6月27日に開催した トライアンフ・スプリントGT 妖怪ガレージ・持込み企画は、波乱万丈、思いもかけなかった事が判明しました。
それは、リア サスペンション を構成する 部品の一部 が完全に破損している事が判明したのです。
その部品は、リア ホイールの上下動を サスペンション ユニットへと伝える リンク(繫ぎ手)で、リンク部品の内部に組み込まれている 2ヶ所のベアリングが完全に破壊されていたのです。
これでは、オーナーさんが 「 うまく乗れない 」「 少し怖い 」と言っていたのも当然! いや、それ以上に 大変に危険な状態でした。
ベアリングが破損したまま走行を続けると、サスペンションが正しく作動せず、タイヤのグリップが適切に得られずに転倒の危険性が高く、万が一、破損したベアリング部で発生している熱でリンクが固着してしまっていたら、直立走行でも転倒はあったでしょう。
正規販売店で購入して車検整備も行なっていた車両で、こんな破損も見逃されて、前オーナーも変とは感じなかったのでしょうか。
とは言っても 交換用部品はありません。
本来なら抜け落ちる筈もない、一部が脱落してしまって少なくなったローラーを整え、異常な摩擦熱で焼けた内輪・スリーブ表面を整え、ベアリングスペースにグリスを詰め込み、とりあえず走れる状態にしてから一旦試走してもらいました。
すると、帰ってくるなり、オーナーさん、笑顔で「 恐くなくなりました 」
良かったです!
次は、部品が入荷次第に思いっきり走れるようにしましょう。 純正品発注は 英国へ手配で 2~3週間、しかも高いので、国内で規格品を発注しましょう。すぐに入荷する上により精度の高いベアリングも可能ですから。
※ 続いて行なったフロントサスペンション の分解整備で、また大きな変化が !!
※ 詳しく わかりやすく、画像たっぷりのリポートは、近日公開します
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