燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

髄膜刺激徴候とリンパ節腫大でのピットフォール

2019-06-05 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
今回は髄膜刺激徴候とリンパ節腫大についてみてみましょう。



髄膜炎の疑いで、項部硬直が無いときは、ぜひケルニッヒ徴候を診るとよいでしょう。


股関節と膝関節を90度に屈曲させた位置から膝関節を45度他動的に伸展させるときの抵抗があれば陽性。



ジョルトは無菌性髄膜炎の除外のためにできた検査なので、化膿性髄膜炎疑いでは評価困難です。



リンパ節腫脹は頸部や鎖骨上のみならず、腋窩、滑車上、鼡径部も確かめるようにする。



リンパ節腫大があれば、固さ、圧痛、癒着、大きさ、部位、片側vs両側を評価する。



生検適応については下記スコアも参照

 


急性感染症で頸部リンパ節腫大があれば、前方頸部(細菌性>ウイルス性)と後方頸部(細菌性>ウイルス性)の区別は重要。

溶連菌対EBVですね。




写真 本文と関係ありませんが2型糖尿病の薬物療法表です。JAMAより。

 

 

僕たちが医者になるまえに
 
カイ書林

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 流行性耳下腺炎 | トップ | 甲状腺の視診と触診、そして聴診 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

勉強会」カテゴリの最新記事