トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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本ブログ

準急・急行 ひかり

2010-04-21 19:58:00 | JR
http://blog.livedoor.jp/hjmcp604/archives/51524623.html 
で紹介した「ひかり」だが、鉄道ピクトリアル最新号(2010年6月号)に当時の運行に関する詳細な記事が出ていた。(53~55ページ)。

詳細は当該記事を参照頂くとして、「急行」として存在した昭和33年4月25日~7月31日、37年10月1日~39年9月30日までの間、列車名はやはり「ひかり」であり、「急行」としての第1ひかり、第2ひかりはやはり存在していなかった。

また、第1・第2それぞれのひかりは運行区間も異なっており、現在の「有明1号」「有明2号」のような存在ではなく、全く別個の愛称列車としての存在であったと言えよう。

「第2ひかり」は昭和35年3月10日から36年9月30日までの僅か1年半強の運行であり、同時に「第1ひかり」も「ひかり」に戻された。

ひかりの運行区間は改正時によって異なるが、基本は分かり易く現在の列車にあてはめて考えると、熊本から九州横断特急で別府へ。ここで西鹿児島から来たにちりんを併結、そして小倉でにちりんのうち2両が門司港へ、残りが博多へと向かう、といえば分かり易いだろうか。

前述の通り昭和39年10月1日、新幹線の愛称名となる。同時に博多・門司港ー西鹿児島間(日豊線経由)は「にちりん」、別府ー熊本ー三角間は「くさせんり」となる。

昭和50年3月10日、新幹線博多延長により、「ひかり」は再び九州の地に復活することとなる。



リバイバル「第2ひかり」のヘッドマーク。本当に当時「第2」と記されたヘッドマークがあったかは私の知る限り不明である。


その後の「ひかり」。0系ほどこの愛称の似合う車両はあるまい(・○・)


現在の485系「にちりん」。来年春の九州新幹線全線開業で485系の運用は終了する予定である。

週刊東洋経済

2010-04-05 22:19:00 | ノンジャンル
週刊東洋経済の4月3日号は、「鉄道新世紀」と銘打っての大特集であった。まあ、こんな特集でもない限り一生読む機会の無い雑誌であろうが。

中身はJR全路線の輸送密度の推計や、経済誌らしいビジネス面から鉄道を読み解く記事が中心であり、マニア的思考では思いつかないような視点から分析されており、目から鱗であった。

しかし私が一番気になった文が『暴走する「撮り鉄」の論理』と題した文章のこの部分である。
以下団体名、個人名を伏せて引用(103ページより)
>「マナーを守らないのは最近のファン」。長い歴史を持つ「●●の会」のA理事は苦り顔だ。
「僕らは線路からちゃんと距離を置いて三脚を立てる。連中は後からやってきて僕らの前に三脚を立てる。マナーを知らないんだ」。

以上引用終了。

私はこの言葉にがっかりとした。国内最大の趣味団体の理事たる者が若者のせいにしてしまって、全く反省の言葉すらない。私はこの団体とかかわりはないし、ましてやこの理事がどのような方かも知らない。しかしながら、このまさに「人ごと」のようにしか思えないコメントには、一抹の寂しさを感じるのである。

鉄道ピクトリアルNo.804「SLブーム」特集を見ると、昭和40年代のSLブーム時の写真が多数掲載されているが、多くの人たちが駅構内、線路内に立ち入る姿が写し出されている写真が多数ある。おおらかな時代であったとはいえ、安全性に関しては現在よりも酷かったのではないか。

また、私のここ数年の経験から、撮影をめぐり、2度ほど不快な思いをした経験がある。
一度は西鉄宮地岳線新宮ー津屋崎間最終日、津屋崎駅において地元の方だと思われる一般の人に対し、「どけ」と大声で罵声を浴びせる者がおり、注意をしたところ、口の聞き方もわからないような憮然たる態度で反論してきた。これは私よりも明らかに年下であろうと思われる者で、結局常識が欠如しており、これ以上そこで論争しても通じないと思い、以後一切関わっていないが、別の場所でも同じ人物が罵声を吐くのを何度も目撃している。

もう一度は肥薩線某駅でのことであるが、70代の九州で名の知れたファンが、SL人吉号が発車するにもかかわらず、駅の線路間(交換設備がある)に三脚を構えて撮影していた。私が注意したところ、「俺はもう何十年も撮影している」「(ホームにいた私に)お前だって敷地内だろ」「この若造が」等との驕りここに極まれり、ともいうべき暴論の数々を吐いてきた。
私も血が上ったため、駅の外まで言い争いになったが、論破されたとみえ、その後は無言のまま去って行った。

私も逆に箱崎駅で注意をされた経験があり、夢中になると周りが見えなくなる性格なので、「常に人のふり見て我がふり直せ」の精神で撮影するよう心がけている。

これらの例から見て、結局は最近のファンであろうが昔からのファンであろうが、マナーの悪い者は老若男女全てに存在するのであって、最近のファンに責任を転嫁するような発言は実に残念かつ情けないとしか言いようがない。