トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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木造駅舎を訪ねて10 北熊本駅

2011-12-31 22:55:00 | 
熊本電鉄の藤崎線・菊池線が接続する拠点駅、北熊本駅。1949年の開業である。


まるで木造校舎のような外観。右側の青い部分はテナントの八百屋。


左側には鉄道部が入居する。なんと窓枠が木製。


左側は窓口だが、普通乗車券の販売は一切行わず、回数券、定期券の販売と運賃の受け取りを行う。乗車時は正面の整理券発行機から整理券を取って乗車する。2000年頃までは入場券の販売も行われていて、券面が10円であったが130円に訂正して販売していた。



木の香り漂う改札周り。


駅全景を見る。車両基地が併設。架線柱は殆どが木製で、ローカルムードが漂う。

熊本電鉄の輸送人員は、ここ数年微減傾向にある。しかしながら、減少率は小さく、非常に検討している部類に入るといえる。古いデータながら、
1986年 107万人
1990年 153万人
1994年 169万人
1997年 174万人
2000年 162万人
2004年 151万人

1986年と2004年を比較しても、1.5倍の輸送人員となっていることは特筆される。この間、地方民鉄(大手、準大手、大都市圏小私鉄を除く)の輸送人員合計が320百万人から270百万人に減少していることを見ると、健闘ぶりがお分りいただけよう。ただ、沿線の都市化ぶりを見ると、2005年の輸送密度が上田電鉄や万葉線、えちぜん鉄道とほぼ同じ1400人に過ぎないことが、意外に思えてくる。国鉄であれば特定地方交通線に指定され、第1次廃止対象路線にも選ばれ得る程の惨状である。結論としては、沿線のロケーションを生かし切れていない、この一言に尽きる。

なお、北熊本駅の1994年の1日平均乗降人員は474人で、当時の17駅中8位である。

参考文献
 『鉄路 Vol.17』九州大学鉄道研究会 1995年
 『熊本電鉄の利用促進とまちづくりを考える交通社会実験』熊本大学大学院教授 溝上章志 2007年
 『地方民鉄の現状と課題』(社)日本民営鉄道協会 2006年

バスターミナル35 高速基山

2011-12-29 20:41:00 | バス
九州自動車道、基山パーキングエリアに併設される「高速基山」。2007年より九州内の高速バス乗換拠点とされており、殆どの路線が停車する。路線は鹿児島、宮崎、長崎、佐世保、佐賀、福岡空港、小倉、日田、大分、別府、熊本、久留米、大牟田、荒尾等多岐にわたる。基山から行けない九州内の県庁所在地(福岡市内は空港のみ)は存在しない。
バス事業者は基本的にほぼ一県内の営業である事業体が殆どであり、なかなか広域的な連携が生まれにくいが、「SUN Qパス」や「Qバスサーチ」等、九州のバス事業者の連携があってこそ生み出された乗換拠点である。


右が待合室。最近整備され、立派になった。隣接するPA内にはローソンやロッテリア、レストランなどもあり、普通のサービスエリア以上の規模を誇る。


バス位置情報案内システム「高速バスロケ」。定刻より何分遅れか表示されるため、遅延による心理的不快感が緩和される。



上下線間の乗換案内板も詳しく説明されている。


乗換途中の一般道に降りた地点には、大規模な駐車場「高速基山バス停パーク&ライド駐車場」が整備されている。


◎基礎データ
所在地 佐賀県三養基郡基山町小倉・福岡県筑紫野市原田
乗り入れ会社 西日本鉄道、ジェイアール九州バス、九州急行バス、九州産交バス、宮崎交通他多数
類型 高速バスターミナル、バス路線接続
取材日 2011年12月8日

※2011年12月31日 加筆・修正


今日の福岡空港

2011-12-17 20:07:00 | 航空

JA8991。JTAの737-400で、鶴丸塗装。機種には「うちなーの翼」のロゴ?が描かれている。


元「エコジェット」JA8984.B777-200である。鶴丸化され、「三陸復興国立公園構想」のラッピングが施されている。「エコジェット・ネイチャー」と言うらしい。


タイ航空の「スターアライアンス」塗装。HS-TEL,A330-300である。



JA857A、通称「エコボン」。配色を緑にしただけだが、随分明るく見える。


エバー航空のB-16331.今日の本命はこれであったが、寒い中定刻より50分も遅れて飛来した。
A330-300で、台湾では「長榮航空Hello kitty魔法機彩繪機誕生」としてニュースで取り上げられていた。



松浦鉄道甲種

2011-12-10 16:38:00 | 私鉄
毎年恒例、松浦鉄道の甲種輸送(?)が行われた。
昨夜のうちに鳥栖に着いたようで、鳥栖貨物を1231発、早岐には16時過ぎの到着であったようだ。
昨年、一昨年に比べて鳥栖発が30分ほど繰り下げられ、退避駅も変わっているようである。ちなみに昨年は1614の牽引であった。


12時5分、鳥栖貨物ターミナルで発車を待つ。牽引はDE10 1745.


12時43分、中原を通過。肥前山口で40分ほど停車したようである。


今年は620と621の2両。計画ではこの2両で車両置換えは完了する。外観は昨年の増備車と変わらないように見受けられた。

木造駅舎を訪ねて9  学校前駅

2011-12-08 22:17:00 | 
西鉄甘木線の学校前駅。

起点の宮の陣を出て2つ目の駅で、初めての交換可能駅となるが、日中の列車交換は無い。信号機はどちらの線も両側に設置されており、方向幕設定こそないもののどちらの線路からも折返し運転が可能であることが分かる。

駅舎自体は1968年改築で、さほど古くはない。駅舎内には窓口と待合室があるだけである。
周辺は住宅地が広がるが、1日の乗降人員は近年300人弱。1993年は529人であったからここ20年ほどでほぼ半減している。西鉄の有人駅としてはもっとも乗降客が少ない。


現在では絶対に採用されないであろう「学校前駅」の由来となったのは宮の陣小学校。当初は「宮ノ陣学校前」停留場であったそうだが、1939年に現在の駅名に改称。しかしながら同線には金島駅というこれまた小学校の横にある駅もあり、改称には不可解な点もある。


ご覧の通りすぐ後ろに学校がある。横の門は閉じられているが、正門は写真のすぐ手前にある。


ホームは極めて狭い。左側の狭い道路は1990年頃まで国道322号線であった。


進入してくる甘木行き列車。右側のJAは1990頃に市内各所に「市民センター」が設置されるまでは市役所の出張所だったように記憶している。古くは、村役場だったのかもしれない。

この辺りが元々の宮ノ陣の中心地のようである。