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ケースの診断 1442020

2020-04-17 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
診断:痛風、心不全急性増悪、COPD増悪
 
 
 
痛風の急性期では血清尿酸値は正常または低下していることがある。
 
 
痛風急性期では、血清尿酸値の診断的価値は低い。
 
 
心不全とCOPDの増悪が急性期に併存していることはしばしばある。
 
 
この場合は、両者に対して治療介入を行う。
 
 
ポリファーマシーや不適切処方があれば、入院を契機に介入するとよい。
 
 
 
治療:
 
 
痛風に対して:通常、痛風に対する急性期薬物療法はNon-steroidal anti-inflammatory drug (NSAID)が第一選択である。
 
 
しかしながら、本ケースは慢性腎不全があり、NSAIDは禁忌である。
 
 
この場合、短期少量~中等量のステロイド剤内服を用いるとよい。
 
 
今後の痛風再発予防では、まず飲酒への行動変容が重要である。
 
 
動機付け面接法などが勧められる。
 
 
薬物療法では、尿酸降下薬などもあるが、副作用のリスクもあるので、このケースでは内服していたARBをロサルタンへ変更して対応した。
 
 
ロサルタンには血清尿酸値を低下させる作用があることが知られている。
 
 
 
写真 COVID-19死亡者はもっと多いことを示唆するグラフ:エコノミスト誌より

 

 

 

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