『 新規感染者数と治療者数 』
日本全体での「新規感染者数」の増加ペースは、異常です。今年1月に始まった “オミクロン株” の急拡大と比較できないほど、今回の “第7波” は勢いが強く、一日あたりの「新規感染者数」は 20万人を軽く超える事を想定すべきです。 そして、この “爆発” によって、全ての都道府県では、保健所や医療機関の体制は既に “手一杯” ・飽和状態に入っていると思われる程の深刻さです。 更に、一部の都道府県では、その体制の崩壊によって、死亡する人が一気に増えていると思われる結果が表れており、国民一人ひとり、自身の健康と命を自ら守る行動に入る必要があります。
グラフが示している様に、“第7波” は “第6波” とは比較できない程のペースで感染が拡大している事を示しています。それも、感染が確認された「新規感染者数」の増加ペースよりも、中等症以上など、治療が必要とされる「治療者数」の増加ペースが異常な程に高い事が明らかです。 つまり、過去に経験した事がない程の勢いで、医療従事者と医療機関の負担が一気に増えている事を示しています。報道される様な「新規感染者数」で感染規模を判断するのではなく、「増加治療者数」こそが医療現場での負担レベルを示しており、今後、新たに治療が必要になった場合、仮に病床数が残っていても、適切な治療を受けられない事態に陥る可能性がある、と言える深刻さです。
『 重症者数 と 死亡者数 』
今回の “第7波” が、世界各国で感染拡大を起こしていると言われる “BA.5 株” が原因とすれば、世界全体での「死亡者数」が先週から 一気に増加へと転じた事実から、来週以降、一気に増加へと転じると予想されます。また、1月の “第6波” が「死亡者数」と較べて「重症者数」が少ない特徴があった様に、“第7波” (BA.5) も、重症と診断されて治療を受ける事なく、死亡する人が多くなる事も予想されますし、新規感染者数や治療者数が “第6波” を大きく超えれば、更に 対応が出来ずに亡くなる人が増えるのを避けるのは難しくなります。
先週から、世界各国での死亡者数は一気に増加に転じていますが、主要な欧州各国での増加レベルよりも、北米やインド以外、アジアやオセアニアなどの地域での死亡者数が一気に増えています。これは、欧州各国での感染経験者割合が 30%を超えており、フランスでは 50%、つまり 2人に1人は感染経験者の為、仮に感染しても 重症化や死亡するリスクが低くなっている可能性があります。
行政は、「日本はワクチン接種率が高い」というイメージの報道を行なっていますが、欧州各国でも日本と同様に高いワクチン接種率です。また、ワクチン接種を世界で最も積極的に進めた イスラエルでさえ、1ヶ月前から、欧州と同様に一気の感染拡大を記録していて、日本では 欧州以上の感染爆発が起きる可能性が高いと理解すべきでしょう。
後手後手の対応が続く行政ですが、“オミクロン株” 亜種「BA5」の情報発信と、世界各国での状況、そして、“デルタ株” の様な 重症者数の増加は無く、死亡者数が一気に増加した原因などを適切に告知すべきと思います。
出典 : 厚生労働省
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