みなさん、こんにちは。
私が初期研修医であった30年前ごろでは、AMIの診断は胸痛、ECG所見、心筋バイオマーカーの上昇によってなされていました。
しかし、緊急冠動脈インターベンションによる効果が確立してからは変わりました。
来院時に3つが明かな所見を示すことはまれで、特に発症早期には、ECG所見ではT波の増高のみでST上昇やQ波の出現はみられない時期があります。
心筋バイオマーカーも発症数時間後から上昇しはじめます。
本症が疑われたならば、エコーそして冠動脈造影など、早期に診断手技を行うことが勧められます。
自覚症状として約70%に前胸部の絞扼感、圧迫感、灼熱感といった胸痛を、時に心窩部痛、背部痛、左肩~左上腕にかけての放散痛を訴えます。
30分以上続く胸痛に悪心・嘔吐と冷汗を伴うときはさらに可能性は高くなります。
その他、合併症による症状(呼吸困難、意識障害、ショック症状など)で受診する場合もあります。
高齢者や糖尿病患者では明らかな胸痛を訴えないことがあります。
気分が悪いとか元気がないとかで受診することもあり注意が必要です。
写真 路上寝をやめさせましょう
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