トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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本ブログ

宮若市 公共交通事情3

2011-06-30 22:19:00 | バス
宮若市

次に自治体運行バスについて。
・合併以前の状況
 旧若宮町においては、2004年4月1日よりJR九州バス路線の代替として、「若宮町乗合バス」が運行を開始した。路線は清水・乙野循環線、筑前畑線、日吉線の3路線。受諾は筑豊観光バスで、三菱ローザでの運行であった。
 旧宮田町においても、2003年に西鉄バス遠賀、2004年にJRバスの一部区間が廃止され、一部路線改編の上、2004年4月1日より「宮田町乗合バス」が運行を開始した。
宮田~福丸線においては、当初は小学生の通学利用が中心であることから、学校開校期間は西鉄バス、学校休校期間は乗合タクシーという極めて珍しい運行体制となった。
西鉄担当区間においては、系統番号10が付与され、一般路線と同様の運行となり、JR宮田バス停には乗り入れないが、乗合タクシーでの運行期間はJR宮田を経由していた。

その他の中有木・桃山方面は乗合タクシーでの運行となった。

 その後2005年4月に、宮田~福丸線は委託先が「(有)テクノリフォーム」に変更され、通年大型バスでの運行となり、タクシーでは乗り入れていたJR宮田への乗り入れも廃止された。

その後テクノリフォームは、テクノ観光バスに社名変更している。
テクノ観光時代の車両は、下記のリンクを参照。

http://busmania.exblog.jp/11948535

・2006年2月11日 宮若市誕生後の状況
 基本的に路線は合併前の体制を踏襲している。
 旧若宮町においては、筑前畑線と日吉線が予約制となった。日吉線においては、縁山公民館前まで路線が延長されている。

 旧宮田町においては、宮田~福丸線の委託先が2010年4月よりジェイアール九州バスに変更された他は、大きな変更点は無い。


宮若市乗合バス 福丸線の車両。キュービックが使用される。JRバスの運行になったが相変わらずJR宮田バス停には乗り入れないままである。
画像の331-3901は山川(鹿児島県)→直方→福岡中部へと渡り歩いてきた車両。


乗合バスのバス停。


乗合タクシー桃山線。宮田町時代はジャンボタクシーであっても「宮田町乗合バス」の表記であった。

運賃は均一ではなく、区間制となっている。

 尚、市内にはこの他にも鞍手町コミュニティバスが乗り入れている。
宮田バス停から筑豊本線鞍手駅を結ぶ路線で、当初はテクノ観光バスが運行していたが、現在は誠心物流の運行となっている。
この路線は自治体バスでは珍しく市町村界を越えるほか、宮若市配布の「宮若市バス運行時刻表」にも掲載されるなど、利用者の立場に立った扱いとなっている。


2010年4月14日撮影、いすゞ・ジャーニーQ


2011年6月15日は、三菱・エアロミディで運行されていた。
折り返しの際、旧筑前宮田駅前ロータリーで待機する。

次に自治体運行バスについて。
・合併以前の状況
 旧若宮町においては、2004年4月1日よりJR九州バス路線の代替として、「若宮町乗合バス」が運行を開始した。路線は清水・乙野循環線、筑前畑線、日吉線の3路線。受諾は筑豊観光バスで、三菱ローザでの運行であった。
 旧宮田町においても、2003年に西鉄バス遠賀、2004年にJRバスの一部区間が廃止され、一部路線改編の上、2004年4月1日より「宮田町乗合バス」が運行を開始した。
宮田~福丸線においては、当初は小学生の通学利用が中心であることから、学校開校期間は西鉄バス、学校休校期間は乗合タクシーという極めて珍しい運行体制となった。
西鉄担当区間においては、系統番号10が付与され、一般路線と同様の運行となり、JR宮田バス停には乗り入れないが、乗合タクシーでの運行期間はJR宮田を経由していた。

その他の中有木・桃山方面は乗合タクシーでの運行となった。

 その後2005年4月に、宮田~福丸線は委託先が「(有)テクノリフォーム」に変更され、通年大型バスでの運行となり、タクシーでは乗り入れていたJR宮田への乗り入れも廃止された。

