By Arab News
CO2を排出しない火力発電用の燃料の一つとして有望視されている“水素”。その原料となる“ブルーアンモニア” (化石燃料から製造時のCO2排出を回収・貯蓄したアンモニア)の輸入、本格的に始まりそうです。
https://www.arabnews.jp/article/business/article_87379/
Hydrogen is one of the promising fuels for thermal power generation without CO2 emissions. The import of "blue ammonia" (ammonia made from fossil fuels by recovering and saving the CO2 emitted during its production), the raw material for hydrogen, is about to begin in earnest.
************
製造と運搬の工程で二酸化炭素を排出しない “ゼロカーボン” {カーボンニュートラル}な世界を実現させる発電システムへの変換が求められる中、既存のシステムを大きく変更せずに発電できる“水素発電” が注目され、その実用的な燃料として“アンモニア”の利用が高まっています。
ただ、“アンモニア”の製造時にも二酸化炭素の発生を抑える事が求められており、その二つの候補が“ブルーアンモニア”と“グリーンアンモニア”です。
“ブルーアンモニア”は、アンモニアを化石燃料から作る際、発生する二酸化炭素を回収して地下地盤に貯蓄するなどの処置が求められる為、地盤が安定していない日本国内で処置を行なう事が難しく、コストの掛かる製造方法となります。詳しくは報道されていませんが、サウジアラビアでは、製造時に発生する二酸化炭素を石油産出に利用する「石油増進回収法」が可能な為、恐らくその処理法による“カーボンオフセット”(二酸化炭素を排出以上に多く地上より無くす方法)の推進が進んでいるのだと思われます。
一方、化石燃料を使わないで、再生可能エネルギーで水を原料に製造する“グリーンアンモニア”にも注目が集まっています。風力や太陽光の発電によって“グリーンアンモニア”を製造すれば、貯蓄・保管して必要な時に発電所で発電するシステムが可能になるからです。そういう意味で、従来からの火力発電プラントを活用した「水素発電」システムは、今後は電力インフラの基幹として残り続けていきそうです。
将来、オートバイは完全に電動化するのか、或いは水素を燃料とする内燃機(エンジン)でも残るのか不明ですが、燃料やエネルギー分野の話題から目が離せません。
ページ中の画像は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています 文章等は許可無く転載することを禁じます / Copyright GRA All Rights Reserved. |
>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます