燃えるフィジカルアセスメント

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脱水に注意

2016-02-18 | 養生訓

      

*実家の庭に咲くつつじです

 

 人間の体の多くは水分でできています。

 

 体重のうち50~60%が水なのです。

 

 生命活動とは、水分に溶けた生命物質の新陳代謝といえます。

 

 老人になると水分の割合が減っていきます。

 

 また、老人は体内の水分量が減っても喉が渇きにくくなるため、脱水になりやすくなります。

 

 高血圧の治療薬として、利尿剤(尿を増やす薬)を飲んでいる人はさらに脱水になりやすくなります。

 

 脱水があるかどうかを見分けるための最も簡単な方法は、体重の測定です。

 

 短期間(短時間)での体重の変化は水分量の変化です。

 

 また、介護を受けている老人で脱水があるかどうかは、腋(わき)や舌表面の水分をみるとよいでしょう。

 

 腋が乾燥していたら、脱水があるといえます。

 

 脱水の指標として、皮膚の水分含有量をチェックしましょう。

 

 方法としては、前胸部の皮膚をつまんでサッと離し、テント状に痕が残るかどうかをみます。

 

 脱水がさらに進行すると、眼球内の水分量も減るため、眼球が陥没し、特徴的な顔になります。

 

 指の爪を5秒間圧迫して解除すると2秒以内に血行が戻れば正常ですが、それ以上の時間がかかるときも水分量(血管内)の減少を示しています。

 

 今回はここまでです、錦織選手やりましたね、アメリカはメンフィスオープンにおいてなんと四連覇です、これはあのジミー・コナーズの記録に並んだそうです、今年も錦織選手から目が離せませんね、では次回に。 

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