みなさん、こんにちは。
人間の判断にはバイアスが関連します。
自分の思考過程も思考しましょう。
解答: ルールバイアス Rule bias
解説:
anchoring bias(最初に考えた診断に固執して考えを改めない)
availability bias(最近遭遇した類似症例と同じ疾患を考える)
confirmation bias(自分の仮説に不適合なデータを無視する)
hassle bias(自分が最も楽に処理できるような仮設のみを考える)
overconfidence bias(前医や指導医の意見に盲目的に従う)
rule bias(通常は正しいルールであるが過信するとミスリードされる)
バイアスの影響で、本来やるべきwork-upを途中で止めてしまうことを「premature Closure」と言います。
自分自身を客観的に診る(メタ認知)ことでバイアス回避を図ることが必要です。
では、今回のケースです。
⑩ 75才男性、症候性てんかんにて近医通院中。
前日からの全身紅斑、発熱にて受診。
受診時刻は金曜日の午後4時30分。
「夜から懇親会予定」のA医師は、抗けいれん薬による「薬疹」を考えたが・・・
B医師の問診により、最近マダニにかまれたとのことで「つつがむし病」の診断
A医師のバイアスは?
1. アンカリングバイアス Anchoring bias
2. アベイラビリティーバイアス Availability bias
3. オーバーコンフィデンスバイアスOverconfidence bias
4. コンファーメンションバイアス Confirmation bias
5. ルールバイアス Rule bias
6. ハッスルバイアスHassle bias
写真 浦添の風景
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