緊急事態宣言が解除され、区の図書館のサービスが段階的に開始されました。
6月1日からは新規予約受付なども再開され、予約はホームページからと電話のみですが、
それでも区民にとっては嬉しいことです。
資料の館内閲覧やその他の施設利用への立ち入りはまだ禁止されています。
子供たちへの「読み聞かせお話会」も8月末までお休みと決まっています。
一日も早く子供たちの絵本を見入る輝いた瞳に会いたいです。
最近読んだ本を2冊ここに備忘録として紹介させていただきます。
「キネマの神様「」 原田マハ著
「ライオンのおやつ」に続いて電子書籍 Kindleで読んだ2冊目となる。
題名の通り、映画にまつわる父と娘の心温まる交流を描いたものだが、
最初のこの一節からはやぐっとこの本の世界に引き込まれてしまった。
見るたびに思う。映画は旅なのだと。
幕開けとともに一瞬にして観るものを別世界へつれだしてしまう。
名画とはそういうものではないか。
エンドロールは旅の終着駅。訪れた人々を懐かしむ追想の場所だ。
私は決して映画好きとは言えないが、この一節には「そうだ、そうだ」と頷いてしまった。
エンドロールでしばらく席を離れることができず、余韻に浸る経験は皆様おもちでしょう。
好きなことにのめり込み家庭を顧みようとしない父ゴウ。しかし彼は大の映画好き。
その娘歩は、あることをきっかけに父ゴウに映画の感想ブログを書くことを勧める。
素朴で素直、心暖かいゴウのブログは瞬く間に大評判となる。
娘と父と母と、彼らを取り巻く人々のちょっぴり不器用な、それでいて暖かな人間味ある交流に、
胸が熱くなり、何度かウルウルきてしまった。
2021年には志村けん主演で映画化されることになっていたそう。
志村けんのゴウちゃんが観たかった。はまり役だったと思う。とても残念でならない。
志村けんの代役はジュリーこと沢田研二。
私にはジュリーのイメージが強くあまりピンとこないのだけれど。
是非映画も観たいと思っている。
もう一冊は「医者が教える正しい病院のかかり方」。山本健人著
新型コロナウィルス蔓延で医療崩壊危機も叫ばれている昨今、
医療知識の少ない一般患者が陥りやすい思い込みや勘違いを、分かりやすく説明。
無駄な時間と費用、不安を取り除くための病院のトリセツ。
昨年秋、ベストセラーになった本。例をあげながら、全てを具体的に丁寧に解説している。
「後医は名医」!この言葉には大いに納得。山本先生の名言だと思った。
一家に一冊、手元に置いておきたい本。
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