好中球減少症で注意すべき病原体
免疫低下にはさまざまなタイプがある。
そのタイプによりそれぞれリスクとなる感染微生物の種類が異なる。
今回は、好中球減少症で注意すべき病原体について表に示す。
表:好中球減少症患者でリスクの高い感染微生物
微生物の種類
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グループ
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主な微生物
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細菌
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腸内GNR
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Escherichia coli
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Klebsiella pneumoniae
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Enterobacter
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ブドウ糖非発酵菌
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Pseudomonas
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Acinetobacter
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Citrobacter
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Stenotrophomonas maltophilia
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GPC*
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Staphylococcus aureus
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CNS
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Enterococcus
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Viridans Streptococcus
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Streptococcus pneumoniae
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Streptococcus pyogenes
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嫌気性菌*
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Bacteroides fragilis
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真菌*
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Candida
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Aspergillus
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*病初期の対応で問題となるのは腸内GNRとブドウ糖非発酵菌で あり、GPCや嫌気性菌、真菌が初期で問題となることは少ない( ただしあきらかに蜂窩織炎やライン感染がある場合などは除く)。
症候別“見逃してはならない疾患 | |
徳田安春 | |
医学書院 |
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