(54)黒船稲荷 (江東区牡丹1)★
門前仲町で下車して大横川を渡る。例によって少々探し回ってから、やっと稲荷に行き当たった。鶴屋南北が住んでいた頃は、この辺りは雀の森と呼ばれていて屋敷森が多かったと言う。今は住宅が建てこんで昔の面影なんぞはないのだろうが、稲荷の境内は何故か過去をそのまま引き摺っているようで、何と無く暗い感じが漂っている。祠には狐が今でも棲み付いていそうな気もして、写真を撮ってからさっさと退散。
(55)開運出世稲荷 (江東区富岡1)
深川不動の境内に、ダキニ天を祭る開運出世稲荷があるのを見つけた。とってつけたような名前の稲荷だが、相応のご利益はあるのだろう。賽銭無しで参拝するのは憚られるので、横目に見ながらそっと通り過ぎる。
(56)繁栄稲荷 (江東区木場2)
大丸デパートの業祖が江戸へ進出した折、この地に別邸を置き稲荷を祀ったのが、この稲荷の始りである。大丸の繁栄は当方と関係がないが、ひとまず参拝だけしておく。
(57)於六稲荷 (江東区木場6)
黒船稲荷の近くにある州崎神社の境内に於六という女狐を勧請した稲荷が、豊川稲荷と並んでいた。神社の方に参拝し稲荷の方は一寸だけ頭を下げて済ます。