本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

ディーセント・ワーク

2012-03-20 14:34:12 | なるほど・備忘・お気に入り&その他雑感
18日の日曜日に連合福岡ユニオン2012春闘集会「ディーセント・ワークと労働運動を考える」というセミナー(?)、集会(?)に行ってきました。
お目当ては記念講演の講師、大阪市立大学 西谷 敏名誉教授
労働法の権威の講演を福岡で聞けるなんて・・と組合の皆さま、不純な動機ですみません。

テーマは「ディーセント・ワーク」、これは1999年にILOで初めて出てきたものだそうですが、厚生労働省のホームページを引用させていただくと以下のとおりです。
西谷先生はこの中の「願望」という言葉に引っかかっておられ、願望ではなく、本来憲法で保障された当然の権利ではないか・・とおっしゃられておりました。

ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)について(「厚生労働省HP」から)

ILOにおいては、「『ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)』の実現」を、ILO憲章により与えられた使命達成のための主目標の今日的な表現であると位置付けている。
我が国としては、「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を、以下のように整理している。
◎ ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)とは、人々が働きながら生活している間に抱く願望、すなわち、
(1) 働く機会があり、持続可能な生計に足る収入が得られること
(2) 労働三権などの働く上での権利が確保され、職場で発言が行いやすく、それが認められること
(3) 家庭生活と職業生活が両立でき、安全な職場環境や雇用保険、医療・年金制度などのセーフティーネットが確保され、自己の鍛錬もできること
(4) 公正な扱い、男女平等な扱いを受けること
といった願望が集大成されたものである。

◎ ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現を図るためには、各国は、以下の4つの状況に照らし、国内事情等に応じそれぞれに達成可能な目標を立てることが重要である。
(1) ILOで制定された労働に関する国際的な基準(条約等)の適用状況
(2) 雇用と収入の確保の状況
(3) 社会的保護や社会保障の適用状況
(4) 政労使三者を含む関係者による対話促進の状況

以上、引用終わり

最近、NPOとか、ソーシャルビジネスとか、絆とか、生きがいとか・・・いろんな言葉を聞くたびに
結局人間が大事にすべきは「働くこと」かなって考えます。一般的には労働を提供してお金を得るってことだけれども、
労働をもっと広く考えて「自分が動くことで誰かの役に立つ、誰かの何かが変わる」
こう考えると私たちってこれを求めて生きているんじゃないかな~と思ったりして・・

そして・・
働きがいのある人間らしい仕事をしている感覚がなくて、閉塞感とか、不安感とかを感じているんじゃないかなあと考えたりしております。

ところで、厚生労働省のホームページ最後のところ

ディーセント・ワークの実現を図るために・・

「以下の4つの状況に照らし、国内事情等に応じそれぞれに達成可能な目標を立てることが重要である。
(1) ILOで制定された労働に関する国際的な基準(条約等)の適用状況
(2) 雇用と収入の確保の状況
(3) 社会的保護や社会保障の適用状況
(4) 政労使三者を含む関係者による対話促進の状況」 (「 」部分引用)

これはちょっと違うかも・・お役所的な発想??



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする