俳句のお仲間が親切にも「俳壇」という雑誌をくださった。2007年頃の古いものだが、雑誌というものは、例年同じような内容を繰り返し掲載するので、俳句のように変化がゆっくりのものは、多少古かろうとあまり問題ではない。
むしろ、古いくらいの方が目先が変わって面白かもしれない。
この2007年8号に「眼前直覚」・・・(上田五千石)という言葉を引用して「写生」を解説する一文があった。
1. 暖房している車窓から、冬の田を詠ってはならない。
2. 「テレビ俳句」や「インターネット俳句」でなくて、「本物の自然、本物の季節の中でもらった感動を契機として生まれる詩、それが俳句でありたいものです。
この言葉は、小生の耳に実に痛かった。出不精を決め込んでインターネットである風景を探し出しそれを句に詠むことが多い小生は落第生なのである。
結論として、自分が実際に観ているものを詠むようにするということが大切だと肝に命じたのであった。