陋巷にさまよう (野を拓く 第2部)

プアなわが道とこの世を嗤笑するブログ

辺野古アセス評価書を郵送!

2011-12-27 08:58:50 | Weblog
前代未聞の珍事でござる。
防衛省は、辺野古への米軍基地移設に向けた環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県に郵送したそうな。
これだけ問題になっている基地移設、そして評価書なのだが、
年内提出を言うてきただけに、何がなんでも出す、そした出したということだそうでござります。
出す手段は問わず、
出したという形だけは大事にするという、ご立派な心がけでござります。
その内容は発表されていないが、
誰もが想像する中身、すなわちオノレに都合が良い評価と結論になっておるに違いありませぬ。
まずいことでも牽強付会で、何とでも屁理屈をつけられますからなぁ。
そんな評価書なんぞ、誰が信用するでありましょう。
ご立派な評価書、そして提出手段でござります。
政府の姿勢が見事に表れておりまする。
我々は、立派な政府をもって幸せでござります。 

▼原発事故調査・検証委員会が中間報告を公開したそうな。
報道された内容、それもさわりしか知らないが、
頭狂電力、そして政府のホンシツの一端が如実に出ていると感じますなぁ。
何が如実にですと?
無論、「その無能ぶりが」でござります。
これまでのワタシの人生は、この世にアホはジブンだけかと嘆きながらの日々であったが、
今年になって
ワタシなんぞは及びもつかない「どアホ」揃いがうようよとおる、
それも電力会社や政府・行政機関にぞろぞろおるのだと、初めて知り申した。
情けないやら、嬉しいやら、複雑な心境でござります。

中間報告中の『国民がよく耳にする「直ちに人体に影響を及ぼすものではない」という説明も分かりにくい』ではなく、
中途半端な、どうにでもとれる、嘘まやかし発言でござりますよ。
それを直言しないとは、中間報告自体が曖昧ではござりませぬかなぁ。

委員会長は失敗学の畑村何某だが、記者会見で
「後から見れば、適切な判断と行動で(原発事故による)被害を最小にする方法があった」
「当事者には全体像が見えないので、方法を見いだせなかった当事者に責めを押しつけてはならない」
と言うたそうだが、
それは違いますなぁ。

当事者の中には全体が見えない者も大勢いるだろうが、
各機関のトップは、それぞれの立場で全体を見なあかんのでござります。
見えなければ、見えるような準備や体制をとらなあかんのでござります。
それをやっていない、やらないことが問題なのでござります。
上の発言は、日本人の無責任体質そのものでござります。
失敗学の限界でござりますなぁ。

そもそも、「関係者の責任追及を目的としない」ということそのものが間違うておるのでござります。
事故を検証することで、当然に責任問題があぶり出されることは自明で、
そのあぶり出しをやらないと、結局は「一億総懺悔」でオワリになってしまいますぞ!
細かいことは見えても大きなことは見えないんですなぁ。
日本人は。
ワタシと同じでござります。 
コメント
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