遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

さるすべり

2018-07-21 16:13:20 | 映画
平成30年7月21日(土)

百日紅 : さるすべり


ミソハギ科の落葉低木、中国南部原産


木肌は平滑でこぶが多く、猿も滑るの意
葉は楕円形で四棱のある枝に対生。
夏から秋に紅色または白色の小花が群れ
て咲く。

今日から夏休み、

中日新聞朝刊より

普段なら、そこに在る児等の歓声もなく
校庭の白さが一段と広がる。
校舎へと続くアスファルトの道は、
ゆらゆらと湯気が立ち上る様に蠢いて
いる。
道行く人は誰もいない、、、、、。



グランドの奥に在るプールの周りには
真っ赤なサルスベリの花が、
血気盛んな若者の様に起ち並ぶ、、、





校庭の裏側に在る道を、ゆっくり、
ゆっくりと歩き、診療所」へと向かう。


今日の1句

主なき校庭に燃ゆ百日紅    ヤギ爺

ペンタゴン・ペーパー

2018-04-04 14:39:18 | 映画
平成30年4月4日(水)

映画 ペンタゴン・ペーパー




東宝シネマズ・ベイシテイ


チケット


話題作「ペンタゴン・ペーパー」を見て来ました。
ステイーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス
メリル・ストリーブのアカデミー賞常連の3人で
製作された注目の作品です。



昨年、米国大統領にトランプが選出され、彼の
数々の言動により世界中が振り回され、、、
中でも彼の言動に注意をするマスメディアを敵対し
阻害する彼の行動に、スピルバーグ監督は、
「言論の自由が崖っぷちに立たされている」と危機
感を持ち、この映画に反映させている。
「フェイクニュースではないと、真実を伝えている
事を判って貰うために大変苦労している。
歴史を振り返っても今ほど市民や報道機関が落し込
められていることはない。
間違いだらけの発言を訂正もせず、自説を曲げず、
報道批判を繰り返す。    にも拘らず、中には
これに喝采を送る米国人も居る、、、、」
この曖昧さにスピルバーグ監督は警鐘を鳴らす。

ペンタゴン・ペーパー(原題:THE POST)

スタッフ

監督 : ステイーブン・スピルバーグ
製作 : ステイーブン・スピルバーグ
     エイミー・パスカル(女性)
脚本 : リズ・ハンナ(女性)
撮影 : ヤヌス・カミンスキー
音楽 ; ジョン・ウイリアムス
配給 : 東宝東和   

キャスト

キャサリン(ケイ)・グラハム : メリル・ストリーブ
ベン・ブラッドリー : トム・ハンクス  
トニー・ブラッドリー : サラ・ホールゾン
ベン・バグデイギャン : ボブ・オデンカーク
ダニエル・エルズバーグ : マシュー・リス
ロバート・マクナマラ : ブルース・グリーンウッド
フリッツ・ビーブ : トレーシー・レッツ

1971年、ベトナム戦争が先の見えぬ儘、泥沼化
している頃、ペンタゴン重要スタッフのダニエルは
米国防省の機密情報(ペンタゴン・ペーパー)を
ニューヨーク・タイムスにリークする。



タイムスのスクープ記事を目にした、ニクソン政権は
必死に報道規制を行うが、、、、。



そんな時、ワシントン・ポストの編集主幹のブラッド
リーは紙面を手に、ポストの女性社主ケイ・グラハム
に相談「言論の自由を奪う政府と戦わねばならぬ、、
報道の危機だ、、、」と説得する。
「スクープは手に入れたの、」「未だだ、、、、」

機密文書を手に入れる


知人を介し、記事をリークしたダニエルに接触して
ベトナム戦争の10年分程の機密文書を手に入れる。


ブラッドリーは編集スタッフに「さあ、仕事だ、、」
号令の下、ポストは新聞記事の作成にあたる、、、
ブラッドリーは、社主のケイに「今こそ決断の時です
、、、」
そんな時ニュースは、「ニューヨーク・タイムスの
記事の差し止めを決定する、、」
動揺するケイは、、友人のマクナマラ(国防長官)に
相談、「今、記事を掲載すればポストは確実に潰され
る、君の社と従業員等を守る義務がある、、、」と
反対されるが、、、、
「貴方のこれまでの友情には感謝します、、、、、
でも、この記事への決断は私の問題です、、、」



