遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

コスモス

2015-09-19 15:15:36 | 日記
平成27年9月19日(土)

コスモス見つけた

この季節になると直ぐに浮かんでくる花は、、、
やはり、コスモスですよね、、、、、。


青く澄み切った空に、清々しい風に吹かれて、
とりどりの可愛い花が揺れている事と、、

何時もの港周辺の散歩コースを歩いて見ましたが、
中々、見つかりません。
そう言えば、小学校には一杯咲いてた様に想い
覗いて見ると、見あたりません。

折り返し、私の子供達が通った港楽小学校の方面へ、
表通りの花壇、一本裏側の通学路の各家々の庭、
小さな児童公園、、、、、、
何処にも見辺りません、、。

暫く進むと、知人の住むマンションの前に、、
ベランダを見上げると、、、、アリマシタ、
ベランダの手摺り越しに、、風に揺れてます。
早速、エレベータで昇り、知人宅のドアホンを、、

突然の訪問でしたが、、快く迎え入れてくれました。
薄いピンク色と白色の花が、、、
鉢植えの所為なのか、少々ほっそりと、、、。

ベランダのコスモス

岐阜 養老

「最近、街中では余りコスモスを見かけませんネー」
「そうだネー、でも色の黄色っぽいのはチョクチョク
見ますよ、車で走って居ると、国道等の中央分離帯何かに
一杯咲いて、、。」

「そい言われると、本当にそうだねー、排ガス何か、
へっちゃらで、、、たくましいよねー」
「あれもコスモスなんだけど、黄花コスモス言う
らしいヨ、、、」

俳人の句

コスモスの花あそびをる虚空かな   高浜虚子

桟橋に湖舟を舫ひあきざくら     富安風生



黄花コスモス


キク科コスモス属の多年草、 原産地 : メキシコ
花色 : 黄色、オレンジ、赤、花期 : 7~10月
葉はコスモスより厚く、ギザギザが大きい
病害虫に強く、夏場の暑さにも強い。繁殖力旺盛。
痩せた土壌でも適度な水で成長、育て易い。
最近は、国道沿い等にも野性化している物が多い様です。
 
黄花コスモス(地下鉄名港駅近く)


この季節の唄で、最も心に残る唄に、「秋桜」があります。
昭和52年(1977年)に、山口百恵さんが唄われた、、、
コスモスは、この歌の様に、女性のイメージにピタリと、、


嫁ぐ日を前に、、自分を育ててくれた田舎の母を想い出し
子を想う、母を想う心を切々と唄い上げる、、、、。

鶴舞公園

中でも一番好きなフレーズは、

「こんな小春日和の穏やかな日は、
 もう少しあなたの子供でいさせて下さい、、」

秋桜(こすもす) 作詞作曲:さだまさし、唄:山口百恵

薄紅の秋桜が秋の日の
何気ない陽溜まりに揺れている
この頃涙もろくなった母が
庭先で一つ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話繰り返す
独り言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
貴女の優しさが浸みてくる
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ心配いらないと笑った


戸田川緑地公園

岐阜木曽三川公園

「ランタナ」を知ってますか ?

2015-09-17 15:22:03 | 日記
平成27年9月17日(木)

紫陽花の様で、アジサイではない?


最近、街の至る所で、葉っぱの上に可愛い花を小じんまりと
集めた、まるで小さな紫陽花の様な花を見かけます。
このところ、暑さもすっかり和らぎカラッとした好天に誘われ

先日(15日)久しぶりに名古屋港まで散歩に出掛けました。
未だ、街路樹のサルスベリの花は健在で咲き盛っていますが。
或るお宅の庭先には、オレンジ色の凌霄(のうぜん)の花が
垂れさがり、カンナの紅と、、夏を忘れ難い様子です、、、。

凌霄(のうぜん)の花

萩の花

女郎花(おみなえし)

