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好中球減少症で注意すべき病原体

2016-09-28 | 勉強会
好中球減少症で注意すべき病原体


免疫低下にはさまざまなタイプがある。

そのタイプによりそれぞれリスクとなる感染微生物の種類が異なる。

今回は、好中球減少症で注意すべき病原体についてに示す。
 
表:好中球減少症患者でリスクの高い感染微生物
微生物の種類
グループ
主な微生物
細菌
腸内GNR
Escherichia coli
 
 
Klebsiella pneumoniae
 
 
Enterobacter
 
ブドウ糖非発酵菌
Pseudomonas
 
 
Acinetobacter
 
 
Citrobacter
 
 
Stenotrophomonas maltophilia
 
GPC
Staphylococcus aureus
 
 
CNS
 
 
Enterococcus
 
 
Viridans Streptococcus
 
 
Streptococcus pneumoniae
 
 
Streptococcus pyogenes
 
嫌気性菌*
Bacteroides fragilis
真菌*
 
Candida
 
 
Aspergillus
*病初期の対応で問題となるのは腸内GNRとブドウ糖非発酵菌で あり、GPCや嫌気性菌、真菌が初期で問題となることは少ない( ただしあきらかに蜂窩織炎やライン感染がある場合などは除く)。

 

 

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