次の日、ポストの重役達との会議を開き決意を
述べるケイに「ポストを潰しても良いのですか、、、」
必死に説得を図る重役を前にケイは最後の決断を、
「報道の自由を規制する政府と戦うため、、、」




新聞が発行され、、、、
遂に政府と対峙する為、最高裁判所の法廷へ、、、
この時、ニューヨーク・タイムズを始とする新聞各社
が法廷へ終結、出頭した、、、、、、、、
「報道規制を却下する、、、」判事の裁定がある、、、

この映画は米トランプ大統領の「フェイクニュース」
を連発する圧力に屈せず、今こそ立ち上がるべきで
あるとの挑戦状です、、、。

日本でも同様の事が連日の様に起きています。
政府の意見を指示する新聞以外は「フェイクニュース」
なのか、、、。
日本の新聞には政府寄りの紙面とされる「サンケイ」
「読売」、中立的とされる「日経」、批判的とされる
「朝日」「毎日」「東京」「中日」等々、、、
モリトモ、カケガクエン問題等の各社の社説はとても
興味深々です、、、。

日本のマスメディアも自社の利益(売上、視聴率等)
や御上の顔色ばかり追はず、今こそ言論、報道の自由
を考えて欲しいものです。

今日の1句

春愁やまことしやかな政      ヤギ爺


まことしやか: いかにも本当らしく言う様
政 : まつりごと、政治

映画 「生きる」

2018-02-07 08:56:24 | 映画
平成30年2月7日(水)

映画 生きる

1952年(昭和27年)10月9日公開
    東宝映画、創立20周年記念映画



生きるって何だろう、、、、
この映画では、主人公の男が長年勤務する役所の仕事を
自分の身体の変調と伴に次第にやる気を失くし、、
日々怠惰に過ごしている。そんな空気は職場内に蔓延。
或る日、意を決し病院を訪れた主人公は「自分は癌」だと
察知する。家から大金を持出して一夜の放蕩をするが、、
虚しさが残り帰宅する彼の所に元部下の女性が現われ、
彼女の奔放さと若い生命力を感じた主人公は、、
突然豹変、、、やる気を戻し役所に戻ると早速、
棚上げになっている町の公園作りに没頭します。
やがて完成した公園のブランコで歌を口ずさみながら、
静に息を引き取ります。
この映画では何事もたらい回しにするお役所仕事を、
痛烈に批判し、根底にある庶民のヒューマニズムを
探っている様です。
最後の場面で、課長を引き継いだ部下が同様に怠惰を
繰返しています。
又、家庭内でも息子夫婦と老いた父親の葛藤等、、
今の世の中にそのまま受け継がれている様で、
戦後間もない時代に黒澤明監督は見抜いて居られた
様です。

「生きる」

スタッフ

監督 : 黒澤 明、  製作 : 本木荘二郎
脚本 : 橋本 忍、小国 英男
音楽 : 早坂 文雄、 美術 : 木公 山崇
撮影 : 中井 朝一  記録 : 野上 照代

キャスト

渡邊 勘治(市民課長) : 志村 喬
   光男(息子)   : 金子 信雄
   一枝(息子の嫁) : 関 京子
係長 大野(ナマコ)  : 藤原 釜足
課員 木村(糸蒟蒻)  : 日守 新一
   坂井(鯉 幟)  : 田中 春男
   野口(蠅取紙)  : 千秋 実
   小田切 とよ   : 小田切 みき
市役所 助役      : 中村 伸郎
病院 医師       : 清水 将夫
   患者       : 渡辺 篤
小説家         : 伊藤 雄之助
主婦          : 三好 栄子
            : 菅井 きん
ヤクザの親分      : 宮口 精二
    子分      : 加東 大介
※市民課員のあだ名は女性課員のとよが、暇に任せ
 仲間のあだ名を付けた。(課長への後日談より)

ストーリー



市役所の市民生活課長の渡邊は、怠惰の日々を
悶々と繰り返しています。
その空気は課員の中にも蔓延して、市民の陳情
も適当にたらい回しを居ている。


そんな折り、黒井町の主婦等が「空き地の水捌け
が悪く、ボウフラが沸き悪臭が漂っています。
公園を作って貰えませんか、、、、」と陳情に。
課員の坂井は「公園課」を紹介する。役所内では
「この問題はドコソコで、」次々とたらい回しに
します。下水課、環境衛生課、児童福祉課、土木
課、都市計画課、道路課、予防課、消防署等々、
主婦等は議員の所へ行くと直ぐに市の助役を紹介


