ向かいます。今日最後の急登です。

12:40 一切経山への分岐到着。あの急登を15分で登り切ってしまった。ちょっと早すぎないか?体力のない体で無理をすると長い下りが怖い。

ここからはこれまで歩いてきた東吾妻山や姥ヶ原~鎌沼、酸ヶ平を望むことができます。

目指す一切経山はもうすぐです。緩い昇りを登って行くと眼下に吾妻小富士がきれいに見えてきました。福島市方面の展望は残念ながら雲に隠れて見えません。ここまで来るのにどれだけの時間がかかっただろうか、震災前は毎年時間があるとあっちこっちの山に一人で出かけて行った。震災後は麓まで行くがなかなか登る気になれなかった。それがやっとここまでたどり着くことができた。体力が無く心臓にも持病があり本当に不安だったが、少しずつ歩みを進めることにより念願は絶対にかなうんだと感じることができた。いよいよ山頂という所で思わず感激してしまった。これまでの20数年の登山でこんなに感激したことはなかったような気がする。

13:05 一切経山1948.8m山頂到着。「空気大感謝塔」初めてここに立った時には祠があったような気がする。一切経山は弘法大師が一切経を納めたことに由来すると言われているが、ほかにもいろいろと伝説があるようです。

空気大感謝塔から数メートル登ると山頂の道標と三角点があります。念願の「魔女の瞳」へはそこから緩く下って行きます。

一切経山の眺めの主役はなんといっても「魔女の瞳」と呼ばれる五色沼の神秘的な姿です。太陽光の具合で沼の色が微妙に変化していきます。この日は残念ながら福島方面の東側から雲が湧いていて太陽を隠していました。でも、東吾妻山で展望がなかったので魔女の瞳に再会できたのは感激でした。

この沼はいつも変わらない水量をしているような気がする。今年は雨が少ないので水量が減ってもよいと思うが不思議ですよね。古来、この地の人々はこの沼を「雷沼」と呼び、雨乞いの神としてあがめていたそうです。干ばつの年、この沼のほとりで雨を祈り、沼に石を投げいれれば「冷気たちまち到り急雨来る」と言われていたそうです。来月あたりは紅葉に囲まれた魔女の瞳きれいでしょうね。思わず30分位魔女の瞳と見つめ合っていました。

下山は来た道を引き返します。西の会津方面にはあやしい雲が湧いてきています。酸ヶ平への分岐からは直接浄土平への下山道を取っていたのですが、現在は火山活動が活発になり閉鎖されています。分岐を右に折れ急坂を下って行きました。

急坂を下りきると酸ヶ平避難小屋に到着。休まず下山を続けます。14:05 酸ヶ平の分岐を左へ向かい浄土平へ。

下山途中、酸ヶ平から流れ落ちる沢に「ヤマハハコ」が群生していました。この花をアップで見るとひとつひとつの花の中にまた花が咲いているように見えきれいですね。

ススキの穂も大きく伸びて秋の気配を濃くしています。

朝、登り始めた道に帰ってきました。ここまで来ると現実に戻ってしまいますね。どうしても登る気になれなかった山ですが何とか気持ちを切り替えることができました。身体は本当に疲れていますが、気持ちはなんか軽くなったような気がします。15:00 駐車場到着。予定通りの山行でした。

ここ数年間は、山に登るのに負担を軽くするためにディスクゴルフで使っている軽いトレッキングシューズを使っていましたが。今回はあえて20年前にやっと購入した登山靴を使用しました。仙台のサンライフで購入したイタリアシリオ製のゴアテックス登山靴定価6万円以上だった。購入金額は5万円位だったと思う。20年たってもしっかりと足をサポートしてくれます。重いですがしばらくはこいつを相棒にしたいと思ってます。

3.11の震災と原発事故でいろいろとありましたが、いろいろな面で復興に向かっていると思う。気持ちも復興に向かっていかないと本当の復興へ向けた動きはできない。今回の山行で一つの気持ちの切り替えができたような気がする。

山でもなんでも同じだと思うが、やっぱり少しずつでもいいから歩みを進めて行けば、いずれは願いがかなうと実感しました。

これをきっかけに色々と再開していき復興を目指したいと思います。


吾妻へ Part2

2012年09月09日 12時44分52秒 | 登山・滝めぐり

早起きして早朝早く出発する予定があまりにものんびりしすぎてしまい出発が8:00になってしまった。でも、焦らない。今日の行程は全行程で約6時間だから充分15:00には下山できると思う。車の外気温で計測した外気温は16℃。寒いくらいと思うが半袖で行こう。