その後テクノリフォームは、テクノ観光バスに社名変更している。
テクノ観光時代の車両は、下記のリンクを参照。


・2006年2月11日 宮若市誕生後の状況
 基本的に路線は合併前の体制を踏襲している。
 旧若宮町においては、筑前畑線と日吉線が予約制となった。日吉線においては、縁山公民館前まで路線が延長されている。

 旧宮田町においては、宮田~福丸線の委託先が2010年4月よりジェイアール九州バスに変更された他は、大きな変更点は無い。


宮若市乗合バス 福丸線の車両。キュービックが使用される。JRバスの運行になったが相変わらずJR宮田バス停には乗り入れないままである。
画像の331-3901は山川(鹿児島県)→直方→福岡中部へと渡り歩いてきた車両。

乗合バスのバス停。


乗合タクシー桃山線。宮田町時代はジャンボタクシーであっても「宮田町乗合バス」の表記であった。

運賃は均一ではなく、区間制となっている。

 尚、市内にはこの他にも鞍手町コミュニティバスが乗り入れている。
宮田バス停から筑豊本線鞍手駅を結ぶ路線で、当初はテクノ観光バスが運行していたが、現在は誠心物流の運行となっている。
この路線は自治体バスでは珍しく市町村界を越えるほか、宮若市配布の「宮若市バス運行時刻表」にも掲載されるなど、利用者の立場に立った扱いとなっている。


2010年4月14日撮影、いすゞ・ジャーニーQ


2011年6月15日は、三菱・エアロミディで運行されていた。
折り返しの際、旧筑前宮田駅前ロータリーで待機する。


宮若市 公共交通事情2

2011-06-20 22:09:00 | 公共交通総合
次に宮若市内のバス交通について。
宮若市は、福岡県の都市では珍しく市内バス交通の主力事業者が、西日本鉄道ではない。
前述の通り市内に西鉄バス路線は存在するものの、専らその主力はジェイアール九州バスである。

市内のバス交通の拠点は、旧宮田町が「宮田(旧宮田町駅)」、旧若宮町が「福丸駅」である。
どちらも国鉄バス時代の流れから「自動車駅」と位置づけられ、広い敷地を有するバスターミナルであった。

このうち旧若宮町については今回訪問を見送った為詳述は見送るが、宮田は現在も無人化されたものの「駅舎」を有する一大拠点となっている。


「駅舎」が残る宮田バス停。

ここからは福岡県の中心たる博多、筑豊の中心たる飯塚、直鞍地区の中心たる直方への直通バスが発着する。

無人化され、売店も閉店した。

直方へは20分強、310円、対する西鉄バスは45分、510円とあってはJRに軍配が上がるのは当然であろう。

西鉄バスの運行拠点は、ここから南へ300メートルほど行った宮若市役所となる。
前述のJR筑前宮田駅は市役所から更に南へ300メートルほど行った所にあった。
その為、町内の交通拠点が分散しており、当時はそれなりの商店街が成立していた。

宮若市 公共交通事情

2011-06-19 22:09:00 | 公共交通総合
福岡県宮若市は、筑豊地方北部に位置し、筑豊本線からは少し外れた所に位置する。
平成の大合併により、鞍手郡宮田町と若宮町が合併し誕生した。人口はおよそ3万人であるが、炭鉱全盛期の昭和30年には、旧宮田町だけで5万人を超えていた。1976年まで操業していた筑豊炭田最後の炭鉱である「貝島炭鉱」によって町は繁栄、閉山により衰退の一途を辿ってきたがトヨタ自動車の工場誘致により、再び軸となる産業を得たことから、財政力指数は筑豊地域で最も高い自治体となっている。
 
現在の宮若市域には山陽新幹線と路線バスが運行されているが、新幹線は通過するのみで駅は無い。

本稿では、宮若市の公共交通事情について叙述する。

宮若市域には1989年まで、旧宮田(みやた)町の中心部に存在した筑前宮田(みやだ)駅より磯光駅を経て筑豊本線勝野駅まで5.3キロのJR宮田(みやだ)線が運行されていたが、第3次特定地方交通線に指定され廃止、バス転換となった。