助役は「そのために市民課が在る」と又市民課へ。

そんな或る日、市民課長の渡邊は意を決して、
病院で診察を受けます。


受診し、待合にいると患者がその症状について
しつこく「胃潰瘍は嘘、、実は癌なのに医者は
言わない、、、」動揺する渡邊は医者に、、
貴方は軽い胃潰瘍です」を繰返され、、、

癌を察した渡邊は、町をさ迷い、、、帰宅。

薄暗い部屋でじっとする渡邊を、帰宅した息子
夫婦は、父親への繰り言をしながら電灯を点け、
ギョッとします。


明くる日、家から5万円を持出し居酒屋へ行き、

小説家と知り合い「自分は癌である。今まで遊ぶ
事もせず、ただヒタスラ働いて居りました、、」
告白に驚き、同情した彼は、街へ連れ出し、





パチンコ店、ストリップ小屋、ダンスホール等を
転々と放蕩する渡邊、、、だんだんそれも空しく
なるばかり、、、、また薄暗い顔をして、、。


朝帰りした渡辺は、元部下の小田切という若い女性
と出会い「私、役所を辞めました。課長さんの
印を貰いたいので、、」
家に連れ戻り印を押し、ふと彼女の足元の破れた
靴下を目に、、それから二人で街へ出掛け、、。



二階から見つめる息子夫婦は「お父さんに若い女
が出来た、、」と叔父夫婦に相談する。



元部下の小田切から「今度はこんな物を作るの、
課長さんも何か始めたら、、」と縫ぐるみを見せ

突然その玩具を掴み、店を飛び出す渡邊は、、、
役所に戻り、見違える様に懸命に働きます。

助役に頭を下げ




ヤクザの脅しにも屈せず、

部下に命じ、棚上げになっている公園作りに
奔走し、助役に何度も頭を下げ、ヤクザに脅され
ながらも、、、公園が完成しました。



雪が降る夜、完成した公園のブランコに座る
彼は静かに、つぶやく様に「ゴンドラの唄」を
命短し、恋せよ乙女、、、、


口ずさみ、眠る様に息を引き取ります。




葬儀の席で、市民課の面々は口々に助役の功績
を讃えますが、、、



弔問に来た主婦たちは、「課長さん有難う、
貴方のお陰で公園が出来ました、、」
いたたまれなく助役が帰った後、交番の巡査が
公園で彼を見つけた情景を説明し


部下の木村は一人、課長の功績を讃える、


この時になり、やっと課員たちは課長の功績を
口にする様に、、、、。



市民課の課長をを引き継いだ部下は、相も変わ
らず、黙って印を押し、また元の緩慢な空気が
漂う市民課、、、


部下の木村は一人抜け出し、橋の上から新しい
公園を眺めて居ます。

この映画には殆どの黒澤作品に出ている三船敏郎
は出て居ませんが、鬼気迫る志村喬の演技は目を
見張ります。
白黒画面なのですが、久しぶりに今見ても新鮮で
見応えの在る素晴らしい映画でした。

今日の1句(俳人の名句)

大寒の埃の如く人死ぬる   高浜 虚子








 

グレース・ケリーの映画 3

2017-05-18 17:02:25 | 映画
平成29年5月18日(木)

映画「泥棒成金」1955年米国パラマウント映画



スタッフ

監 督 : アルフレッド・ヒチコック
製 作 : アルフレッド・ヒチコック
脚 本 : ジョン・マイケル・ヘイズ
撮 影 : ロバート・バークス
編 集 : ジョージ・トマシーニ
音 楽 : リン・マーレイ



キャスト

ジョン・ロビー(宝石泥棒) : ケーリー・グラント
フランセス・ステイブンス : グレース・ケリー
ジェシー・ステイブンス  : ジェシー・ロイス・ランデス
ベルタニ(昔の仲間) : シャルル・ヴァネル
ヒューソン(保険調査役): ジョン・ウイリアムス
ダニエル        : ブリジット・オーベール 

