<自然教育園のノイバラ>
この季節がやってくると、毎年のように戸建てにお住まいの方々が羨ましくなります。
丹精こめて育てた植物が待ってましたとばかりにいっせに花開き、百花繚乱、幸せなひと時でしょう。
それに比べさびしい我が家。築32年の中古マンション暮らしです。
ベランダ園芸にも限界があり、数年前の3回目の大規模修繕工事をきっかけに、ガーデニングを大幅縮小、
薔薇以外は大半処分してしまいました。
夫退職後、夫婦で一週間以上旅行にでかけ、家を空けることも多くなり、その度に水遣りに頭をなやませます。
普段は屋根つきの南東側の日当たりの良いベランダに置いてある薔薇の重たい数鉢を、
旅行前に屋根のないルーフバルコンに移動させ、天の恵みを期待して出かけます。
ぞのテラコッタの移動も老体には一仕事で、昨年からはもうそのまま置きっぱなしです。
ルーフバルコンは北西向きで植物を育てるには条件が悪すぎます。
そのせいでしょうか。毎年この時期、美しく咲き誇る薔薇たちはいまだ蕾のまま。
ま~たいした手入れもしていないのですから、当然といえば当然ですが
私がベランダガーデニングを諦め始めたのと、野山へ惹かれ始めたのとは時を同じうします。
山野草を愛でることが、ガーデニングへの未練を拭い去ってくれているのかもしれません。
<フタリシズカ>
昨日も一人で丹沢か奥多摩の山へ出かけるつもりでした。夫は別行動、泊りがけで山仲間と信州へ出かけました。
ところが出発前、夫に頼み込まれたのですよ。
「お願いだから、高尾山なら許すけれど、俺の留守中にそれ以外の山へ単独で行くのは止めてくれ」と。
連休中、悲しいことに中高年の山の遭難、滑落のニュースが絶えませんでしたものね。
一緒に山登りをしていて、時折私がバランスを崩してふらついたり、また下ばかり見て歩いていて、
あらぬ方向へ進んだりする様子を見ているので、心配なのでしょう。
「滑落より方向音痴のお前のこと、道迷いが心配だ。俺に今回の登山を楽しませてくれ」とまで言われると仕方ありません。
それに昨日の天気予報は関東地方は午後から大荒れとのこと。止めて良かったと思っています。
代わりに出かけたのが目黒にある「自然教育園」!
<園内の水生植物園>
都心にいながらにしてまるで野山を散策しているような気分に。都心のオアシスです。
<ノイバラ 日本原産の野生のバラ 今が見ごろです>
3年前の4月中旬にも訪れていますが、そのときに比べるとやや花は少なめ。
それでも森林浴をしながら、初夏の山野草を愛でながら、爽やかな静かな時間の流れでした。
<ホウチャクソウ 寺院建築の軒先4隅に吊り下げられた宝鐸に似ているところからつけられた名前>
<チョウジソウ(丁字草) 水生植物園のほとりに群生していました。今が身頃>
<カキツバタ>
掲載した画像はすべて昨日(5月9日)「自然教育園」で撮ったものです。
「ノイバラ」と「チョウジソウ」「フタリシズカ」が一番の見ごろでした。
季節季節によって変化していく花々、木々!植物図鑑のような自然教育園。我が家からも決して遠くありません。
ありがたいことに65歳以上は無料ですよ~!これからもたびたび訪ねてみようと思います。
ブックマークを作成しました。以前からの楽しいブログ仲間です。
少しづつまた新しい友を増やしていければと思っています。