前回の山行は8月17日だったが雨と雷で途中リタイヤしてしまった。今日は絶好の登山日和なので大丈夫でしょう!! 最初にこの道を通ったのは30才位だったからあれから20数年間で数えきれないくらい歩いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回はつぼみも固い状態のエゾリンドウだったが、きれいに咲いていました。ウメバチソウの小さな白い花も湿原に広がっています。出発地点からきれいな花に恵まれているので、姥ヶ原が楽しみです。

酸ヶ平と姥ヶ原の分岐。前回は酸ヶ平へ向かうために右側へ向かいましたが、今回は最初に東吾妻山を目指すので左の姥ヶ原へ向かいます。

分岐を入ったところから昨夜の豪雨のため登山道は沢のように水が流れていました。

荒れた登山道から急な登りになると階段状になった木道になります。歩きやすいんですがなぜか歩幅が合わずリズムが狂うんですよね。久しぶりの登りなので歩きに慣れるまで疲労感が凄い。体力の無くなった身体をいたわりつつゆっくり登る。途中、アキアカネがまとわりついてくるが、涼しくなったせいか数が少なくなったような気がしますね。

今日の噴煙は少ないですね。そういえば夜静まり返っていると噴煙の音が「ゴォーゴォー」と大きく聞こえるんだが、昨夜は小さかったような気がする。一切経山の方はすごくいい天気ですね。魔女の瞳がきれいだろうな。

急な階段状の木道を登りきると緩やかな登りになり一気に身体への負荷がなくなり楽に歩けるようになります。姥ヶ原が近づくと木道になりササの原にリンドウが多く咲いてました。姥ヶ原への最後の階段を登ると大岩がごつごつした分岐に出ます。分岐到着が8:50。予定より10分早すぎた。

姥ヶ原分岐には姥ヶ原の説明板がありました。姥ヶ原の由来は姥神様の石像にあったんですね。分岐を左へ進み、東吾妻山登山口を目指します。

姥ヶ原にはリンドウが群生してきれいに咲いています。吾妻に咲くリンドウには「エゾリンドウ」と「エゾオヤマリンドウ」の2種類があります。一般的には「エゾリンドウ」だと思いますが、「エゾオヤマリンドウ」は、「エゾリンドウ」の高山型とされ、花は茎頂のみに集まって付くとされていますので右が「エゾオヤマリンドウ」かもしれない? なんかよくわからないよな。俺にはただの「リンドウ」でいいような気がする。

姥ヶ原は木道が整備されているが、木道の周辺は以前より裸地化が進んでいるような気がする。酸性雨の影響で苔が枯れてきているんだろうか。気のせいかハイマツの背丈が高くなってきているような気がする。以前はハイマツよりも苔むした地面が多く自然のきれいな庭園を思わせていたが、ハイマツで苔の部分が隠れてしまっている。温暖化の影響かも? 休憩したベンチにはおいしそうなキノコが出ていた。

9:15東吾妻山分岐到着。ここから東吾妻へ向かうが昨夜の豪雨で登山道が荒れていないか心配ですね。しかも東吾妻山頂方面にガスが湧いてきている。

登山道はやっぱり荒れていました。スパッツを付けずに登ろうと思ったが露もすごいので途中からスパッツを付けた。登山道はコメツガやオオシラビソの針葉樹林帯を延々と登ります。

立ち枯れの木が目立ってくると間もなく森林限界になり一気に視界が開けてきます。ガスに煙った山頂が見えますが、この急なガレ場を登り切れば山頂に到着です。

9:58 東吾妻山1975m山頂到着。予定より15分も早かった。ちょっとオーバーペースですね。山頂はやはり雲の中でした。360℃何も見えません。気温は約10℃位?俺でも寒さを感じジャケツトを身に着けました。空が明るいので晴れるのを待っていましたが30分待っても晴れないので残念ながら下山することに。いつ来ても見晴らしがよくてコーヒーを淹れながら展望を楽しんでいたのですが残念です。

帰りは同じ登山道を引き返します。ここからまた延々と針葉樹林帯の中を降りて行きます。

途中、早くも紅葉しているナナカマドなどがありました。下の姥ヶ原は晴れているのに何で山頂はガスっているんだろうかなんて一人愚痴を言いながら下山。11:00に姥ヶ原の分岐に到着しました。

姥ヶ原から東吾妻山を振り返るとガスが晴れて山頂が見えるではないか。でもあの中で1時間も待っているのは無理だったな。あきらめが肝心です。

次は、今回の山行の目標の一つ「姥神様に再会すること」。姥ヶ原の西端にある姥神様に5年ぶりで再会することができました。姥神様はいつもと変わらず立膝をして笑っていました。吾妻山には吾妻大権現が祀られていますが、その吾妻大権現へ向かう参道の入口に姥神様が祀られているようです。姥神様が結界を張って不浄なものを入れないようにしているんでしょう。吾妻大権現へ向かう信者はここから新しいわらじに履き替えて向かったそうです。姥神様の隣には風雪地蔵が登山者の安全を見守っています。俺も無事下山をお祈りしてきました。

そこから早めの昼食をとって一切経山へ向かいます。いよいよ「魔女の瞳との再会」です。果たして実現するか次回Part3をお楽しみに。そして、今回の山行では珍しい出会いもありました。


吾妻へ Part1

2012年09月06日 18時36分21秒 | 登山・滝めぐり

日曜日の夕方、今度こそ思いを遂げるために今宵の宿泊地、吾妻山の麓「磐梯吾妻スカイライン 浄土平駐車場」へ向かった。

途中、温泉入浴したので到着は18:00。天候は雨。時より強く降っている。広い駐車場には車がたぶん3台しかない。ガスが濃くて約20m先までしか見えないのでよく確認できません。

今回の目標の一つ「満天の星を眺めながら飲む」は早くも断念。大雨のたたきつける音と強風で揺すられる恐怖を感じながら、仕方なく車の中で食事をすることにした。

今回のメニューは、いつもの水餃子とぶりカマとおにぎりセット。この水餃子お湯でゆでるだけだけど意外とうまいよ!! ぶりカマも焼き立てでうまかった。

水餃子は少しずつゆでてアツアツのものをちびちび食べました。前回は箸で鍋から取っていたのですが熱すぎるので穴の開いたお玉を100均で購入してきました。これは凄い便利グッツになりましたね!! 日中の猛暑で身体が水分を欲しがっていたからビールが「うめぇ

ビールはうめぇ~がったげんちょも6本でくたばっちまった

尿意をもようし目を覚まし外を見たらもう明るいではないか。目の前に山がスッキリと見える。焦って時計を見たらまだ1時だった。どうやら雨が上がったようでした。外に出て空を見上げると東の空に月が太陽のように明るく見える。後2時間くらい早く晴れると満天の星空が見えたかもしれないですね。月が出ていては空が晴れていても星が見えません。残念!! でも、何で山の月夜はこんなに明るいんだろうな。昼間のようにディスクゴルフができる明るさですよ。

星空はあきらめて「雲海から昇る朝日」に期待することにし再度眠りについた。思わずぐっすり眠ってしまったらしい。目が覚めたらあたりが明るくなっていた。車のあたりが薄暗いのは吾妻小富士の陰になっているからだった。思わず飛び起きたが時すでに遅しだった。

ここまで来て寝坊することねーべよ でも雲海はきれいに見れたからいいべ。

天気は良すぎるくらいの晴天で気温も16℃とさわやか。寝すぎるくらいぐっすり寝たので頭もスッキリ、目もパッチリ。外でお湯を沸かしコーヒーを入れてゆっくり、パンとコーヒーの朝食をとった。こんなにのんびりしていていいのだろうか? いいんです!! あせらず行きましょう!!

朝も早いから充分時間があり焦る必要もないから、朝食をとってからゆっくりと準備を開始した。

前回の山行で長年愛用してきたザックに異変が起きていた。背中のクッション部分が粉々になり崩れてきたのである。20年以上使っていれば仕方ないか、と言うことになり今回ザックを新調した。前日に郡山のゼビオスポーツで購入した。Jack Woifskinの25Lで12000円。今のザックは凄い機能になっているんですね。これからはこいつが相棒になります。でもよく見たらWomenという刺繍が下の方の見えた。もしかしたら女性向? ザックに女性向なんてあるんだろうか? まあ、機能を果たせばなんでもいいべ!!

そんなこんなでいよいよ山に向かいます。

前置きが長くなってしまいましたので俺も疲れました。

これ以降はPart2でお楽しみに!!