昨日は久々に12時近くまで残業をいたしました。
残業をしたくないので、仕事は手際よく片づけたいと思っていますが、どうしても残らないといけない場合がありますね。
「締切があって、調整が必要なもの」
自治体の予算編成もその一つです。
予算は、2月議会で審議・議決していただかないといけませんので、議会に提出する期限があります。
財源は限られていますので、緊急性や必要性で優先順位をつけて決まります。
そのため、総合政策課というところが、重点施策を選ぶ作業をしますし、財政課が査定をします。
査定では過去の事例や同じような事業との比較、過去の実績など、担当課がたくさんの資料を作り、予算が必要だということを訴えます。
まさに「訴える」です。まずは担当者のヒヤリングがあり、それから班長さん、そして課長さん、それぞれが予算をつけるかどうか判断します。
通常、担当課が直接話せるのは、財政課の担当者、班長ぐらいまでで、課長には班長が説明をします。(なぜ直接話せない?)
そのため、班長がうまく説明できるようにたくさんの資料を求められます。→個人によります・・・要求が厳しい方が担当者になると他の部署から同情されます。
あたかも自分がお金を配分するように勘違いされている方もいて、怒鳴られたり、意地悪としか思えないことをされたりします。
重点施策を決める作業が8月ぐらいから始まり、最終的に予算が確定するのが1月初旬。とても長丁場です。
自治体の財源はほとんど税金ですので慎重に使い道を決めなければいけませんが、このシステムは疑問です。
自治体によっては一定枠を事業部局の裁量に任せたりして、予算編成事務の簡略化を行っています。
しかし、大蔵省と同じ(財務省と名前が変わってから、ちょっと影が薄くなりましたが)。
財政課経験者あるいはOBと言われる方々が組織を守っているようで、わが組織ではちっとも改革が行われません。
さて、年度末に工事が増えるように、年度末に向けて仕事が増えていきます。
予算作業も運が悪ければ、忘年会・クリスマスが吹っ飛び、お正月もありません。
ざっと計算してみると 1日当たり県庁内だけで、時間外1時間平均単価2,500円×1日3時間残業×県庁内300人程度=約2百25万円
単価も残業時間も人数も客観的根拠のない感覚的なものです。実際は若い方の残業が多いので、平均単価は低いかもしれません。
しかし、もっと長く働く人もいますし、もっと人がいるような気がします。
それが3か月続くとして 2百25万円×20日/月×3か月=約1億3千5百万円
電卓叩いて細かく査定をするより、システムを見直す方が先だと思います!