燃えるフィジカルアセスメント

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複数の病院にかかっているときに

2015-12-02 | こんなとき総合診療科

 高血圧は内科、腰痛は整形外科、白内障は眼科、とたくさんの診察券を財布に入れて病院を掛け持ちしている方もいらっしゃると思います。

 健康を維持するのも大変ですよね。

 最近見つけた老人川柳でこんなのがありました。

 「病院を三ヶ所回れる程元気」

 確かに元気でなければ複数の病院にかかることはできませんね。

 しかし、複数の病院にかかるデメリット、みなさんはご存知でしょうか?

 例えばお薬、皆さんが受診するそれぞれの病院では他の病院から処方されているお薬をきちんと確認してくれていますか? 

 他の病院からのお薬が変更になったときもそれを常に気にしてくれているでしょうか? 

 お薬を重複して処方されていたり、相互作用という組み合わせの問題もきちんと確認する必要があります。

 最近では病院の目の前にある院外薬局を利用する方が多く、複数の薬局を利用する方が多いようです。

 誰かがきちんと一括して注意を払ってくれると良いのですが、その役割を担うのが総合系医師と言えるでしょう。

 みなさん、総合系医師を「あなたの健康管理の総合マネージャー」として利用してみて下さい。

 もちろんお薬の種類を減らす工夫や、飲まなくてはいけない薬とそうでない薬の優先順位もつけてくれますよ。

 それ以外にも、それぞれの病気の根本的な原因である生活の中に隠れている問題や精神的な原因への対策も総合系医師はとってくれます。

 また必ずしも専門の先生でなくてもお薬を処方しながら上手に総合系医師と専門の先生を使い分けることで「毎月三ヶ所の病院にかかる」ような大変さも軽減できるかもしれません。

 もしお住まいの地域でそのような総合系医師がいるならぜひ利用してみて下さい。


 今回は以上です、しかし今年は中々冬本番になりませんね、今日の気温は太平洋側は11月上旬や中旬の気温だそうです、体調管理に困りますね。

 次回から新シリーズに入りますので今後とも当ブログをよろしくお願いします。では。

 

こんなとき、フィジカル: 超実践的! 身体診察のアプローチ
徳田安春
金原出版

 

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