アカデミー賞
撮影賞(カラー) : ロバート・バークス
アカデミー賞ノミネート
美術賞、衣装デザイン賞、

この映画は、ヒチコック映画で最初のワイド・スクリーン
(ビスタビジョン方式)を採用
ビスタビジョンは、スタンダードサイズの2コマを1コマ
で構成し、従来のフィルム面積の倍以上の面積を使って
撮影され、その画質も大幅に向上させたもの。
当時のスタンダードフィルムより大画面高画質となり、
グレース・ケリーをより一層美しく見る事が出来ます。
グレース・ケリーは大富豪の令嬢役で出演、、、
晩餐会での仮想舞踏会のシーンでは、宝石を散りばめた、
豪華な衣装は、目を見張るものがあり、
その後、モナコ王妃としての生活を想わせるシーンです。

この映画のロケで、モナコ市街からチェルビ村の丘迄を
ドライブするシーンが在ります。
ここでは後に、グレース・ケリーがモナコ王妃となり、
自ら運転する車の事故で崖から墜落し亡くなっています。
その華やかな生活の後の悲惨な最期を誰が想像できたで
しょうか、、、、。

ストーリー

ジョン・ロビーは過って「猫」の愛称を持つ希代稀な
宝石泥棒だったが、今は南仏の別荘で悠々自適の生活
を送っていた。

或る日、「宝石泥棒がパリの街に、また出現し始めた」
ニュースを知った折りに、、パリ警察のルピック警視
が目の前に現れてロビーを疑います。



途中、隣席にヒチコックが、、、

彼は別荘を抜け出し、旧友のベルタニの経営するレス
トランへ向かう。

ベルタニのレストラン、

ダニエルの案内でニースへ、、、

ロビーはベルタニの指示でニースへ向い、保険調査員
のヒューソンに会う。

彼に宝石泥棒の真犯人を捕まえるための協力を求める。
ヒューソンは大富豪のステイブンス母娘を紹介する。


ヒューソンの保険会社の名簿から、南仏に住む大富豪
に目を付け、彼等を狙う宝石泥棒の正体を掴む事が
出来るとの算段からステイブンス母娘に近ずいた。

そんな或る日、ステイブンスの母親の宝石が盗まれた
、、、、。

母親に、昔は、、、と、

パリ警察の取り調べが、、


娘のフランセスはロビーを疑い、ロビーをドライブ
へ誘い、彼の正体を確かめる。

「貴方は過って猫と呼ばれた宝石泥棒でしょう、、」

在る夜、ベルタニはロビーを殺そうとして、誤って
部下のダニエルの兄を屋根から突き落とし殺して
しまう、、。


この事から、ロビーは昔の仲間のダニエルが犯人で
はないかと、、、、?。

ロビーは、ステイブンス家で仮装舞踏会が催される
事を知り、保険調査員のヒューソンとステイブンス
母娘に相談をして、真犯人に対する罠を仕掛ける。

舞踏会が、、、

娘のフランセス、

母親のジェシー

中央はロビーではなくヒューソンの仮装、

ダンスシーン

ベルタニとダニエルも参加、

仮装舞踏会の夜、、、家の屋根で待つロビーの前に
現れたのは、死んだ部下の妹のダニエルであった。


ロビーとの格闘の際屋根から転落する寸前、、
「真犯人は、ベルタニよ、、」

ダニエルは死んだ兄を幇助していたのである。
傷痍軍人となった兄を助け盗みの手助けを、、。

事件解決の或日、フランセスはロビーに押掛け、
「貴方は、私と暮らす運命に、、、」



今日の1句(俳人の名句)

舞踏会果たる薔薇を抱き寄せる   大橋 敦子

薄暑来ぬ人美しく装へば      星野 立子



※この映画は翌年(1956年)中学に入った私(ヤギ爺)は、
近くの2本立ての映画館で観ました。小学生の頃はモッパラ、
邦画(それも、東映のチャンバラ、東宝の特撮もの等)を。
以来、、映画好き少年に、、、どっぷりと、、、。
最近(ここ4,5年)は殆ど劇場へ行かなくなり(年、数本)
もっぱら、所有のDVD(BD)で懐かしの名画を、、、。




グレース・ケリーの映画 2

2017-05-10 14:11:11 | 映画
平成29年5月10日(水)

