二日目(3月16日)の後半です。
竹富島から船に乗り西表島へ。西表島は沖縄県で本島につぃで大きい島。
島の90%が亜熱帯のジャングルで覆われ仲間川をはじめ大小40以上の川があります。
まずは西表島と由布島の間の浅瀬の海の中を水牛車でゆったりと進み、由布島に向かいます。
その水牛車の発着所までのバスの中でドライバー兼ガイドの方からびっくりするような話が。
西表島は日本で一番物価が高いかもしれないと仰っていました。
キャベツが一個500円、ガソリンが1L 198円、もやしが一袋200円だったかしら。
西表島に物資が届くまでにはいろいろな人の手、交通機関を通過しなければならず、
それが物価高の原因だそうです。
それでも島には遊興施設などないため、お金を使うところがなく、島民に不満はないそうですよ。
また学校は小学校中学校だけ。これはどこの島も同じで、
子供たちは中学を卒業すると、殆どが本島の高校へ進学。寮生活を送るのだそうです。
ガイドさん曰く、「親は寂しくて悲しむ、子供は大喜び」と。
竹富島の港で沢山の子供たちが集合して写真を撮っている光景に出くわしました。
季節柄、島を去る生徒たちを島中の子供たちで見送っていたようです。何だか胸が熱くなりますね。
浅瀬を西表島から由布島へ渡る水牛車。沢山の観光客を乗せて毎日頑張っています。
沖縄離島では水牛が主役!そんな大活躍です。
とても大事にされているようで、水牛のペースでお仕事をさせているとか。決して無理をさせない。
こちらは「水牛の池」。のんびりと気持ちよさそうに浸っています。お疲れ様と声をかけたくなりますね。
由布島は島全体が亜熱帯植物園となっていて、ブーゲンビリア、ハイビスカスをはじめ、
カラフルなお花が咲き乱れ、トロピカルムード満載。
蝶々園では色とりどりの蝶々が舞い、観光客を迎えてくれます。
中でも白黒のまだら模様が特徴的なオオゴマダラは日本の蝶としては最大種のひとつとか。
蛹は黄金なのだそうですよ、観てみたいものです。
由布島で昼食を済ませ、再び水牛車に乗って、海を渡り西表島に戻ります。
この水牛車の御者からまた由布島に関する興味あるお話を聴きました。
ここで初めて沖縄に来て「戦争」という言葉を聞き、意識しました。
今は人口わずか10人ですが、かっては学校ができるほど栄えたこともある由布島。
西表島と由布島には過酷な歴史があったようです。
河川の多い西表島では戦前、マラリアが大流行し、薬もなく、多くの命が奪われていきました。
そこで対岸の由布島はマラリアを介する蚊が発生しないため、多くの島民が由布島に渡り、
そこを生活の拠点としました。
が戦後アメリカ軍に占領された島では、アメリカのおかげでよい薬が手に入り、患者が激減。
御者のおじさんはアメリカのお陰だと言っていました。
そして昭和44年の大型台風で由布島は甚大な被害を受け、多くの島民が島を離れました。
がその時唯一島を離れなかった家族がコツコツと開墾し、島全体を今の植物園にしたのだそうです。
二日目は密度の濃い一日でした。この日の最後まで綴るつもりでしたが、疲れました。
この続きはまた次回に。