本と猫好きの日日社会メモ

本当の豊かさって何?などとたまに考えつつ、日日生活に流されながら、猫と戯れ本を読む・・そんな毎日を時々アップします。

『出星前夜』 飯嶋和一著

2024-05-25 13:26:44 | 日記(日々の出来事)
福岡、本日薄曇りです。日差しは注いでいるのに、空は薄く雲がかかっている。
黄砂かなと思ったんですが、山の稜線ははっきり見えているので、黄砂じゃないかな・・・

さて、明日は妹と母の施設に行く予定にしています。ちょっと遠くて、一日仕事になるので、今日はその代りにゆっくり、主に読書で過ごしています。

秋口に天草に旅行しようと思っておりまして、せっかくだから今回は事前に天草のことを知っておこう(天草には何回も行っていますが、いつも漫然と観光地巡り)と「天草」をキーワードに検索をして、ヒットした本を何冊か読むつもりです。・・・たぶん途中で挫折するだろうけど。

ネットでは、天草と言えば、やはり「島原天草の乱」が多く出てきて、その中で見つけた飯嶋和一さんの『出星前夜』を読みました。



「小説から始めるんですか・・・?」って感じで、旅の参考になる情報を得るのは、まだまだ先になりそうです。

長い小説ですが、反乱を起こした側から状況を描いていながら、単純に善悪を語ることなく、登場する人の気持ちを淡々と描いていて、状況描写は目に浮かぶように細かく丁寧。圧政に耐えかねる蜂起勢側や手柄を焦ったり保身に走る討伐軍側の気持ちが伝わってくる。面白くて一気に読めました。

ということで、旅行の情報収集とはまったく関係なく、感動しつつ、ただただ読書。
 4月になって時間ができて、あれもしたい、これもしたいといろいろ手を出していますが、「ゆっくり本を読む」ということが自分にとって一番したいことだったのかな・・・



コメント
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