燃えるフィジカルアセスメント

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尤度比を使うときのピットフォール

2020-04-02 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
レジデント:黄疸、手掌紅斑、クモ状血管腫、肝腫大、脾腫、両下肢浮腫がありましたので、尤度比はそれぞれ3.84.34.52.32.53.0です。
 
ノモグラムの確率の変化を6回使用します。
 
 
 
徳田:いや、それはまずい。
 
 
 
レジデント:どうしてですか?
 
 
 
徳田:各所見が互いに「独立independent」であればそのようにやっていいですが、お互いが独立していない所見であれば、そのまま用いることができません。
 
 
例えば、手掌紅斑とクモ状血管腫はいずれも高エストロゲン血症に関係しているので、独立していない。
 
 
 
レジデント:わかりました。
 
手掌紅斑とクモ状血管腫の両方同時には確率の計算に使えないということですね。
 
どちらを使ってもいいのですか?
 
 
 
徳田:どちらでもよいですが、尤度比の絶対値が大きい所見を選んだほうがより診断の正確度は増すと思います。
 
手掌紅斑とクモ状血管腫の陽性尤度比はそれぞれ4.34.5ですので、絶対値が4.5と大きいクモ状血管腫を使用して計算す
 
るといいと思います。
 
あと、「独立でない」所見の組み合わせについては、次回みてみましょう。
 
 
 
写真 個人でできるコロナ対策

 

 

 

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