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入院患者の低アルブミン血症 ~低栄養か?~

2020-04-27 | 勉強会

みなさん、こんにちは。

 
徳田:このコーナーでは、臨床疫学を用いた診断ロジックを学びます。
 
ケースに基づきながら、レジデントのみなさんとの対話形式で進めていきます。
 
今回のケースは「低栄養」疑いの患者さんです。
 
 
高齢社会となり、低栄養の患者さんも増えています。
 
低栄養はさまざまな予後不良因子です。
 
また、栄養サポートチーム(NST)による介入効果が期待できることもありますので、その診断は重要です。
 
 
では、今回のケースをみてみましょう。
 
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(症例)
72歳男性、自営業
 
主訴:3週間前からの発熱
 
糖尿病で約10年前から近医通院中。最近のHbA1C 8%程度。
 
3週間前から、発熱を自覚するようになった
 
中等度の悪寒あり。食欲低下と体重減少なし
 
内服薬:シタグリプチン50 mg 1日1錠
 
飲酒、喫煙なし。
 
バイタルサイン:BP 120/80 PR 76 RR 17 BT 38.3
 
身体所見:全身外観は病的。意識清明。
 
身長166 cm 体重63 kg 
 
頭頸部・胸部に異常なし。
 
腹部:肝巧打痛あり。
 
腹部エコーおよびCT検査にて肝膿瘍(6センチ大)を疑う所見あり。
 
抗菌薬投与および穿刺ドレナージにて治療開始し、3日後より解熱。
 
穿刺液培養にて、Klebsiella pneumoniaeが検出された。
 
入院時の血清アルブミン値 2.9 g/dl(外来ベースでは4.0 g/dl
 
カンファレンスで低アルブミン血症が話題となり、NSTコンサルトを勧める医師もいた。
 
 
(問題)この患者に低栄養はあるか?
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
 
写真 抗体検査を併用してわかったクラスターとクラスターのコネクション。海外の研究から。

 

 

 

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