燃えるフィジカルアセスメント

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副鼻腔炎のフィジカル

2018-07-27 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
頭痛や膿性鼻汁を訴える患者では副鼻腔炎も考えましょう。
 
 
 
前頭洞や上顎洞の圧痛があれば、その部位の副鼻腔炎を示唆します。
 
 
 
上顎洞に外から耳鏡で光を当てて、トランス・イルミネーション(光が透けてみえること)が確認できないときは、上顎洞内の液体貯留を示唆します(図)。
 
 
図:トランス・イルミネーションの所見



引用元:
 
 
ただし、液体貯留があっても臨床的な副鼻腔炎とは限りません。
 
 
圧痛の有無が重要です。
 
 
 
 
また、免疫不全者では、細菌性または真菌性の重度の副鼻腔炎をきたすことがあります。
 
 
蝶形骨洞は顔面から深く離れており、圧痛の有無を確認することはできません。
 
 
脳外科術後では蝶形骨洞炎のリスクがあるので注意を要します。
 



写真   沖縄南部徳洲会でも私は外来やっています

 

 

 

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