翌朝5時起床、6時朝食、6時45分山小屋尾瀬ロッジ出発。いよいよ念願の至仏山登山です。
朝の尾瀬ヶ原は朝霧に包まれ、神秘的、幻想的な風景です。
体調は良好、お天気もまずまず、テンションも徐々に上がっていきます。
出発前1週間というものは、毎日天気予報と睨めっこ。
ネットで山の天気を知るのによく使っているサイトがこちら。
「てんきとくらす『天気と生活情報』−日本気象です。
「てんきとくらす」には登山指数というのがあり、気温、降水量、風速などから総合的に判断して、
日時ごとに登山に適しているかどうかを、A〜Cで表しています。
下界が晴れマークでも登山には不適切の”C”だったり、またその逆もあります。
”A”だからと言って山頂で素晴らしい展望がひらけているという訳ではないようです。
飽くまでも登ることになんら問題がないということのようですよ。
今までの経験から、この「てんきとくらす」は意外と信用がおけて、使えるサイトだと思います。
今回もこの予報は至仏山でも谷川岳でもよく当たっていました。
しかし厳密に山の天気を知りたかったら「ヤマテン」でしょうか。ただし有料です。
話がそれました。軌道修正です。
私たちは「山の鼻」から登りましたが、鳩待峠から登って同じ道を下る往復ルートもあります。
(距離はありますが、標高差が200m違い、道もよく、この往復ルートの方が簡単なようです)
「山の鼻」からは一方通行の上りのみ。下ることはできません。
植生保護と、滑りやすい蛇紋岩の山道ゆえ、下りは危険を伴うためということのようです。
なにしろ急登です。初めから終わりまで!距離にすると登山口から山頂までたった2,9キロしかないのに〜。
標高差はなんと828m!いかに急な上りであるか想像していただけますか。
それも岩場の連続にぬかるんだ道。半分登ったあたりで果たして頂上までいけるだろうか不安になってきました。
しかしこのルートは上り専用です!余程のことがないかぎり引き返すわけにはいきません。
いわば片道切符!兎に角時間がかかっても、前に進むしかないのです!
時折振り向くと、眼下に尾瀬ヶ原が美しく広がり、池塘が銀色にキラキラと輝き、私に勇気を与えてくれます。
<燧ケ岳と尾瀬ヶ原>
<尾瀬ヶ原をズームで>
また道沿いには可愛い高山植物が沢山!私を「頑張れ!」と励ましてくれているようでした。
<ミネウスユキソウ>
<左:タカネナデシコ 右;ホソバコゴメグサ>
<左;オヤマリンドウ 右:タカネトウウチソウ>
<イブキジャコウソウのお花の終わった姿だそうです。山小屋さんに教えて頂きました。>
<キンロバイ>
<鎖場を上ります>
<空へ続く階段です>
かなり早い時間に出発したつもりですが、次から次へと追い抜かれ、午前11時、ほぼ「びり」で山頂に到着。
それでもヤッタぞ〜! 「ふ〜ふ〜ふ〜やっと(2228m)登った至仏山!」
一般的なコースデーター3時間(歩行のみ)ところを4時間15分(歩行+休息)かかってしまいました。
山頂で45分の休息&ランチタイム。この日のランチはカップヌードルです。
残念ながら山頂は真っ白!右も左も何も見えません。それでも100%の達成感、満足感がありました。
さて山は下り終えるまでが登山です。
いきなり岩場の下り!ヤレヤレ。しかしここでは西側の展望が開け、ちょっとほっとします。
振り返ると至仏山の山頂が。
前方にいまから向かう小至仏山(2162m)。一旦大きく下り、また上り返します。
素晴らしい眺めですが、あ~シンド、ふ~
小至仏山についたときには私の体力はかなり限界に。またまた相当のロ-ペースです。
鳩待峠からの下り道路は午後5時にゲートが閉まります。それに間に合うようにくだらなければ。
そのうえ、この日は水上温泉に宿をとっているので、そこまで行かなければなりません。
少し急ぎます、と言ってもこの岩場の下りは怖くて急ぐことは無理。写真は夫任せ。
コースデーターを大幅にオーバーして、ようやく3時半に無事鳩待峠の登山口にゴールです。
山靴もスパッツも泥だらけ。でも転ばなかったわよ!エライ!(何が?)
お疲れ様でした!
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