世界に一つだけの姥花日記

貴方は貴方らしく私は私らしく、世界にただ一つだけのきれいな花を一生懸命咲かせましょう。
シニア主婦の平凡な日記です。

牛にひかれて善光寺

2023年10月16日 | 国内旅行

<善光寺 本堂 (国宝)>

牛にひかれたわけではありませんが(笑)、最終日、山から下り長野、善光寺に寄り道しました。

何も予備知識のない私は、善光寺が無宗派のお寺であることは、全く知りませんでした。

寺院と言えば、必ずどこかの宗派に属しているものと思っていましたから。

 

「遠くとも一度は詣れ善光寺」「牛にひかれて善光寺」!

この「牛にひかれて善光寺」には、古くから言い伝えられた伝説があります。

6年前信州を旅した折、その伝説の発祥の地「布引観音堂」に行って参りました。

その時のブログはこちらをご覧ください。

やっぱり雨女かな~(^-^; - 世界に一つだけの姥花日記 (goo.ne.jp)

善光寺が日本において仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院であることから、

宗派の別なく宿願が可能な霊場として、一般に親しまれていることのようです。

しかし、実際は天台宗と浄土宗の両宗派によって護持運営が行われているそうです。

仁王門(登録有形文化財) 善光寺の山号である「定額山」のガクが掲げられてあり、

両側には仁王像が立っています。

山門(重要文化財) 善光寺という額が掲げられてある堂々とした門。

有料ですが、山門の上に上がることができるようです。

また境内 本堂の裏には数々の供養塔が建てられていました。

代表的なものは、徳川家大奥の供養塔(1枚目)、本堂の再建を担い、

木材調達役を請け負っていた松代真田家の供養塔(二枚目)。

中でも面白いと興味を引いた供養塔が3枚目の「迷子郵便供養塔」!

配達することも返送することもできない、まさに迷子の郵便物は年間180万通もあるそうです。

そんな郵便物を弔う供養塔、それが善光寺にあります。何故善光寺なのでしょう?

郵便の立役者の一人である前島密が、この地の出身であることから、

郵便創業100周年を記念して、この地に建立されたのだそうです。

 

小林一茶の碑

【春風や牛に引かれて善光寺】 【開帳に逢うや雀も親子連れ】

 

善光寺の隣に城山公園があり、その一角に長野県立美術館東山魁夷館があります。

ガラス張りの解放感ある建物は、国宝善光寺や周囲の信濃の山並みに調和し、

心安らぐ、落ち着いた空間です。

言わずもがな、東山魁夷は、あの「緑響く」をはじめ、数々の日本画を生み出した巨匠。


↑は絵ではありません。【緑響く】のモチーフとなった御射鹿池。2016年、訪れた時の写真です。

今にも白い馬が横切ってきそうな雰囲気でした。

「緑響く」の作品を制作した際に画伯はこう語っていたそうです。

「一頭の白い馬が緑の樹々のに覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った―そんな空想が私の心の中に浮かびました。私はその時、なんとなくモーツアルトのピアノ協奏曲の第二楽章の旋律が響いているのを感じました。<中略>白い馬はピアノの旋律で、木々の茂みの背景はオーケストラです。」

なんというピュアーな繊細な研ぎすまされた心でしょう。

館内は撮影禁止でした。

 

駆け足での旅行記となりました。最後までお読みくださりありがとうございます。

次回から日常のブログに戻ります。また宜しくお付き合いください。

 

 

コメント (7)
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