裏 窓 1954年(日本公開1955年)米国 パラマウント映画

グレース・ケリーが、アルフレッド・ヒチコック監督
に気に入られ「ダイヤルMを回せ」に続いて2作めの
出演映画。翌年「泥棒成金」にも立て続気ての出演。
この映画に主演したジェームス・シュチュアートは、
「知りすぎていた男」「めまい」にも主演している。




グレース・ケリーは彼女の美しさを強調する様に、この
作品ではファッション・モデルという役柄で、登場する
シーンは多くはないが、彼女のファッションを随所に
見せています。 中でもグレース・ケリーが喫煙する
シーンは、チョット驚きです。

グレース・ケリーが煙草を、、、

※ニューヨーク映画批評家協会賞受賞
   主演女優賞 : グレース・ケリー

この映画はほぼ全編を、主人公(ジェフ)の部屋に
設定をし、そこから眺める裏窓からのシーンに終始。
唯一、ラストに窓から突き落とされるシーンのみを
裏庭からのカメラで彼の部屋を見上げています。

裏窓からの撮影シーンは、外に広がる風景の距離、
角度、外を通る人や車などの動きを緻密に計算をし、
時折見せるズームを駆使し見せて居ます。

小津安二郎監督の作品では或る場所毎にカメラを
低く固定、人物をショット内に配置し、標準レンズ
を使用した映画とは若干違う様です。

※この映画で主人公ジェフが窓から落とされるシーン
 は、スタントを使わず、J・スチュアート本人が
 演じた様です。(勿論、特撮を用いている)


ヒチコックは必ず1シーンに登場します



カメラマンのジェフリーズ(通称ジェフ)は事故で
骨折し、アパートで車椅子の生活をして居り、毎日
退屈な日々を裏窓から見える隣のアパートを覗いて
過ごして居る、、。


或る日、何時も口論の絶えない中年夫婦の一室から、
突然妻の姿が見えなくなる、、。

疑問を持ったシジェフは、その夫の行動を逐次観察。

雨の降る夜、おおきなトランクを抱えて何度も外出
する夫、、、。

翌朝、看護師にこの話をしている時、近所の猫が花壇
を何度も嗅いで、男に追い払われる。

その男は部屋に戻り、包丁を包んだ新聞紙を取出し、
、、、。

夜、シジェフの恋人のリザが訪れた際、この話をする
が彼女は余り信用せず、、、、。

ジェフは友人のドイル刑事に連絡を取り、捜査を依頼
するも、「何の証拠もないのに出来ない相談、、」と


明くる日 リザは「男はソーワルドと言い、宝石の
セールスマン」だと近所から情報を得て来る。


ジェフがソーワルドの部屋を双眼鏡で覗いていると、


妻のバッグから宝石を取出し、長距離電話を掛けて
いる。 リザは「旅行に行く時、女は大事なバッグ
を手放さない、必ず持って出る、、」

翌朝、犬が花壇の前で死んでいると、、アパート中
が大騒ぎとなる。
その夜、リザとステラは花壇を調べるが何も見つから
ない、、、。


後日、リザは「彼の部屋を直接調べる」と出掛けるが
外出から帰った彼に捕まり、、、。
リザの危険を感じたジェフは警察に電話をかけ、
急行した警察にリザは連行される。

その際、リザはジェフに身振りで「妻の指輪を見つけ
た」と知らせる。それを見てソーワルドは、向えの
ジェフの部屋を知る事になる、、、。

男の視線は鋭く、こちらの部屋を、、


その後、ジェフは直ぐドイル刑事に電話するが外出中、
そして電話が鳴り、受話器を取ると、無言の儘、、、、、
向えの部屋(ソーワルド)は真っ暗です、、、。
身の危険を感じたジェフは、、カメラにフラッシュを
装着し、、、、。

彼が部屋に侵入してくる、、、、フラッシュで応戦、、
咄嗟に眼がくらみ、怯むが、、

2度、3度フラッシュを、、

遂に彼に捕まり、ジェフは窓から押し出され、、、
その時駆け付けたドイル達にソーワルドは取押えられ
、窓枠に中吊りになったシジェフは、、、墜落、、


再び、ギブスを(今度は両足に)付けて、、、

傍には、付添い読書して居るリザが、、 、、END



今日の1句(俳人の名句

猫と住み紅薔薇垣を隠れ蓑       殿村莬絲子




※ 次回は、映画「泥棒成金」を予定、、、。