GRA 公式ブログ・サイト

NPO法人GRAの活動や考えを伝えます

新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 2022年1月21日現在 )

2022-01-23 17:37:51 | COVID-19 国内状況

この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

直近の一週間で一気に感染が広がり、【感染密度】は昨年の 8月~9月頃と較べられない程に深刻な数字が連なっています。一方、「人口あたり増加した重症者割合」は大阪府を除いて低い値に留まり、「人口あたり増加した死亡者割合」は更に低い値に留まっています>

f:id:youkaidaimaou:20220123172432j:plain

この表からも、新規感染者数や【感染密度】とは別に、重症者数や死亡者数に注目すべきでしょう。


『 都道府県別、人口あたり 治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

各社メディアは、多くの都道府県で「新規感染者」が最高値を更新し続けている事を中心に報道していますが、大切にすべきは人口あたりの感染者や人口あたりの重症者数、人口あたりの死亡者数の “増加度” です。
各都道府県別のそれらの値の増加度を下記のグラフで示しています。

f:id:youkaidaimaou:20220123172508j:plain


先ず、群を抜いて深刻なのは沖縄県で感染者の増加度は他府県の倍以上が続いています。続いて深刻な状況なのは大阪府です。単に感染者や治療者数の増加だけでなく、先週に続いて、重症者数の増加が他府県を圧倒しています。京都府でも同様な状況ですが、何らかの原因があると推察されます。
それに続くのは東京都、広島県、福岡県などですが、この中で広島県の人口あたりの死亡者数が高い事が目を引きます。同様に、感染者割合がさほど高くない奈良県と佐賀県で人口あたりの死亡者数が目立ち、何らか共通した要因があると推察されます。

f:id:youkaidaimaou:20220123172536j:plain

 

出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株
#オミクロン株


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.

 

f:id:youkaidaimaou:20210122003048j:plain

f:id:youkaidaimaou:20210122003127j:plain



https://gra-npo.org












全日本 新型コロナウイルス 感染者数と治療者数の推移、一週間毎の変化傾向 (2022年1月21日現在)

2022-01-23 17:10:33 | COVID-19 国内状況

『 1月末には 週計 35万人超えも 』

現在、日本国内での新規感染者数は 昨年記録した 一日あたり 2万5千人の域に迫り、それを遥かに超える新規感染者数を記録する勢いで伸び続けています。 そして、加療中の「 治療者数 」は 昨年の記録を一気に超えてしまっています。
ただし、感染者の増加に反して、昨年とは異なる感染状況も示している事を注視する必要もあるでしょう。

f:id:youkaidaimaou:20220123170837j:plain

 


『 注目すべきは重症者数と死亡者数です 』

ワクチン接種が浸透した効果もあり、“デルタ株” と較べて重症化・死亡の率が低いと各国から報告されている “オミクロン株” の場合、新規感染者数よりも「重症者数」や「死亡者数」に注目する必要があります。
この「重症者数」や「死亡者数」をグラフで表すと以下のグラフの通りで、メディア各局が盛んに報道を行なう「新規感染者数」の一気の増加と比較すれば、オミクロン株の特性とワクチン接種効果が表われている様に思えます。

f:id:youkaidaimaou:20220123170012j:plain

 


『 追加接種と同等以上に、丁寧な 2回接種の促進が必要です 』

“オミクロン株” の特性の一つに、ワクチンの2回接種を済ませた完全接種者でも感染する、“フラッシュオーバー” 感染があります。実際に、現在、報告されている新規感染者の内の約半数の人は完全接種済みと言われています。
しかし、別の見方をすれば、国民の 2割を占めるワクチン未接種者が感染者の約半数を占めている事になり、ワクチン未接種の人が感染する確率が圧倒的に高く、且つ感染後の重症化リスクが高い状態になっている事は明らかです。

年齢や信条、身体的な理由などワクチン接種を行なっていない方は 国内で 2000万人以上になります。その方々の健康と命を守る為にも、ワクチン接種の有無による重症化や死亡リスクの違いを解析して、丁寧に発表を行なう事を強く求めます。
そして、未接種の人々の中から一人でも感染・重症化から防ぐ為にも、他者への感染拡大や重症化で医療機関への負担を減らす為にも、追加接種と同時に “2回接種” の促進を行なう事は、社会全体を支える為にも大切だと思います。


『 直近一週間で 52人の方が亡くなり、重症者数は 191人増えて 424名に 』

尚、直近の一週間で重症となった人は 191人増えて 424名になり、亡くなった人は 一週間で 52人です。

f:id:youkaidaimaou:20220123170905j:plain

 

出典 : 厚生労働省

#COVID19
#デルタ株
#オミクロン株


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています
文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved.

 

f:id:youkaidaimaou:20210122003048j:plain

f:id:youkaidaimaou:20210122003127j:plain



https://gra-npo.org