街角や、小家の庭先等に見える草木もかなり秋めいてきました。
女郎花(おみなえし)、コスモス、萩、等など、、、、、
とりどりの草花が咲き競って居りました。

そんな中、通りで一番多く目に付いたのは、表題に掲げた
サンタナと言う、小さな花の集団です、、、。
丁度、花壇に散水中のおばさんを見かけ、声を掛けました。

「失礼ですが、この花は何と言う名前でしょうか ?」

「私も名前は知りませんが、この葉をこするととても良い
 匂いがしますヨ、、、茎に刺があるので気を付けて、、」


「ア、ホントだ、ハーブの様です。見かけは紫陽花に良く似てます
 が、葉っぱも、花も、、、」

「アジサイとは違うみたいです。ここに青い小さな粒が在るでショ、
 これが種で、もう少し絶つと、黒くなり風や雨で運ばれ、
 どんどん増えて行きます。 繁殖力が強いようです、、。」

ランタナの青い実

実の色が、黒くなって、、、
「どうも、有難う御座いました。」

言われて見ると、あそこにも、こちらにも、、、。
家に帰り、早速調べて見ると、

橙色のランタナ

白色のランタナ

「 ランタナ 」
常緑低木、原産地:南アメリカ、別名(和名、七変化)
クマツヅラ科、ハーブ、花色:白、ピンク、赤、黄、橙
種蒔き期:5月、開花時期:4月 ~ 10月
花言葉:協力、合意、心変わり、厳格など
花の由来: 和名の七変化は、赤、黄、橙、白等様々な色
      を付け、色が次第に変化する事に由来する。


この花は開花時期が長く、とても花力が強く放置して居ても
良く育つ。
七変化と呼ばれ、紫陽花に似ているが、全く別の品種です。
花は小さく色は派手で豊富である。果実は青色から黒に変色
し、実は有毒だが、鳥類には無毒で、鳥が他の場所に運び、
あるいは、風雨等で飛散して行く。
亦、少し蔓状になった茎が横に這い、茂みを作ってドンドン
繁殖して行く様です。


中南米産のこの花は、今や世界中に帰化植物として定着し、
日本では小笠原諸島、沖縄諸島に移入分布し、、、、、
やがてこの地方でも、ここ数年到る所で見かける様に、
なりました。
東南アジアでは、厄介な雑草として問題化されている用で、
最近では、「要注意外来生物の100種」に指定されている。

今日の1句

秋風に触れ風かはる診療所

逞しきランタナの花野分晴れ

桐一葉

2015-09-16 14:57:49 | 俳句
平成27年9月16日(水)

兼題 : 桐一葉について

桐の花

潮路句会9月例会の兼題は「秋暑し」、「桐一葉」でした。
例会では、「桐一葉」に対する投句がかなり多く(15句)
在りました。
今までの句会では「桐一葉」が兼題として出された事は無く
私自身も余り、馴染みの在る季語では有りません。
にも関わらず多く読まれて、少々驚いて居ます。


桐の葉

正直、私自身「桐一葉」について余り判って居らず、
歳時記を見て、何となくイメージを働かせて読んだ、、
そんな反省で、今一度歳時記等を開いて見ました、、。

桐一葉(歳時記)
秋の初め、風も吹かぬのに桐の大きな葉がふはりと
落ち、秋の到来を告げる。 (角川歳時記)

初秋、大きな桐の葉が風もなくばさりと音を立てて
落ちるのを言う。 (ホトトギス)


或る朝、風に誘われてかすかな響きと伴に舞い落ちる
1枚の桐の葉に秋の訪れを感じる。(新日本歳時記)
中国では立秋の節に梧桐の葉が落ちるからだという。


今日の感覚から言えば秋来るを感じるのは、桐一葉
のみとは限らないが、平安の昔より連綿として、
桐が人々の日常にとってかけがえの無い素材として
身近な樹木の一つで、生活の実感から来て居る。

