乙女の靴音

    
    〜 一歩・二歩・山歩 〜

  
          

第50回 白岩山・霧立山地 山開き

2014-05-11 | 登山
5/11(日)日本一を誇る10万本のシャクナゲ群落地

カシバル峠発~白岩山~水呑の頭~シャクナゲ群落往復

霧立越(きったちこし)登山口には歓迎の横断幕
波帰集落を過ぎスキー場への林道を



五ヶ瀬ハイランドスキー場パーキングセンターのカシバル峠へ
絶好の山日和に朝一の稜線が輝く



祇園神社宮司による山開き神事は
地域の代表者をはじめ関係者、一般登山者代表が
祭壇に玉串をささげ厳かに執り行われ
山の神様に安全祈願



8:45 テープカットでスタート



ゴボウ畠登山口には
霧立山地の情報も掲示された案内板が設置



目覚めた木々の新緑と
ブナの大木が囁き



ミツバツツジも艶やかに



霧立山地固有種となる「キリタチヤマザクラ」が
足元に花びらを落とし
山菜の王様『コシアブラ』の新芽も弾けるが
ちょっと見では解らない?



いつしかシカさんも鎮座され



日向の国(椎葉)と肥後の国(熊本県馬見原)を結ぶ
日肥峠には霧立越関所がある

「霧立越の歴史と自然を考える会」会長の
秋本 治さんの楽しいガイドに立ち止まる

明治10年、日本最大の内戦「西南戦争」西郷隆盛率いる薩軍は
熊本・田原坂で大敗し、矢部へ終結、軍議を開き出した結論は
九州 脊梁を越えて一旦人吉へ退く・・・

また、寿永4年(1185)壇ノ浦の合戦に敗れた平家一門が霧立越を通じて
椎葉に逃れ平家追討に赴いた那須大八郎宗久も
この道をたどり椎葉に入ったとされ

熊本県山都町馬見原から、椎葉村尾前へ至る全長約30kmの道は
「駄賃付け」と呼ばれた運送を生業とする人々が
馬見原からは酒や塩を椎葉からは木炭やお茶を馬の背にくくりつけて
九州山地の真ん中を貫くように往復したそうで


歴史、文化、庶民の生活に大きく関わってきた霧立越の古道に



当時の蹄鉄が古のロマンを伝える



「駄賃付け唄」も披露され
「ハイ、ハイ、ハー、シッカリ、 シッカリ」という
お囃子で参加者が盛り上げる



周辺には石灰岩の地層が露出し、貝類やサンゴなどの化石が見られ
チャートは数万年ごとに生じたものではないかともいわれる岩



白岩山に立つと
九州脊梁の山々が



稜線を刻み



山容を見せる



このあと、参加者の皆さんがカシバル峠から運んだ材料で
関係者による仕上げ作業が行われ
立派な標柱に取り替えられるようですね



周辺は高山植物の宝庫として県の天然記念物石灰岩峰植物群落に
指定され登山者も多く訪れるエリア



ヤマシャクヤクの蕾は硬くまだ開花は先になりそう



分岐から5分



水呑の頭を下ると



メインのシャクナゲの群落地



おお~!



美しい・・・



興奮気味に



アセビのトンネルを



パシャパシャ!!



ベストタイミング



立ち去りがたい花園から



ミツバツツジを前におにぎりラーメンで山飯



復路に行き交った佐賀県からの山ガール群
軽やかな靴音が遠ざかる後ろ姿



今が旬の快適な縦走路
歴史を秘める霧立越の古道



  


       霧立越ドキュメントが物語るように
       ロマン溢れるトレッキングルートは
       まだまだ発見がありそうです。。。



  


コメント
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