本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

それぞれの老いの過ごし方

2015-10-04 16:14:32 | 介護、実家、親のこと
昨日は佐賀の実家に帰りました。
帰るたびに父親の痴呆が進んでるような気がします。


母と二人だけの刺激のない生活が脳の老化を早めているような気がしますし、そんな父と一人で向き合っている母も限界が来ているように感じたので、母親に介護付きのマンション生活を進めたところ、大げんかになってしまいました。

我ながら84歳の母親とけんかして、どうなのよと思いますが・・


母は自宅での生活にこだわります。
田舎ですので、高齢者向けのサービスが少ないし、パソコンや携帯・スマホをサクサクと使えるならともかく、他人様に迷惑かけてるし、きちんとサービスの整った住宅に住める方がどれほど楽かと思います。

何よりも父に痴呆を遅らせるような、きちんとしたケアを受けてもらいたい。
でも母は父と二人、長年(といっても父が転勤族だったので退職後20数年に過ぎませんが)住み慣れた地域で最期まで暮らしたい。

私としては、かつて子ども(私や妹)に対し、努力を説いてきた人がいざ自分のこととなると「もう長くない」ふうな発想になるのが、どうしても許せない。
自分のことだけでなく、父親のことを考えてと思うのですが、気持ちは変わらないようでした。

父の痴呆の原因はわかりませんが、父は現役時代は仕事のことばかりで、家族のことを振り返る余裕もなく、退職後は“余生”という過ごし方で、それなりに地域の役職をもらって、これまた上げ膳据え膳の生活で、運動もあまりしてこなかったことが原因じゃないかなと素人判断をしています。働いていた母は退職後、まったく父に家事をさせず、かつて単身赴任で自炊をしていた父だったのに、退職後はお茶碗さえ洗ったことがありません

2年前まずいとわかった段階で、歩いたり、本を読んだりすることが効果あるようだよと両親に勧め続けていたんですが、実行しているふうでもありませんでした。

よくも親の駄目なところを晒すなと思われるかもしれませんが、駄目なんじゃなくて普通なんだろうと思います。
多くの高齢者がうちの両親と同じようにその日を普通に生きている。

死ぬまでしゃんとしていたいと強く思う人だけが、健康に気をつけて運動したり、脳にいいと言われることを実行している。今だけじゃなくて未来を見ている。
マスコミで元気な高齢者が紹介されているんで、誰もがそうしていると思っているけれど、大多数は日々ただ老後を過ごしているんだろうなと。

今回母親とけんかして(ついでに昔からの恨み言も言ってしまった(大人げない))、なによりも父本人がすでに努力するだけの気持ちを持てない状態ではないかということが分かって、もう本人たちに気のすむようにさせるしかないかと諦めがつき、ここ一年ほどイライラしていた気持ちがすっきりしました。


でも、既に死の準備を考え始める年齢になった自分は、いくつになってもただ流れる時間に任せるだけの生き方はしたくないと思っています。
どんな形で死ぬかわからないけれど、最期まで精一杯生き続けますぞ~。
コメント
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