曲がる背の消える畝間や根深汁
１月２１日。
。当市の今頃の特産野菜は葱とブロッコリーに代表される。就中、年末から多用された根長の深谷葱。甘味が頂点の時期が大寒の今頃と聞く。大方の仕事は機械化されているが掘り起こして出荷状態までの加工は人手。寒風通過の畔間に今日も背の曲がった老農婦の姿があった。
大寒や今が潮時こらへ時
１月２０日。。大寒。二十四気の１つで寒さも絶頂期。高齢者は殊更に保険に努め身動きに注意が必要の日である。それを語るが如く今日の俳句交流会はｊ座長以下上級者は総欠席。初級・中級者数名だけの寂しい会だった。大方のサークルでは４月以降の役員を決め公的設備使用手続きの最中である。
雪吊りの目覚める程でなかりけり
１月１９日。。初雪。冬季の各種目スポーツの盛りの中で昨日も若手が目立つ。卓球の女子シングルスでは石川佳が、女子スキージャンプＷ杯では高梨沙織が、大相撲初場所では遠藤が印象に残る。寒さも本番。昨晩は就寝中に滅多に雪気のない当地でも降雪があったらしく我が家の庭は薄らの白色であった。近くの寺の雪吊りは何事も無かった素振りである。
風呂吹きや茜に映える武甲山
１月１８日。。出張途中を利用して何年ぶりにかに帰省の子から突然の連絡。昼過ぎ着で夕方には帰る子の為に朝から老妻と大忙しだ。昼飯には母の味をと少々日時遅れのお雑煮を、夕飯には彼の好みのすき焼きをメインにしての歓迎準備。私も手伝いながら十八番の風呂吹き大根を１品準備添えたりしている。
寒月の丸きを拝む地震（ない）の朝
１月１７日。。「阪神・淡路大震災の日」。目覚めのＴＶで知ったので５:４６分の未だ暗く冷え込む西空に残る後の月に手を合わせる。１９年前の６千５百名の犠牲者のあったことは記憶の彼方、悔悟の念を持って有事のグッズを点検し更新した今日である。
身が灯す黄色信号日脚伸ぶ
１月１６日。。１月も半ばを過ぎる寒さも頂点に近くなる。この頃は夜半や早朝に救急車の微かな音を床中で聞く度合いが多い。近頃は関東以南でも家中の床暖房が多いようだが、我が家と同じく、居間とトイレや風呂場と脱衣場等の寒暖の差は危険だ。飲酒の時期だから酔っぱらいの戸外の寝込み等での心臓発作も多い。日脚が伸びる時期こそ要注意だ。
妻の歩に合はす今日なり女正月
１月１５日。。「女正月」・「小正月」の日。終日５℃以下。寒冷気圧配置の関係で千葉などは降雪。寒さ撃退にはジョギングが最適だと、午后の初句会の前にＢ公園のジョギングコースを５キロほど歩く。何時もなら先行する私だが今日は女正月なので歩調を合わせてやる。其の儘を詠んだら、先生を含む半分の方が採ってくれた。奇跡だ
したたかや己を肥やす冬木の芽
１月１４日。。今冬一の寒さが更新中。防火用にと家の周囲に置くバケツのの水が全て厚く氷りだした。それでも風押さえの水満タンの空きボトルは未だ氷っていない。こんな中で素っ裸になっている樹木はしたたかに蕾を育てている。
成人の日の医師道すすむ孫の背ナ
１月１３日。。「成人の日」。今日の老妻との孫の会話。３年前の長女の娘の成人式から３年後の今年は次女の娘の成人式。先のは、学生バイトで後のは他県の医大在学で共に縁者披露の繰り上げ式に終わった。今日から３年後は次女の２番目が成人になる。残る長男の２子がこれに続く。共稼ぎの子達に、多忘な成長期の孫達である。
残されし竹馬解かる日曜日
１月１２日。。連休後の最初の３連休の中の日曜日。古団地に帰省していた親子も戻りポカリと気の抜けて古団地。昼食前の散歩帰り見聞１つ。孫たちが残した二組の竹馬を解体している若年寄がいた。一つは地面すれすれで一つは３０センチの高さ。来年の再会を今から待つ話しぶりであった。