今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

俳優・天本英世の忌日

2007-03-23 | 人物
今日(年3月23日)は、俳優・天本英世の2003年の忌日
天本英世 (あまもと ひでよ)は、1926(大正15)年1月2日生まれ、福岡県北九州市出身。東京大学法学部政治科中退。国際政治学を専攻し、当初は外交官を目指していたが、侵略戦争推進などを行なう当時の政府の政治姿勢に失望・反発し、文学や演劇に没頭するようになったといわれている。俳優座同人会のち劇団四季などを経てフリーに。初舞台はオペラ「オテロ」。その直後1954年松竹映画 「女の園」、「二十四の瞳」で銀幕にデビュー。以後東宝映画の脇役で活躍。フラメンコをきっかけにしてスペインをこよなく愛するようになり、フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩をスペイン語と日本語で朗読したことでも有名。
昔の古い時代の事は知らないが、若い頃から老け役が多かったというが、兎に角、細身の長身であくの強さを見せた個性的な俳優であった。
舞台は見たことないので知らないが、映画では、岡本喜八監督の作品には「暗黒街の対決」(1960)の殺し屋役をはじめ、ブラックコメディの「大誘拐」(1991)など個性を生かした役柄で脇役として多く出演しているが、彼のスペイン趣味はコメディ・アクション「殺人狂時代」(1967)にも垣間見え、クライマックスであるヒットラーに心酔する精神病院の天本演じる院長・溝呂木が同病院内で主演の仲代達矢演じる桔梗信治との決闘シーンは互いの手足を縛りナイフだけで戦うという「イスパニア式決闘」が採用されていて、BGMはフラメンコが採用されていた。
又、1971(昭和46)年のTV・藤岡弘主演の初代「仮面ライダー」で演じた敵役ショッカーの幹部・死神博士は、仮面ライダー全シリーズの悪役の中でも屈指の人気を誇っている。フジテレビ系たけし・逸見の平成教育委員会」にレギュラー解答者として出演し、抜群の正解率と、長い白髪にトレードマークのひとつスカルキャップ(丸編帽)をかぶった風貌で若者にも人気があった。
「将来はスペインに移住したい」と言っていたが叶わず、 2003(平成15)年の今日(3月23日)急性肺炎で北九州市にて77歳で死去。当事の新聞記事によると葬儀は地元のカトリック若松教会で行われた。喪主は姉の久野鈴さん。自宅は公表されていないとのことである。何でも、Wikipediaによると、彼は、家を持たず、空き家になっていたクリーニング店の2階で寝泊りしていたそうで、住居には電話も引いていなかったため、仕事の依頼などは近くの某ファミリーレストランに取り次いでもらっていたそうだ。風貌だけではなく、相当な変わり者でもあったのだろう。
遺灰は2005(平成17)年10月下旬にスペインアンダルシアグアダルキビール川源流近くにまかれたそうだ。著書に7ヶ月にわたるスペイン全土の旅の思い出を綴った「スペイン巡礼」(1980年)などがある。
思えばつい最近までは、彼の様な個性的な独特の味のある俳優が沢山居たが、そのような人たちが次々と居なくなり、最近は、映画舞台でも独特の個性のある味のある俳優が居なくなってしまったな~。かっての、映画や舞台、ドラマなど、このような個性的な名脇役によって、生きていたと思うのだが、最近のTVなど見てもつまらないのは、このような個性のある俳優が居なくなったからだろうね~。いかにも悪役らしい悪役(Category:悪役俳優参照)は居なくなってしまった。個性化の時代だとかなんだとか言われているが、昔の方が余程個性的な特徴のある人が多かったように思う。これも管理社会の影響だろうか、個性化の時代などと口で言っているものの実際には、逆に、非常に個性のない何か均質化した平凡な人が多くなったのは、皮肉な事ではないかな~。
(画像は、天本英世 。2003・03・24朝日新聞掲載分より)
天本英世 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%9C%AC%E8%8B%B1%E4%B8%96
劇団四季 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%9B%A3%E5%9B%9B%E5%AD%A3
オテロ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%86%E3%83%AD
天本英世 (アマモトヒデヨ) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/85749/index.html
女の園(1954) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD23953/
岡本喜八 (オカモトキハチ) - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/cast/88246/
[PDF] フェデリコ・ガルシア・ロルカの作品の日本への移入について
http://texts.at.infoseek.co.jp/journal1/hirai.pdf

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
年齢 (Linda)
2007-03-23 10:29:38
よーさん、お早うさんです。
天本さんは僕と16しか違わないのですね。もっと年上のように思っていました。脇頃から老け役だった西南でしょうね。

個性がないのとは関係ないかもしれませんが、若い人たちがインタビューに答える時「僕ね、○○でね、△▽なんでね」或いは「○○ですけど・・」となかなか結論を言わないのにはイライラさせられます。TVを見ながら「ほんで、どないしてん?」「そやけど何やねん?」と突っ込んでいます。「○○です」とはっきり言うだけの自信がないのでしょうか。
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はっきり言わない (よーさん)
2007-03-24 10:08:26
Lindaさんの言われるとおり、最近の若者は、物事をはっきり言いませんね。なんとなく曖昧な言い方をする人が多い。自信のなさの表れではないでしょうかね。ズバットいえない。そのくせ、何でも好き勝手はしゃべっているのだが・・・。
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Unknown (ktl8233)
2008-03-16 18:20:19
すごいひとだと思います。
考え方は違うと思うが、尊敬します。
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個性 (よーさん)
2008-03-17 09:27:48
ktl8233さん、天本さんは本当に個性的な俳優でしたね。昔は、こんな個性的な人が多かったように思いますが、最近は、俳優などでも個性のない人が多くなりましたね。
口では個性個性と言うのですが、皆同じ様な格好をし、同じ様なことをしていますね。私には、余り個性個性といわなかった昔の方が、ミな自由にのびのびと好きなことをしていたから、かえって今よりは個性的だったと思います。
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ゆで蛙 (ktl8233)
2010-01-21 07:03:23
いまの日本人は金持ち世代2代目ですね。でも三代目でつぶれると思います。三代目はなにもしません。親が買ったマンションでアニメみてゲームして終わり。彼らよりも、戦争を戦った世代の方が幸せなのかもとたまにかんじたりします。
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感謝 (よーさん)
2010-01-21 10:40:22
ゆで蛙さん、書き込み有り難う。
今朝もあるテレビ番組で、現代の若者もそれに企業にも言えることですが、戦後に育っ人、企業には「ガッツ」がなくなったのが一番気になると言っていましたが、それは感じられますね。それも、豊かな時代に育ったせいでしょう。
我々の世代は、物質的には恵まれない時代に育ったので、わずかなこと、たとえば、正月に、新しい肌着が着れるだけでもどれだけ幸せを感じたことでっしょう。
正月の朝、枕元に新しい肌着を置いてくれているのを見て、どれだけ、親に感謝し、嬉しく思ったことでしょう。貧乏な中、自分達は喰うものも喰うも食わずに夜なべして働き、子供たちにせめて正月に新しい肌着を買って着せてくれたのですからね。
今の人は、そんなことぐらいは親の務めで、出来ない野派かいしょがないないから・・・ぐらいにしか感じないのでしょうね。
何でも批難だけはするが、日常のささやかな人の親切や行為、生きていられるだけでも幸せと・・・感謝を出来ない人達・・・かわいそうな存在だと思います。
自民党のは鳩山さんも余りにも幸せな家庭に育ちすぎ、本当の庶民のささやかな願いが何処に有るのか・・・なかなか理解できないかもしれませんね。
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