一枚の桐の葉に現代人の心に潜む喪失感を暗示させて
いる。

俳人の名句

よるべをいつ一葉に虫の旅寝して    松尾 芭蕉

桐一葉日当りながら落ちにけり     高浜 虚子

老の胸驚き易く一葉落つ         富安 風生

桐一葉空見れば空はるかなり      久保田万太郎


桐一葉(戯曲)
明治の文豪、坪内逍遥(1859年 ~ 1935年)が、
歌舞伎の戯曲として、「桐一葉」を発表した。
豊臣秀吉の死後の、豊臣家の没落迄の情景を、芝居用に
脚色し、、、後に続編として「沓手鳥孤城落月」を発表。

坪内逍遥 : 桐一葉、沓手鳥(ほととぎす)孤城落月

あらすじ
関ヶ原の戦いの後、豊臣家を滅ぼそうとする徳川家康は
方広寺の鐘銘に在る文字の仔細に不備、難癖を付け、これを
理由に豊臣秀頼を大和郡山へ国替えをさせ、更に今後は
江戸まで毎年、参勤交代を命じる。
また、高台院(秀吉の正室のねね、北の政所を称す)を
人質として、江戸に下向させる事とした。
これを受入れなければ、大阪城を攻め滅ぼすと言明。
これに対し、豊臣家家臣団は憤慨し、徳川との交渉役であった
片桐旦元に対し、「不忠義である、徳川に内通している」と
誹謗中傷が飛び交い、旦元の失脚を画策する、、、。
旦元の奥方の一葉は、秀頼からの使者重成に夫の誠実を
涙ながらに訴えるが、、、、、。


最早、逆上し悋気に震える淀君には届くはずも無く、、
豊臣家内部は右往左往するばかり、、
遂には、冬の陣へと、、、、。

桐一葉日当りながら落ちにけり(高浜虚子)

物語は、豊臣家滅亡迄の葛藤を、坪内逍遥はシェークスピアを
手本として、 「ハムレット」の性格を片桐旦元に見立て、
「マクベス」のマクベス夫人の性格を淀君に見立てて、
戯曲化したと、言われている様です。

坪内逍遥は俳人としても知られて居り、多くの作品を読んで
居られます。

坪内逍遥 作

もとの婢の子を連れてくる秋日和

秋風や寸ほど延びし頤の鬚(あごのひげ



潮路句会

2015-09-14 15:49:35 | 俳句
平成27年9月12日(土)

潮路句会9月定例句会

日時 : 毎月第2土曜日、午後1時 ~

場所 : 大手コミュニテイ・センター

兼題2句を含む10句(当日持参の上提出)

会費 : 500 円

朝夕は大分涼しく、凌ぎ易くなりましたが、
残暑(今月の季語:秋暑し)残暑厳しき折り
今月は、出席10名、投句3名の参加者です。

今回は、学区の催しが大会議室2部屋を利用して
開催されて居り、私たちの句会は隣の和室での
開催となりました。
当初は、和室控えの間の襖が閉じられ比較的に
静かに進められましたが、後半の披講が始まる頃
控えの間の襖が明け放たれ、、、、
とても騒がしくなり、句の披講、選評がとても
聴き取りにくくなり、、、皆さん、四苦八苦です。

それでも皆さん、不平不満を言わず、忍一字です。
日頃から句会の皆さま、人間が良く出来て居る様です。

今月の1句
 
豆味噌の匂ふ残暑蔵通り      玲 子

岡崎味噌蔵
用水の音絶えるなき釣舟草     志げお

釣舟草
残照の薄れ濃き海涼新た      かなゑ


葉隠れを拒み顔出す柿青し     魚 青


水澄めば鯉の目玉も良く見へる   竜 山

白鳥庭園の池
桐一葉我が身に落ちて余命かな   静

桐の樹木
一葉落つかすかな音にふり向きぬ  英 子

黙(もだ)の中大きな桐の葉が、 カサ?、

秋の蚊の潜り込みたる神の域    美保子

岡崎大樹寺(徳川家のぼだい寺
信楽の狸の肩へ桐一葉       勝

信楽焼の狸、大須骨董市で

川風を呼び戻したき秋暑し     和 子


朝顔の樋に巻きつき咲き昇る    輝 子


朝の庭鈴虫鳴いてをりにけり    政 子

怪獣では在りません、すず虫です
一房を二人で余す黒葡萄      ヤギ爺



来月の潮路句会

日時 : 10月10日(土)午後1時 ~

兼題 : 1)枝豆、2)台風、3)当季雑詠


※ 11月は、大手コミュニテイ・センターで「秋の作品展」有り、
  出展される方は、俳句短冊を2句用意ください。(10月句会へ)

