駅と駅前風景46 大堰

3月22日のダイヤ改正で無人化される西鉄甘木線の大堰駅。起点の甘木から6.5Km,久留米までは13.7Km,福岡までは48.1Kmある。福岡県三井郡大刀洗町役場の最寄駅であるが、大刀洗町は規模や拠点性に大差がない本郷村、大堰村、大刀洗村が合併して誕生した街であり、大堰地区が中心的存在というわけではない。


駅入り口は路地裏にあり、非常に分かりにくいのだが・・・


実際は県道743号線に面していて、道路沿いに駅の全景を望むことができる。


朝夕のラッシュ時間帯のみ駅員が配置されているが、3月22日からは隣で同じ町内の本郷駅とともに完全無人化される。町内にはもう1つ、甘木鉄道の西太刀洗駅があるが、同駅も無人であるから、町内の駅全てが無人駅となる。町内のバス路線も全廃されて久しい。近隣の筑前町、朝倉市、小郡市などが公共交通に関して極めて積極的なのに対し、ここ大刀洗町は極めて消極的な姿勢である。1日の乗降人員は363名（2013年）である。1993年は618名であったから、ここ20年で半分強にまで減少した。


駅ホームに立って県道側を見る。住宅地やコンビニがあり、それなりに栄えている。


駅改札を出た所。左側は有料の自転車預かり所。


さらに直進し通りへ出る。こちらも古くからの住宅地で、郵便局や小学校はこちら側にあり、元々の市街地はこちら側のようだ。

○基礎データ
所在地　福岡県三井郡大刀洗町大字富多
路線　西日本鉄道甘木線
開業　1921年（大正10年）12月8日
乗り入れバス路線　無
乗降客数　363名（2013名）
有人駅
訪問日　2014年3月11日

駅と駅前風景45 花畑

西鉄天神大牟田線の花畑駅。西鉄久留米駅の一つ南にあり、2004年10月に高架化され、特急、急行の停車駅となった。新しい街の完成と特急、急行停車により乗降客数は2000年には4300人だったのが、2013年には7000人強と増加率は千早駅とほぼ並んで随一の座を争う。ちなみに2000年と2013年を比較して乗降人員が増加した駅は薬院と花畑、千早のみである。


東口側。地上時代（仮線運行前）はこちら側に駅舎があった。駅前にはロータリーがあり、一部のバスが乗り入れる。


東口駅前を望む。区画整理が同時に行われ、ここ20年で町並みは一変した。


西口は小規模なロータリーと駐車場がある。仮線時代にはここに線路があった。


西口駅前を望む。ここも細い路地に古くからの住宅が密集していたが、今では面影が全くない。15年ほど前は玄関に「土地をタダ取りする区画整理反対！」や「市役所職員の訪問を拒否します」との看板やビラが貼られた家が多数あったのだが、それらの家屋も現在では影も形も無い。


駅の北東には県道753号と758号がXの字で交わる交差点がある。地上時代は渋滞が頻発する箇所であった。写っているバスはロータリーに乗り入れない30番・八女線。かつては日吉町と福島を結ぶ軌道の福島線であり、大牟田線と福島線が平面交差していた。


改札を入るとがらんとしていて、あまりに殺風景である。


急行停車駅標準の2面4線で無駄が無い。地上時代はさらに側線があり、甘木線の留置線として利用されていた。


○基礎データ
所在地　福岡県久留米市花畑一丁目
路線　西日本鉄道天神大牟田線
開業　1933年10月26日　※三井電気軌道の電停としては1913年7月28日。
乗り入れバス路線　西日本鉄道、西鉄バス久留米
乗降客数　7178名（2013名）
有人駅
訪問日　2014年3月6日

土佐のモノコックを訪ねて（2008年）

2008年に高知を訪れた際、まだモノコック車体のバスが運行されていた。いずれも土佐電ドリームサービスの所属である。


高22か・725．1981年導入の三菱ふそう・K-MM116Hで、ボディは呉羽。




高22か・684　日野のエンブレムが懐かしい。



高22か・686．上の684と同じ日野・K-RC301P.1980年式で、この686は2009年廃車。



高知230あ20-01．元岩手県交通で1966年式のいすゞ・TSD40、北村ボディを架装する。土佐電唯一のいすゞ車であった。その後売却されたらしく現況は不明。