『 感染拡大の “波”、ピーク間近か? 』
“デルタ株” の強い感染力の影響もから、6月以降、世界各国がほぼ同時期に感染拡大を起こし、インドを除く全世界で過去最多の感染者を記録しましたが、その感染ピークは峠を過ぎたと言えます。ただ、ピークを過ぎた後の感染者数の減少は、以前の感染拡大の時と較べて、やや穏やかな減少カーブを描くと推測されます。その理由は、各国が「ウイルスとの同居生活」を模索し始めているからです。
昨年であれば ロックダウン(都市封鎖)で人々の行動を強く規制する方法が主流でしたが、ワクチン接種率が高くなって重症化を一定以上抑える効果が確認され、経済への深刻な影響と国民の不満による政情不安を嫌い、パンデミック以前の日常生活に近付ける政策を行ない始めているからです。
ワクチン接種開始が遅れたオーストラリアやニュージーランド、ウイルス起源説を嫌い国民への強制的措置を採る中国などを除き、英国やEU各国、米国などは穏やかな感染対策へと移っていて、それらの国々では感染者数が目立って減少してはいないからです。
そういう国際的な流れの中、新型コロナウイルス対策用としてGDP対比で他国を凌ぐ費用(国債)を掛け続けている日本も、ワクチン接種の進行に合わせて政策を変更する可能性がありそうです。
『 世界の国別・日別、新規感染者数 』
パンデミック以降、新型コロナウイウルス対策として主流だったロックダウン(都市封鎖)でしたが、“デルタ株” の世界的な感染拡大で過去最多の感染者数を記録しながら、英国やEU各国、米国など、ロックダウン処置を行なっていない国が増えています。
その為、死亡する人も少なくないにも関わらず、少なくない感染者数を記録し続けている欧米各国が目立つ一方で、ワクチン接種率の低さや医療体制を考慮して、欧米各国よりも低い【 感染密度 】にも関わらずロックダウン政策を行ない続けている国々と、有効な対策をとれないままに高い【 感染密度 】を記録し続けている国々に分かれている様に見受けられます。
New infection case transition table by country and day
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です
Source:#OCHA ( https://www.unocha.org/ )
#COVID19
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