廃止直前には10.5往復が運行されていた。代替として西鉄バス80系統とJR九州バスの路線が設定されたが、どちらの路線も廃止され現存しない。1993年頃の運行本数は西鉄が14往復、JRが6往復であった。


筑前宮田駅跡。後方にはJRと西鉄が同居していた立派な上屋付きのバス待合所跡が残る。現在はここで発着するバス路線は無い


草に埋もれつつあるがホームがしっかりと残っている。


昭和12年までは「桐野駅」であった。未だに「駅前通り」の名が残る


1枚目の画像を撮影した付近には西鉄バス筑豊の「筑前宮田」バス停がある。
現在は10番宮田線・直方バスセンター~磯光~筑前宮田~宮若市役所間の系統があり、代替バスを思わせるが、経路JR宮田線とは全く異なり、勝野も経由しない。
その為、勝野から磯光と筑前宮田の両駅跡を直結する公共交通は消滅している。



※プライバシーに配慮し、画像の人物部分を一部加工
西鉄バス筑豊10系統。平日は10往復、土日・祝日は9往復が運行される。この地区の中心である直方と宮田を直結するが後述のJR九州バスと比較してかなりの迂回ルートを取る為、都市間の主力交通機関ではない。

※プライバシーに配慮し、画像を一部加工

今回の参考文献
『BUS MEDIA』No.64「福岡地区の電車代替えバスを見る(原文のママ)」 1997年、バス研究社
『鉄路』Vol.15「旧特定地交線の行方」1993年、九州大学鉄道研究同好会

本文の画像は2011年6月5日撮影。

飯塚市コミュニティバス 4

2011-06-19 21:41:00 | バス
最後に飯塚地区の路線を紹介する。

飯塚地区二瀬幸袋線。この路線は全て同一経路での3往復。


飯塚・頴田線。


飯塚地区健康の森線。
これら2路線は3往復であるが、複数の経路がある。

これらの路線も西鉄バス筑豊のローザで運行。西鉄HPでの時刻検索は出来ない。

飯塚市コミュニティバスは、市内各地を網の目のように満遍なく設定した路線は評価できるが、1日3往復ではやはり利用し辛い。
当然の如く利用客は移動困難者が中心になるが、どの路線も乗客は0~3名といった所であった。
また、多数の事業者が参入しているのは、かつてこの地域のバス路線を一手に担ってきた西鉄と、地元資本の貸切事業者の顔を立てた結果といえようか。

コミュニティバスの路線改廃は非常に頻度が高く、同じ県内在住とは云えどもその実態をつかむのは容易ではない。しかしながら、バスの世界においてその変化の速度は極めて早い。
これからも、地域交通の今を「趣味」と「実態」の観点からお伝えしていこうと思う。

飯塚市コミュニティバス3

2011-06-18 21:12:00 | バス
続いて、北東部の頴田・庄内地区路線を紹介。


頴田・庄内地区上廻り線。主に旧頴田町と鯰田駅を結ぶ。有限会社Shonai観光のローザを使用する。こちらはドアが貸切仕様。
Shonai観光は後藤寺線筑前庄内駅近くにある。


頴田・庄内地区中廻り線。西鉄バス筑豊のローザで運行。こちらのローザは折戸の路線仕様。この路線は鉄道駅を通らず、専ら旧頴田町と庄内町の市街地を結んでいる。
西鉄の運行にもかかわらず、西鉄HPでは時刻検索が不可能である。


頴田・庄内地区下廻り線。後藤寺線上三緒・筑前庄内駅と旧庄内町各地を結ぶ。上三緒駅バス停で撮影しようと列車を降りたが、駅前にバス停は見当たらず、右往左往した後に踏切を渡り住宅地へ入った所でようやくバス停を発見。
地元住民以外の利用は考慮していないのであろうが、他の駅と比べると非常に分かりにくかった。Shonai観光のいすゞ・ジャーニーQで運行。このジャーニーQは関西に多かった前後扉で、九州ではJR九州バスが運行していた。全く根拠のない推測ではあるが、かつて直方地区の支線で使用され、晩年は福間の駅バスふくまーるで使用されていたジャーニーQではなかろうか。

この3路線ともに1日3往復であるが、前述の路線同様に一部異なるルート設定になっているため、バス停によっては1日1~2往復の停留所も存在する。