前回に続いて、先日参加した富士山裾野ぐるり一周ウォーク9回目の記録です。
全部で17回ですから丁度半周ぐらいしたことになるでしょうか。
よくここまで欠かさず参加してきたものと、我ながら感心してしまいます。
でも大半の参加者が皆勤なんですよ。アッパレです!
今回は8回目のゴール地点北山本門寺から国の名勝 天然記念物に指定されている白糸の滝まで
約8キロ、およそ3時間の行程です。
この日もスタート時は大変良いお天気でしたが、午後からは一時小雨も降る不安定な空模様で、
富士山は大半は雲の中。時折山頂だけ覗かせてくれました。
なかなか完璧な美しい富士山の雄姿にはお目にかかれないものですね。
こんなに近くまで来ているのにとちょっぴり悔しい気もしますが、
このツアーの目的は他にもありますので、富士山が見えずとも十分楽しむことが出来ます。
午前中のハイライトは「日蓮正宗総本山」である「大石寺」の見学です。
日蓮宗の総本山は山梨県身延山久遠寺ですが、こちらは「日蓮宗」ではなく、「日蓮正宗」。
レジメおよび講師の解説によると・・・・
日蓮上人没後、その一番弟子であった日興上人は日蓮上人を身延山に招き久遠寺建立を援助した甲斐南部の地頭と対立、
身延山を去り、上野郷(富士宮市西部)の地頭の援助でこの地に1290年大石寺を建立しました。
興門派、後に富士門流と言われ、日蓮上人のもっとも正しい教義を継承する宗派として多くの門弟を集めたそうです。
この大石寺は創価学会と深いかかわりがあります。
宗教的な問題なので、ここでは創価学会が教義の逸脱問題等で大石寺日蓮正宗から破門されたことのみに触れておきます。
境内は広大でとてもよく整備されていました。
三門にいたるまでの山林、道路も大石寺所有のもので、その財力の豊かさに驚かされました。
<三門 正面22m奥行き10m 高さ23m木造朱塗り 県指定有形文化財>
三門(県指定有形文化財)から御影堂(本堂)までには数十本の枝垂桜が植えられ、
満開の折はさぞや美しいことと、その時期にぜひ訪れてみたいものだと思いました。
御影堂も県指定の有形文化財です。大石寺最古の建物で本堂にもあたり、
中には日蓮上人の等身大の木像が安置されています。
五重の塔は国指定重要文化財。
高さ43m、朱塗りで華美な装飾もないシンプルな江戸時代中期の数少ない塔の一つだそうです。
最近神社仏閣を訪れる機会が少なくなり、久々に出会った五重の塔の美しさに感動しました。
長くなりますので間を飛ばし、駆け足で一気にゴール白糸の滝まで参ります。
その前に寄り道したのが日本三大仇討ちのひとつとして語り継がれている曾我兄弟の仇討ちの場所です。
そこには 仇討ちの相手「工藤祐経」のお墓があります。
このお話は私が説明するより、立て看板を読んでいただいたほうが早く、ここに画像を載せておきます。
少し見にくいですが、ご興味のある方はお読みください。
<左 工藤祐経の墓。右 曾我兄弟が仇討ちの打ち合わせをしたと言われる隠れ岩>
兄弟が岩陰に身を潜め討ち入りの話をしているとき、近くの滝音がうるさくて声がかき背されよく聞こえない。
そこで兄弟が「大事な相談をしているのに、なんと心なしの滝だ」と呟くと、
不思議や滝の音がピタリと止んだと言う謂れのある滝、「音止めの滝」です。
前日の雨のせいもあり、その水流の勢いや凄まじく、とても音止めできる滝には思えませんでした(笑)
そして白糸の滝。
溶岩断層の間から無数の白い糸となって流れ落ちる湧き水は、聞きしに勝る美しさで、圧巻でした。
さすが国の名勝、天然記念物に指定される屈指の名瀑です。マイナスイオンをたっぷり浴びました。
講師に教えられた、源頼朝が富士の巻き狩りの折、詠んだ歌をかみしめまがら。
「この上に いかなる姫のおわすらん おだまき流す 白糸の滝」
さて今回のウォークではたくさんの春の山野草に出会いました。その中から・・・
「日本すずらん」です。葉に寄り添うようにつつましく咲くことから別名「君影草」。
今、日本すずらんのような女性、いるかしら?
<アケビの花>
<はないかだ>
<バライチゴ>
キランソウ 別名「地獄の釜のふた」。 なぜかと言うと、この花は薬草だそうで、
地獄と等しい病にふたをしてくれるので「地獄の釜のふた」と。
卯の花の匂う垣根に ほととぎす早も来鳴きて・・・
このほかにコウゾリナ、富士紅宇津木、ミツバチグリ、ホウチャクソウなどなど。
次回の富士山裾野ぐるり一周はいよいよ富士山絶景ポイント「田貫湖」に参ります。
お願い!晴れて~!
この日の歩数 : 19088歩
2回にわたる「富士山裾野ぐるり一周ウォーク、第8回、第9回」!
長々とお付き合いいただき有難うございます。