2023年は、阪神・淡路大震災で被災しつつ全国転戦するシリーズ戦『ジムカーナGP』を始めた 1995年と同様に、波乱に満ちつつ大きな転機となった年であり、大変に充実した一年であった事は間違いありません。
『 移転・移住 / Relocation 』
事務局の移転と生活拠点を移す事は、長年に亘り検討していましたが、2023年に、ようやく実現できで新たな可能性を拡げる基礎を確保できました。
1991年の発足当初から30年以上、神戸市内に事務局を置いて活動を続けてきましたが、2019年以前から GRA活動に一種の限界や閉塞感を感じていました。そのために、それを打破して更に充実した活動を行なう為の解決策の一つとして、移転の検討を続けていて、2020年春には具体的に行動を進めてきました。しかし、コロナ禍の発生により中断せざるを得ず、2023年春になってようやく再開して、神戸市から全く縁も無かった赤穂市へと移転を行なう事が出来たのです。
現在の建物(物件)と土地を選んだ理由は、広さ約 8坪で室内高 約 3m で2面のシャッター付きのガレージがある事と、神戸より圧倒的に交通量や信号が少なく、変化に富んだ道が数多くある事です。神戸時代に 約 7坪の事務所スペースに納めていた車両や機材を収める事が出来て、車両整備に関する情報発信や、“妖怪ガレージ持ち込み企画” を再開する事が可能で、変化と自然に富み交通量の少ない交通環境は オートバイライフ環境として最適で、新たな情報発信や啓発活動に繋げられると確信しています。
『 健康 / Health 』
2023年は、移転と移住の計画を進める中で、無理をした為か、心不全を発症させて動けなくなってしまい、人生初めての入院治療生活を送りました。そして、退院して移転・移住した後も、療養生活を余儀なくされています。が、これも良い活動を進める為の大切な契機になっています。
というのも、10年近く前から時折、動悸などの体調不良を感じる事があり、それが心臓の持病も原因になっている事が明らかになったからです。それは、「心房細動」と診断された症状で、心臓が正常に作動しなくなる異常な発作が原因の持病で、脈拍数は 毎分 200回近くまで一気に上昇するものの、心臓は正常に血液を送り出せず、血圧は一気に低下して、全身への血液の循環が低下して、あらゆる器官の働きが低下すると共に、器官そのものがダメージを受ける可能性が高くなる持病がある事がはっきりした事は、これからの活動を充実させるのに大きな助けになると信じています。
以前なら、「今日は疲れやすいな」とか「少し眩暈(めまい)がするな」と感じていても、それを疲れのせいだと決めつけて、イベント活動などの予定を進める事を優先させていましたが、それでは、充分な示唆に富んだ有益な提案の発信活動は続けられないのは明らかです。現在は、発作頻度を抑えるための療養生活の中、加工食品の摂取を避け、朝採れ野菜等を豊富に摂取し、充分な睡眠を摂る事を優先しており、神戸時代とは異なる住環境のストレスの少なさの効果もあり、徐々に発作頻度が下がり、活動に対する新たな発想も多く生まれ出る様になっています。そういう意味で、良い転機となっています。
『 GRA活動 / Activity 』
移転・移住の実行と入院・療養の影響もあり、イベント開催数は 7回に留まり、また同様に、7月以降、公式Webサイト等の更新回数も一気に少なくなりましたが、これも大切な転機には必然な事だと考えています。
『 会計収支 / Accounting balance 』
GRA活動回数の減少にともなって、支援(寄付)金を受領する機会と金額も減り、正式な会計報告は待つ必要がありますが、収支は 3万円以上の赤字となり、借入額(負債額)が増える見込みです。しかし、GRAの活動目標は収支の黒字化ではなく、活動そのものの質に影響せず、殊更、問題視はしていません。
GRAが行なっている活動は、ライダーを始めとする世界の人々へ 、知識や情報、アドバイス等を届ける“支援” を行なう活動です。その活動を価値がある内容へと高めていく事こそ最優先すべき事で、会計上の入金と出金の金額の多寡によって、この活動の価値の判断を委ねるべきではない事は明らかです。私は 【 “支援” は共有すべき財産 】だと考えています。この活動を情熱と愛情を持って正しく続けていく限り、GRA に対しての “支援” は続くと信じていますし、実際に、今までも、金銭では表せない数々の大切な “支援” を受けてきました。 だから、更に “支援” の質を向上させていく事に専念していきます。
『 総括 / Summary 』
以上の通り、2023年は大きな転機の一年となりましたが、2024年や今後の活動を拡げていくための重要な一年になりましたし、目的を達成した今、“充実した一年” となった事は間違いありませんし、既に 2023年の効果が現れ始めていると信じています。
どうぞ、今後共に、GRAの活動への期待や要望をお願いすると共に、ご意見やご提案など、様々な形での “支援” を宜しくお願い致します。
NPO法人 GRA 代表 小林 裕之
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