観てきました!ミュージカル「オペラ座の怪人 ケン・ヒル版」を!
ケン・ヒル版が何を意味するかも知らず、本場イギリスからやってくるというだけでチケットに飛びついた。
それも今回はあの世界的有名テノール歌手ポール・ポッツが出演。
映画化された「オペラ座の怪人」を鑑賞して以来、すっかりあの音楽の虜になっている私。
しかし前回の記事にも記したけれども「オペラ座の怪人」には3つのバージョンがある。
私が映画で観、また日々家でも聴惚れているのは、その中のひとつ「アンドリュー・ロイド・ウェーバー」版。
このバージョンが最も有名で、世界的にも広く知られているが、
ガストン・ルルーの小説をミュージカル化した中で最初につくられたのはこのケン・ヒル版だ。
音楽に通な方でもこの「ケン・ヒル版」を知る方は多くないようだ。ですから・・・・・・。
私が当然あの馴染みのある「オペラ座の怪人」だと思っても不思議はないと思う。
前置きが長くなったが、観た感想を!
素晴らしかった!馴染みの曲や演出ではなく、少しがっかりしたことなど、どこかへ吹っ飛んでしまった。
全曲、有名な作曲家の曲を引用し、それにケン・ヒルがストーリーに沿って歌詞をつけているのだそうだ。
そのためもあるのか、もうミュージカルというよりオペラを鑑賞しているよう。
特にポール・ポッツの迫力ある歌声、クリスティーヌ役のタイラ・アレキサンダーの凛とした澄んだソプラノ!
ぐんぐん舞台に引き込まれ、あっという間の約3時間。
ケン・ヒル版のオペラ座の怪人の特徴であるコミカル部分も多く、客席からはクスッと笑いがこぼれる。
例えばシャンデリが落下するシーン!客席の中央に設置されたシャンデリがチカチカと点滅する。
舞台から客席に声がかかる。「安い席にお座りの方は安全です」と。観客がどっと笑う。
さらに客席の通路を使った演出や、会場のあちらこちらから声が聴こえてきたりでキョロキョロしてしまう。
まるで自分もオペラ座の会場に居合わせているような臨場感。実にユニークな演出で面白かった。
ただ馴染みのアンドリュー・ロイド・ウェーバー版とややストーリーが違うため、私は少し混乱。
もっと英語が理解できれば良いのだけれど、字幕を見るのが忙しかった。
それと主役ともいえるファントムの出番が少なかったような気がする。
ファントム役のベン・フォスターはなかなかのイケメン。
劇中では怖い存在なのだけれど、とてもピュアーな声でソフトな歌声に心奪われた。
もっともっと彼の歌声が聴きたかったなあ~
当然ながら会場内は撮影禁止。購入したプログラムから写真を拝借しました。