相変わらず更新のペースが遅い当ブログであるが、シリーズ第3回は福岡から延岡、日向方面を取り上げる。
3・福岡-延岡線
ハッコーライナー(ハッコートラベル)
博多-高千穂-延岡-日向市
乗合移行で料金(運賃)が大幅値上げとなった他社とは異なり、片道3300円、往復6000円と据え置きになった。しかし10月1日より片道4000円、往復7000円に値上げされた。各種割引運賃で最安値はハッコー割(営業所等で現金払い)で片道3700円、往復6700円である。ダイヤは移行以来変わらず1日1往復(日向市715→延岡750→博多駅1200・博多駅1700→延岡2110→日向市2140)である。
対抗するごかせ号(宮崎交通・西日本鉄道)の状況
1日4往復で、福岡・延岡それぞれ
午前2便、午後2便の出発である。運賃は高千穂-福岡が4020円、延岡-福岡が4970円、往復割引ではそれぞれ7060円、8720円、WEB割回数券であれば高千穂-福岡が1回あたり3090円、延岡-福岡が1回あたり3860円と、それでもハッコーライナーより若干高い。しかしながら比較的運賃(特に高千穂-福岡)は近い水準になっている。
なお、1月26日から2月28日まで「
高速バスごかせ号で高千穂へ行こう」キャンペーンを行ったが、運賃の割引は行っていない。
※延岡-宮崎空港線について
ハッコートラベルでは2014年7月1日より延岡-宮崎空港間に「ハッコーライナー宮崎空港線」を開業したが、9月1日から11月30日までは運休となっている。運賃は1300円均一、2枚回数券では1000円であった。その後再開するのかどうかについては不明。同区間には定時性に優れるJRと、高速バス「ひむか号」が設定されている。JRでは
4枚きっぷで南宮崎-延岡間が1枚当たり2150円、高速バスでは10月30日まで(当初は9月30日まで)
片道1000円のキャンペーンを行っており、とても採算が取れなかったようである。ほぼ同じ人口の
八代-熊本空港線ですらマイクロのローザで事足りる実情を考えると、キャパシティも過剰だったようで、今後の展開がどうなるのかが興味深いところである。
なお、この他にも九州島内のみを運行する乗合移行路線として
YOKAROの各路線が存在するが、既存路線と直接的な競合関係にない路線が多数であることから、記述を省略する。