名古屋城の吟行

2015-09-11 16:07:46 | 日記
平成27年9月8日(火)

名古屋城へ行く

名古屋市役所、愛知県庁

9月2日(水)に、潮路句会主催の名古屋城吟行日は、仕事が入り、
残念ながら、止むなく断念、

その後、次々と野暮用が重なり、、、、
やっと、先日(9月8日、火)に 独り名古屋城へ出掛けました。

地下鉄名城線「市役所」駅の⑦番出口を上り、徒歩5分程、
名古屋城東門に到着です、、、。

名古屋城内案内図

東門を入ると直ぐ右手に二の丸庭園が在り、茶室が見えます。
二の丸を抜けると、とても広い場所その名も「二の丸広場」
の向うに、復元工事の成った「本丸御殿」の金色に輝く屋根が
在り、その奥に名古屋城の「天守閣」が聳え、青い屋根(銅板
が錆びて表面が緑青で青くなる)の上に鯱鉾が金色に輝き、、
実に美しい、景観です。

名古屋城天守閣

本丸御殿は、完成まじかに見学して居るので今回はパス、、、
天守閣近くの売店で、茶を一服と、、、、珍しき人に、、
一瞬、向う側も目を満丸に見開きアッと、、、
こちらも目が合い、暫し茫然、、、、、。 名前浮かばない、
「君は小学校の、、、。」 「そうだガキ大将のヤっちゃん、、」
5年程前、クラス会で逢って以来でも、直ぐに思い出せない。
奥さんと同伴の彼と一緒に、

茶店に入り、昔話を、、。話題と言えば、友人の消息、家族、
身体の具合、等など。やはり、何処が悪い、あそこが痛い、
趣味の話題に移り、彼は旅行が大好きとか、、デジカメ片手に
日本列島を、時に列車で、時に車でと、、、。
奥さんと一緒の時もあれば、 殆どが独り旅が多いとの事。

特にお城が大好きで、日本の殆どの城は見て廻った由、、

お前は、どうなんだ、、、
私はと言うと、せいぜい、たまに映画、コンサートへ、
後は、俳句を少々、、、、。

「エ、、俳句、、、」彼は口をあんぐり、、絶句、、。


その後彼等と別れ、  本来の吟行をと、、、
名古屋城の天守閣を廻り、裏手に在る、御深井丸
(おふけ、と呼びます)


乃木倉庫

乃木倉庫の由来

ひっそりと、乃木倉庫が建っているその奥の、、
隅の方の、薄暗い中、白い酔芙蓉の花がほんのりと
紅を浮かべて、咲いて居りました。

酔芙蓉

天守閣の裏手を通り、西の丸に出ると、榧の巨木が
目を奪います、、、。

榧(かや)の巨木

榧の木の由来

その西隅角に、戦災で残った「西南隅櫓」が在ります

西南隅櫓
そう言えば、ここは小学校の遠足の時、、、
未だ、今の名古屋城が復元されて居らず、唯一残って
いた城内の建物だった様に思います、、、、。

その他、城内の見処

加藤清正の石曳きの像

東南隅櫓(本丸付近)

西北隅櫓

今日の1句

酔芙蓉まだほろ酔いの顔をして

木犀の香り残して隅櫓

金木犀(きんもくせい)

玉砂利に踏み拉かるる新松子(しんちぢり
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新松子(しんちぢり):今年新しく出来た松ぼっくり