ロッドと言えばフェイセズ。フェイセズと言えばこのアルバム。
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1971年リリースの彼らの3作目『馬の耳に念仏(原題:A nods is as good as a wink...toa blind horse...)』。
ZUYAは今から15年前にこのアルバムを聴き、大げさではなく人生が変わってしまった。大学を中退したり、カナダに渡ったり、東京へ移ったり、いろいろなことが起こるZUYAの人生だが全ての『Change』の発端はこのアルバムを聴いたことであろう
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ところがギター・マガジンの70年代ロック特集か何かでフェイセズの名を知り『あのロッド・スチュワートかぁ』と軽く思いCDを購入。聴いてみて取り憑かれてしまった...
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先ずはアルバムのトップ・ナンバーである『 Miss. Judy's farm 』。いきなりのロン・ウッドのギンギンに歪ました7th系のギター・リフ。クラシック上がりの記譜者はMinor7thと採るが、これがまさにブルースロックの王道、必須のMajor7thの響き。そしてロッドの“しゃがれた”声でのシャウト。当時ロッドの声の魅力に取り付かれたアマチュア達は“あの声”を求めてガソリンを飲んで声をつぶしたとも言う...
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それに続くナンバーでは今は亡きロニー・レインの“いなたい”ヴォーカルが。フェイセズの曲はずば抜けたヴォーカリストのロッドがいるにも関わらず他のメンバーがヴォーカルをとるのも珍しくない。まぁロッドは平行してソロ・アルバムもどんどん出していたからそれほど他のメンバーが歌うことも気にしなかったのだと思う。曲作りもバンド・メンバー内でいろいろな組み合わせで行われていたようだ。
このアルバムの極めつけは何と言ってもフェイセズ最大のヒット曲 『 Stay With Me 』 だ。最高にイカしたロニー・ウッドのオープンEチューニング にセットされたゼマイティス・ギターが刻むイントロ、サウンドをぐんぐんリードするロニー・レインのベースライン、そしてイアン・マクレガンの転がるホンキートンク・ピアノがテンポ・ダウンを導きケニー・ジョーンズがいかにもイギリス人ドラマーっぽい味なサウンドを敲く... ZUYAここでイってしまう(笑)ロッドが『In the morning~』と歌いだす頃にはもう『もう好きにして~』状態である
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このアルバムは全9曲収録。全てがこれぞブリティッシュ・ロックン・ロールと言わんばかりの内容だ。ぜひ、ロックファンなら一聴してもらいたいものだ
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もうロッドはこんな声は2度と出ないだろうしなぁ...
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この後73年にアルバム4作目『ウー・ラ・ラ』を出し、シングル2枚を出して75年にフェイセズは解散する。このシングルのレコーディング、それに伴うツアーにはフリー(ポール・ロジャースのいたこれも偉大なブリティッシュ・ロック・バンドだ)から移籍した伝説の日本人ベース・マン山内テツが参加。当時の映像を見てもロッドやロン・ウッド、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ等と一緒のステージは夢のような世界である。74年の来日公演での山内テツに対する日本のファンの興奮ぶりは納得できる
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さぁ能書きを語るのはこれぐらいでCDプレイヤーにこのアルバムを入れないと...
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