トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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「つばめ」「かもめ」の共演

2011-11-14 23:09:00 | 船舶
広島県呉市の警固屋と音戸島の間の音戸の瀬戸には、音戸大橋が架けられおり、更には第2音戸大橋も建設中であるなど、本土と倉橋島の往来は盛んである。

音戸の瀬戸は僅か90m足らずと極めて狭隘であるが、広島と松山を結ぶ定期航路など1日に700隻もの船が行き交う水上交通の要所でもある。

そんな中、「日本最短の定期航路」と呼ばれる「音戸渡船」が現在も運航されている。花本智博氏の個人経営のこの航路は、5時30分から21時まで運行されており、時刻表は無く、待っていれば随時迎えに来てくれる。


本土・警固屋側待合所。音戸大橋のたもとにある。木造のローカル味溢れる待合所であるが、その前の道路は国道487号で、車の往来が激しい。


運賃は大人70円、子供40円、自転車や原付も乗船できる。


見にくいが、何と表現していいのか、桟橋が浮いている。これだけでも結構スリリング。この便の乗客は私と女子高生3名、観光客らしくは見えないがカメラで撮影していたおじさん2人の6名。右の男性が船頭さん。


建設中の第2音戸大橋をバックに「つばめ」。4.6tの木造船で、1949年の製造である。定員は50名だが本当に乗れるのか??


こちらは新しいほうの「かもめ」、と言っても1951年製造。つばめより少し重い4.7t。


音戸の瀬戸を行く広島と松山を結ぶ石崎汽船の「翔洋丸」。何と696t。つばめ・かもめのおよそ150倍である。


距離120m、およそ3分で音戸側の乗り場に到着。こちらもひなびた雰囲気であるが交通量は多い。


音戸側、警固屋側とも呉市営バスのバス停が隣接する。こちらは音戸側のバス停。市営バスは来年3月31日を以て事業廃止され、広島電鉄に移管される。

瀬戸石の渡し舟

2009-03-09 21:37:19 | 船舶
肥薩線瀬戸石駅は、駅前に民家が1軒あるだけで、その先は球磨川、反対側は山に囲まれた、1日平均乗客が6人という小駅である。


駅舎は無いが、かつて2度も水害で駅舎が流されたという歴史がある。

対岸の集落へ向かうために、現在も手漕ぎの渡し舟が運行されている。運賃は地元の人は無料で、その他は150円、駅の対岸にお爺さんがいるので、大声で呼んだら来てくれるそうである。


さすがに用事もないのに悪いので乗船はしなかったが、日本の原風景とも言えるような手漕ぎの渡し舟が観光用ではなく一般の生活用として残っている事が驚きである。