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「麒麟の翼」

2012-03-18 17:48:02 | 輝いて生きる
昨夜、大ヒットしている映画「麒麟の翼」を観てきた
上映最終日18日の前日の金曜日の夕方とあって
ほぼ満席で会社帰りなのか若い人が多かった


東野圭吾さんのミステリー小説を映画化したものだが
もともと推理小説は読まないほうだからそれほど興味
があったわけではない
たまたま、書店でみかけた表紙の写真に目がとまった
のがきっかけになった


この写真がどこかで見たような?
すぐに思い出した
2年前の4月13日に東京日本橋でみたあの像だ!

(2010年4月13日-16時52分)

あの日、京都三条大橋から旧東海道五十三次を歩き続
けて日本橋にゴールした時、あの像を見ていた
まさか、あの像が「麒麟の翼」とは知らなかった


その時は出迎えてくれた人たちに先導されていたので
きちんと写真を撮る余裕がなかったが
翌日、再び日本橋を訪ねて撮った写真がこれだ

(2010年4月14日-8時51分)

その時は不思議な像?
架空の動物に羽が生えているのかなあ?
そんなことを思いながら眺めたことを記憶している

「ここから夢にはばたいていく、はずだった」という
本の帯に書かれた一文が映画のすべてを物語っている

寒い夜、中井貴一が扮する男性が、日本橋の麒麟の翼
の像のそばの欄干にもたれかかるにして倒れた
胸にはナイフが刺さったままになっていた

男は刺されたまま歩いてきて力つきたようだった
なぜ麒麟の像まで歩いてきたのか
そして病院で死亡した

そこから始まるミステリー、捜査、二転三転、居眠り
する間もなく2時間半近くも引き込まれて最後は再び
麒麟の翼の像の前で終結をした

ここからはばたいていくはずだった人生を終えた人物
もう一度ここからはばたくチャンスを与えられた人物
「麒麟の翼」の像は「希望」から「絶望」へ
「絶望」から「希望」への出発点だった

ストーリーについて解説すると長くなるので省略するが
事件の解明に日本橋の七福神めぐりがキーとして登場
しているのが興味深かった

麒麟の翼は、日本の道路の起点となっている日本橋から
「はばたく」という意味を込めて大きな翼を持った像に
作られたらしい

自分にとっても70歳の誕生日を麒麟の像の前で迎え
人生後半の「夢と希望」に向かってスタートした地点
だから、この映画は、特別な思いで観ることになった

大阪出身の東野圭吾さんの作品だったが、ぜひ、大阪
起点の愉快なミステリー作品をお願いしたい。