遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

雨 蛙

2023-05-10 15:53:06 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月10日(水)

雨 蛙

アマガエル科の一種で体調4cmくらい。雌はやや大きい。


四股(前肢4本、後肢5本)の各指端に吸盤を持ち、樹上に
登る。木の葉や草の上に棲み、雨模様の折りや夕立の前など
に「キャクキャクキャク」鳴くので「雨蛙」といわれる。

体は緑色または茶褐色で、保護色で周囲の状態に溶け込んで
葉の上などでゃ緑色、木の幹や地上に移ると忽ち色を変える。


鼻から目・耳にかけてと、体側とに黒色の斑紋がある。

日本各地に棲息し、広くはアマガエル科・南アマガエル科の
蛙の総称で、多くは熱帯産。大形で美しいものもある。

春から秋まで活動し、冬は温度差の少ない地中で冬眠する。
最近の都市化の中でもヒキガエルの数は夥しいが、アマガエ
ルの方は減少傾向みられる。
アマガエルは肉食性で、小さな昆虫やクモ類を捕食する。
動く物に反応し、死んだ物は食べない。
最近、都心にある自動販売機の周りに集まり、照明に集まる
昆虫を捕食する姿がよく見られるという。
反面、天敵も多く鳥類やヘビ、哺乳類(イタチ、狸等)や、
大形のカエルや水中のタガメ等や魚類(ナマズ、雷魚)も。
アマガエルは人を恐れず、子供の掌などに乗り子供の遊び
道具ともなっている。(トノサマガエルは直ぐに逃げる)
但しアマガエルは皮膚の粘膜から毒を分泌するので、普通
に触れる分には問題はないが、手等に傷口があるとその毒
により激しい痛みを感じるので注意が必要である。勿論、
アマガエルに触れた手で、目を擦ってはいけない。


娘家族の住む一宮市の木曽川沿いには田畑が存在し、孫達
が幼い頃は学校帰りにアマガエルを捕まえて、娘の前で手
を開き、娘を驚かせていた。
今では大学生、高校生となった、、、想いでである、、、




今日の1句

幼子の手より飛び出す雨蛙   ヤギ爺

葛まんじゅう

2023-05-09 16:31:44 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月9日(火)

葛まんじゅう

葛粉を水で溶き火にかけて練り、半透明に固まったものを皮
にして、中に餡を包んだ饅頭。

桜の葉で包んだものもあり、東京では「葛桜」の名前で呼ば
れている。

つるりとした食感、冷たい口当たり、葛の透明度は夏の菓子
として欠かせぬものの一つである。

葛はマメ科の大型蔓性の多年草で、茎の長さは6~10m、
それ以上にも伸びる。茎の太さは直径10cm以上に達し、
根は太く大きく澱粉を取り出して薬用や食用にする。

葛粉を使った食べ物には他に、葛餅、葛練、葛切等がある。


葛餅は、葛粉を熱湯で練ったものを型に流し入れて冷して
固めた菓子。三角等に切り、きな粉と蜜をかけて食する。


元々は正麩(小麦粉)を練り、長期に発酵させ蒸したもの。

岐阜県大垣市に「水まんじゅう」という和菓子がある。
俳人芭蕉が、「奥の細道むすびの地」として大垣に辿り着
き、この地に20以上の句を残し、その句碑が記念館まで
の道程に立てられている。
句碑マップ、


草臥れて宿かる頃や藤の花 芭蕉、
奥の細道むすび記念館、
記念館前の芭蕉像、

吟行の折り、「奥の細道むすび記念館」まで句碑を辿って
いった。

帰りに大垣駅前の和菓子屋「金蝶園」に立ち寄り、
名物の「水まんじゅう」を頂いた。
これも、葛粉を溶いた皮で餡を包み、竹を割切りにした器
に流し込んである。(今では樹脂やガラスの器が多い)



店頭で冷水を流しながら販売する「水まんじゅう」に、誘
われるように店に入った、、、、。


今日の1句

和らぎの一瞬にして葛饅頭   ヤギ爺

世界赤十字デー

2023-05-08 16:10:22 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月8日(月)

世界赤十字デー


今日(5月8日)は、「世界赤十字デー」です。

1828年(文政11年)5月8日生まれのスイスの実業家
アンリ・デユナンは、1859年のイタリア統一戦争の際に、
4万人の死傷者を目撃し、村人らと協力して負傷者の救護に
あたった。「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間であ
る。人間同士その尊い命は救わなければならない」との信念
がこの時に生れた。
1862年に彼が執筆・出版した著書「ソルフェリーノの思
い出」は、ヨーロッパ各地に訴え共感を得た。

「赤十字思想」の誕生である。後に「第一回ノーベル平和賞」
を受賞したアンリ・デュナンの功績を讃え、第二次世界大戦
後の1948年(昭和23年)、彼の誕生日である5月8日
を「世界赤十字デー」(World red Cross day)とすること
が決定された。

この日は世界各国で様々なイベントが開催される。

ICRC世界赤十字社本部(スイス・ジュネーブ)




日本赤十字社、

日本では全国各地の名所旧跡・観光スポットの建造物等に、
赤色のライトアップが施される。
北海道・五稜郭タワー、

富岡製糸工場、

金沢駅鼓門、

高知城、

大牟田市、宮原坑跡、

名古屋テレビ塔、オアシス、


テレビ塔、


毎年この頃に、区政委員会から「日本赤十字社への募金」の
要請があり、各学区、町内毎に寄付を募っている。


「日本赤十字社では国内外に於ける災害救護活動を始めとす
る医療・血液・看護師養成等の幅広い分野に活動されて居り
その活動資金の寄付金募集を行っています。それは強制では
なく、あくまで個人の自由意志によるものです」との趣旨。
(500円以上寄付された方には「日本赤十字社シール」が
配布される。)


普段、学校や企業、街頭募金等に依る寄付は目にするものの
こういった市民活動が行われている事は知る由もなく、町内
活動を行っていると年間に様々な募金を経験する事となった。
赤い羽根、神宮初穂料、護国神社、震災地支援等、、、、。
それでも、都度かなりの寄付金が集まっている。
これらの要請にをこまめに答えられる町内の皆さんの行為に
とても感謝と、感動を覚える。
(とてもうれしく思っています。)


今日の1句

名跡の赤く染まりし夏の宵   ヤギ爺

卯の花

2023-05-07 15:58:23 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月7日(日)

卯の花 : 空木の花

ユキノシタ科の落葉低木。高さは1~2.5m、分岐する。


和名はウツギ(空木)、幹(茎)が中空で在る事から命名。
「ウノハナ」は、大豆の殻(豆腐のオカラ)が卯の花に似て
いるから、また花は卯月(旧暦の4月)に咲くことから卯の
花とも呼ばれる。


豆腐のオカラは、卯の花に似ているからと、


日本と中国に分布し、日本では北海道の南部から九州地方迄
幅広く分布している。

山野の路傍や崖地、林などの日当たりの良い場所に自生する。
畑の生け垣・庭等の土地の境界線の目印として植えられる。


5月頃に白色五弁の直径10~20mmほどの小花が密生し
垂れ下がるように咲く。
樹皮は新しいうちは赤褐色で、灰褐色で古くなると剥がれる。
葉は長さ5~15cmの卵状長楕円形、卵状被針などで葉柄
を持ち互生する。

慣用句の「卯の花腐し」(ウノハナクタシ)は、5月下旬頃
(今年は既に)に降る長雨のことを指し、卯の花を腐らす程
に降る雨をいい、「五月雨」の別称ともいわれる。

彼方此方の植垣の辺りからほんのり甘く清々しい香りを漂わ
せ、白い小花を揺らしている。

サラサウツギ、
ウツギ、

吟行などで訪れる白鳥庭園、東山植物園や港の荒子川公園等
で、今を盛りと咲き盛る、、、、、。
白鳥庭園、

東山植物園、

荒子川公園、


ゴールデンウイークの最終日、、長旅(帰省・バカンス)等
から帰る人達は、皆喜びに溢れた顔でどれも満足気、、、、
家路に着くとホッと一息、、、それとは裏腹にほんの一瞬、
疲れの表情を見せる、、、、、。


今日の1句


旅疲れ庭に卯の花腐しかな  ヤギ爺

立 夏

2023-05-06 16:31:40 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月6日(土)

立 夏 : 夏はきぬ


今日5月6日は「立夏」、二十四節気の一つで夏の始めをいう。
「夏に入る」「夏来る」とも使われるが、南北に長い日本列島
では、気候の推移に差が在り、東北地方ではこの頃桜が満開を
迎える。
ところが今年は地球温暖化の所為も在り、何もかもが速く、、
花の咲く季節も相当早くなっている。既に東北は基より北海道
でも桜の散る頃である。

とは言え、春とは違う清々しさ、若葉のそよぎ、陽光や風の動
きにも夏が来たことを実感させられることが多い。
立夏でその思いを綴る「万葉集・二巻」に在る御歌、
「春過ぎて夏来たるらししろたへの衣干したり天の香久山」
(中国の歴法から学びたての四季の移行を取入れた歌)


またこの頃よく耳にし、口ずさむ歌に「夏は来ぬ」がある。
歌碑:小田作之助の出身、(新潟県上越市の大潟中学校内)

1986年(明治29年)5月に、三重県鈴鹿市出身の歌人の
佐々木信綱が作詞した。作曲は新潟県上越市出身の小田作之助
が曲を作った。2007年(平成19年)に、「日本の歌百選」
に選出されている。

「夏は来ぬ」 日本の唱歌、(明治29年)
 作詞 : 佐々木信綱、作曲 : 小田作之助

1)卯の花の匂ふ垣根に      卯の花はウツギ科の花で
  時鳥早やも来鳴きて      5月頃に白い五弁花が咲く
  忍び音もらす 夏は来ぬ    忍音は時鳥の年最初の声。
卯の花、
時鳥、

2)さみだれのそそぐ山田に    早乙女は田植えをする乙女
  早乙女が裳裾濡らして     玉苗は苗代から田に植える
  玉苗植うる 夏は来ぬ     苗のこと。
早乙女、
玉苗、

3)橘の薫る軒端の        橘(たちばな)ミカン科の
  窓近く蛍飛び交ひ       柑橘類で初夏に香り高い白
  怠り諫むる 夏は来ぬ     い小さな花をつける。
橘の花、
 
港にある荒子川公園では卯の花」咲き、木陰には著莪の花が、、、


また、ラベンダー園では躑躅との共演で美しさを競う、、、、。

みどり一色の中で、初夏の花が彩りを添える。


今日の1句(俳人の名句)

夏来る道の真中に草伸びて   細木 綾子