徹する性質
知的生産の方法として前回は「方法の美徳 」について述べた。
オスラー先生があげた第3番目の方法は「徹する性質quality of thoroughness」、すなわち物事を徹底して行う姿勢である。
臨床医学においては、その土台である基礎科学に関する知識を深めるべきである。
これを見につける努力を行うと判断能力が養われる。
すなわち、優れたものと劣ったもの、健全なものとそうでないもの、真実のものと中途半端に真実なもの、この判別に必要な知的訓練になるのである。
臨床医学の土台となる基礎科学には広範なサイエンスが含まれる。
解剖学、生理学、生化学だけではない。
これには、疫学、確率統計学、人間学、倫理哲学、心理学、進化学なども含まれる。
これらの分野についてある一定の原理を習得することにより徹底性と言う恩恵に浴することができる。
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ケーススタディでわかる脱ポリファーマシー |
徳田安春 | |
南江堂 |
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